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「ストローク力の低下が、激しい・・・」
「若い選手との試合では、ストローク戦で押されてばかり・・・」
という感じでお悩みの、シニア・ベテランプレイヤーの皆さんに向けて、今回はポジショニングについて。
私自身、もう重たいラケットを振り回すストロークは無理ですし、なんとかしたい。
何より、自分より若い選手にまだまだ勝ちたいと思って、日々研究しています。
そこで、考え抜いた私なりの結論がコレです。
ストローク力の低下に悩むシニアプレイヤーの皆さんは、ベースライン上でのポジショニングに磨きをかけましょう
1.ネットから遠い位置からは、攻撃が難しいのがテニス
私自身も、30歳後半になりどんどん腕力、体力は低下するばかり。
もちろん言い訳出来ないようにしっかりトレーニングも継続、が基本ですが、それでもストロークの攻撃力・安定感の低下は、このままだと止められない。
何か、斬新な考え方を実行に移していかないと、若い選手との試合でのストローク戦はどんどん厳しくなる。
そもそも、考えてみると・・・ストロークで押されて苦しいときって、コートの後方、ベースラインより2メートルくらい後ろにいる自分、が多くないですか?
守備範囲を広げよう、粘ろうとして下がっても、逆に厳しくなるだけ。
ネットから遠いと、ボールを飛ばすだけでも苦しい、それに相手には時間という余裕がある。
腕力が落ちてくるシニア・ベテランプレイヤーの皆さん、思い切ってポジションを上げましょう。
2.走る距離も短くて済む、のがベースライン上
ネットから近いので、最短距離でボールの打点まで近付ける。
曲がるようなボール、サーブも、「曲がり始め」くらいのタイミングで触ることが出来るのがベースライン上でのポジション、です。
試合の中でストローク力が低下している、と感じる方は、まず打ち方よりもしっかりボールに追い付けていない方が多い。
それに、ムダに動いて体力を消耗して、試合の後半にはもう力尽きているような方も多いですからね。
体力温存、打点に入りやすい、という意味でも、ベースライン上でストローク、は大事なポイントだと思います。
3.最大の難関、「深いボール」をどうするのか?
この問題、について考えてみましょう。
私の結論は・・・思い切って、「ノーバウンドでの返球」も有りでいきましょう!ということ。
「それって、ストロークじゃないじゃん!」
「アウトボールを触ったら、どうするの?」
という声も、たくさんあると思います。
ですが、アウトかどうか微妙なボール、はもうボレーで返球してしまう、ドライブボレーで振り切っていく。
そしてベースライン1メートル手前、くらいの深いボールは、ライジングショットでさばいていく。
「それが難しいんじゃないか・・・」と思うかも知れませんが、私は違うと思いますよ。
確かに、予測はある程度必要になりますし、ワンバウンドかノーバウンドか、ライジングショットかの選択は速く行わないといけない。
この見極め、シニア・ベテランの方の強みだと私は思いますけどね。
4.年齢と共に重ねた経験が、判断力に活かされる
テニスを長くやっていれば、たくさんのボールを見てきているはず。
これを活かさない手はありません。
テニス歴が短いシニアの方でも、直近での毎日の練習時間はある程度確保出来ているはず。
つまり、目と経験、だけは絶対に若い選手よりも優位に働くと思うんです。
それはつまり、判断力。
ストロークの攻撃力を、判断力でアップさせていく。
ベースライン上に立って、ボレーやドライブボレー、ライジングショットを駆使しながら、深いボールをさばいていく。
どうでしょう、イメージ湧いてきませんか?
5.相手のボールの勢いを、利用しよう
積極的に、ぜひこのポイントも意識して欲しい。
相手の攻撃、をそのまま自分の攻撃力に加算していくんです。
そのためには、相手が打ったボールに「力」が宿っている方が良い。
ネットに近い位置の方が、ボールが活きた状態で触れる。
コートの遥か後方で、死んだ状態のボールを打ち返すなんて、もう怪我にしかつながりませんよ。
それが即ち、攻撃力のアップにつながるはずです。
いや、書いてみると簡単ですが・・・実践するのは難しい。
でも、参考に出来るモノがあるとすれば、テニススクールのコーチの立ち位置。
それも、相手がボレーヤー、のときのストロークのポジションを見てみて下さい。
きっと、ベースライン上でストローク、ボレー、ライジングショットを使っていると思うんです。
なぜなら、ボレーヤーのボールがいつ浅くなっても良いように、準備しているから。
ちょっとチラ見、してみて下さい。
思わぬヒント、がそこにあるかも知れませんよ。