フットワーク

なぜ、オープンスタンスは守備範囲が拡がるのか?

前に足を踏み込まない、オープンスタンス。

これを武器に、粘るスタイルのテニスがなぜ強いのか。

今回は、このポイントに改めて迫ってみましょう。

普段使っている方も、使えていない方も、知れば見えて来るものがたくさんあるはず。

一緒に、考えていきましょう!

 

なぜ、オープンスタンスは守備範囲が拡がるのか?

 


 

1.オープンスタンスの魅力とは?

身体が正面向きのまま、打つことが出来るショット。

オープンスタンスの魅力は、これに尽きると思います。

相手の方を向いたまま、上半身の反応だけで打つことが出来る。

現代テニスのラケットから、これが可能なんですよね。

フォアハンドなら、守備だけでなく充分攻撃にも使えます。

深いボールに反応して返すことも出来るし、とにかく相手の攻撃を受け止めることが出来る。

それからもう一つ、守備的なテニスに使える秘密を押さえておきましょう。

 

2.コートリカバリーが、やりやすい!

みなさんも使っていて感じること、じゃないでしょうか。

走ってオープンスタンスで打つと、その後に戻りやすい。

踏み込んでクローズドスタンスで打つと、身体はコートの外側を向いていますから、戻る方向は背中になります。

オープンスタンスなら、正面向きですから身体が95度、戻る方向を早く向いている。

戻るのが早い、オープンスタンスはコートカバーリングに向いているスタンスと言えるでしょう。

上手く使い分けるには、自分に今「時間があるのかどうか?」という視点が大事になります。

 

3.時間がある、攻撃出来るならクローズドスタンスで

何でもかんでも、オープンスタンスを使うのは正しいとは言えません。

自分に時間がある、攻撃出来るなら、クローズドスタンスの方が良い。

時間が無い、追い込まれているならオープンスタンスを使いましょう。

ここで正しい選択が出来る選手が、試合でも強い。

今自分に、時間があるのかどうか。

この意識を養えれば、自然とスタンスの使い分けも出来るようになるでしょう。

オープンスタンスの特徴を理解出来れば、「使わない時」も分かって来るはずです。

 



 

4.オープンスタンスでライジングショット、が試合の最先端

今、テニスの試合での最先端技術の一つ。

それは、オープンスタンスでライジングショットで守備、でしょう。

錦織選手、大坂選手も得意にしている、下がらないで守備していく、それも攻撃的な球筋で。

オープンスタンスで、低い態勢からライジングショットを打って相手の深いボールを返す。

どうでしょう。

これが出来れば、試合ですごく使えます。

ただし、本当に難しい技術です。

しっかり練習して、オープンスタンスでのショットに加えていきましょう。

守備に使えるオープンスタンスは、実はライジングショットとも相性が良い。

ぜひ、意識してみて下さい。

 

5.お勧めの練習法

深いボールを、下がらないでライジングショットで打つ。

それも、オープンスタンスで、という練習をしてみましょう。

まずは、ショートラリーから。

その中で、オープンスタンスでライジングショット、を使ってみて下さい。

フォアハンドで慣れて来たら、必ずバックハンドも使う。

少し低い態勢を作って、前に推し出すようなライジングショット、オープンスタンスで打てると試合は激変します。

 

相手の深いショットを、タイミング早く返す。

ただの粘り、じゃないですよね。

守備的なテニスに適したオープンスタンスですが、実は良い攻撃にもなる、結果的に。

深いボールの処理、ライジングでぜひ磨いてみて下さい!

ピックアップ記事

  1. テニスラケット ピュアドライブの新作は、「攻撃的な大人のテニス」に最高の武器にな…
  2. 【初開催】5/29(水)~30(木) T-PRESS プレミアムキャンプ in千…
  3. 冬のテニスのマストアイテム、手袋選びは勝利への近道
  4. テニスの試合で勝ちたい男子選手に、オススメのゲームウェア
  5. Zatous(ザータス)の大容量バッグインバッグは、ラケットバッグと相性ピッタリ…

関連記事

  1. テニス ストローク

    フットワーク

    自分のポジショニングが、どう相手に影響を与えているのか?

    相手のポジショニング、アナタはどの程度意識できていますか?全く…

  2. テニス メンタル
  3. テニス ボレー
  4. テニス ダブルス

    フットワーク

    相手によって守備位置を変える、のは全てのスポーツの基本

    テニスの試合、相手によって色々変えていくのが基本、です。特に大…

  5. フットワーク

    あのスプリットステップ、にも弱点はある

    普段、何気なくやっているステップ。テニスの基本、スプリットステ…

  6. フットワーク

    コートカバーが遅れる、本当の理由

    試合で、相手に動かされると弱い人って、多いですよね。3回くら…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

特集記事

  1. テニス メンタル

    戦術

    プレッシャーをかけ続けてこそ、相手は疲労を溜めていく
  2. テニス ダブルス

    ダブルス

    チャンスを決めた前衛は、そのチャンスを作り出した後衛を全力で褒めてみよう
  3. テニス ストローク

    シングルス

    シングルス試合での実践的なネットプレーは、「ゆっくりな速度のアプローチとフェイン…
  4. テニス ストローク

    ストローク

    シングルスで使えるショートクロス、「高い打点から起動高め」でいこう!
  5. テニス ダブルス

    ダブルス

    ダブルスはいつでも、「お互い様」
PAGE TOP