テニス 大学

戦術

結局「試合の大事なポイント」とは、どこなんだろうか?

良い試合は出来るけど、競り負けてしまう。

強い相手との試合、最後の最後で勝ち切れない人は、どこを意識すれば良いのか。

大事なポイント、って人それぞれ考え方が違うと思います。

あくまで私の目線、で考えてみると、こうなります。

結局「試合の大事なポイント」とは、どこなんだろうか?

1.勝負の分かれ目は、サーブ2周目

ダブルスの試合は、4人でサーブを交代しながら打つ。

5ゲーム目からは、2周目に入りますよね。

私は、この2周目の4ゲームこそ、大事だと思っています。

1周目で得た情報を活かし、いかに攻撃的に且つ、正しくリスクを冒せるのか。

この4ゲームを、しっかり取れるかどうかで試合は決まる。

大事なポイント、よりももう少し大局的な考え方では、これが大事。

いかに、2周目に勝負をかけるかが大事なんです。

2.2周目をイメージして、1周目がある

1周目、つまりは試合が始まってばかりのときは、無理しない。

しっかり、相手とラリーして、自分を印象付ける。

自分が「どういう選手と思われていると、楽なのか?」を考えて欲しいんです。

リターンなら、ロブもストレートも使うし、とにかく「色々やって来る相手」と思われたい。

そうなると、2周目には相手が後手に回ってくれますからね。

簡単ではないと思いますが、大事な2周目に向けての布石と情報収集。

これを意識して、丁寧にプレーすることが1周目は大事です。

3.先に40に乗せること、を第一に考える

「じゃあ、その大事な2周目の中でのポイントは?」となると、基本的にはこれです。

ゲームポイント、の前のポイントに集中する。

出来るだけ、自分たちが先に40に乗せる、ことが大事です。

なぜなら、相手にすごくプレッシャーがかかり、プレーの選択肢が狭まっていくから。

30-40のようなポイントで、攻撃的なサーブは打ち辛いですしね。

まずは、40に乗せて、相手の心境を探ってみる。

この意識があれば、焦らずゲームを取っていけると思います。

4.「自己感想戦」を、習慣にしよう

将棋の対局では、勝負の後に感想戦というのがあります。

お互いに、勝負を分けた手は何だったのか、他に手はあったのか、を話し合いながら確認していく。

テニスの場合、これをぜひ1人でやる、自分でやる習慣を作って欲しいんです。

勝負の分かれ目は、本当にどこだったのか。

その時、なぜ自分はあのプレーをしたんだろう、と問いかける。

正解は無いので、アナタ自身で答えを出すこと、がゴールで良い。

これが習慣化されると、試合の現場でも気付くようになりますよ。

「これは、後で思い出してポイントになる場面、になるはずだ・・・!」と。

1セットの中で言えば、5~8ゲーム目。

ゲームの中では、40に乗せるポイント。

これを基本に、大事なポイントは考えてみて良いでしょう。

あとは、例外はどんな時にあるのか、みなさん自身の経験を積み重ねて欲しい。

試合の現場で、感じられるようになれば、きっと勝てる試合は増えますよ。

ピックアップ記事

  1. テニスコーチ時代に、最高に憂鬱だったこと
  2. テニスの試合に勝てるようになる為に、読むべき名著10選
  3. ベイビーステップ 46巻 は、シングルスの試合の駆け引きの描写が秀逸
  4. 大人のトレーニングは「DNS プロエックス」を使って効率的に
  5. ご質問頂いた件につきまして

関連記事

  1. テニス 準備

    戦術

    試合の1ヶ月前からは、特別強化ショットのイメトレを

    大事な試合を、1ヶ月後に控えているとき。皆さんはどんなことを考…

  2. 戦術

    調子の良し悪しこそ、自分の実力

    試合後に、つい逃げたくなる。調子が悪かった、体調も悪かった、…

  3. テニス 気付き

    戦術

    テニスの試合でも、8割の人は「トラブルが起きてから」しか対応を始めない

    一事が万事、ですね。テニスも日常生活も、私はすごく近いと思って…

  4. 戦術

    自分の失点には、共通点があることに気付けてる?

    試合の中での自分の失点。試合の後に、どれくらい思い出せますか?…

  5. テニス メンタル

    戦術

    ピンチでコースを張って逆を突かれたら、全力でウォッチ&ジャッジを

    私たちの試合は、ほとんどがセルフジャッジ。その中で、結構多いミ…

  6. テニス メンタル

    戦術

    テニスの調子が悪いときにも、「一切変わらないもの」を試合では作っておこう

    試合は毎回、対戦相手も調子も変わる。でも、試合をするアナタ自身…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

特集記事

  1. ボレー

    ネットにつなげる、サーブやアプローチの基本
  2. ストローク

    「スライス中毒に要注意!」テニスの試合で陥りやすいストロークの落とし穴
  3. 戦術

    取りに行くポイント、自分で決めよう
  4. 日々の雑記

    人を動かす、変えていくのは、いつだって「感動」じゃない?
  5. 戦術

    ダブルスの試合を、配球で制したいなら
PAGE TOP