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テニスの試合で、技術はあってもそれを「使える」人は意外と少ない

目次

先日のニュースで、「日本には頭の良い選手があまりいない」という発言が話題になっていましたね。

今夜は、サッカーの日本対ブラジルの試合。

テニスでもそうですが、こういう試合でこそ、選手としては頭の使い所、見せ所。

でも、どうでしょう。

テニスって、技術があるのに試合で使えない選手、実際多くないですか?

「打てる」のと「使える」のって、似ているようで違う。

この違い、しっかり理解しておかないと結果的に試合で勝てないです。

 

テニスの試合で、技術はあってもそれを「使える」人は意外と少ない

 

1.ただ「打てる」というのは、ショットのレベルに達していないということ

練習で打てる、壁打ちで打てる、サーブの打ちっぱなしで打てる・・・。

これらは、例え打てたとしても、そのショットのレベルに達してはいません。

試合の緊張した場面、相手も視界に入って来る、その中で打てるのかどうか。

または、相手の生きたボールに反応して、打った後に更に「戻る」という動作も入りますからね。

ただ打てる、のと試合で使える、のは大きく違う。

メンタル面もそうですが、その前後の動きが入って来るからです。

 

2.使えるショットというのは、「間」に入れて邪魔しないショット

よく考えてみて下さい。

テニスの試合、長いポイントなら10往復20往復、いやもっと続いていくような時もありますよね。

そんな中で、使えるショットというのは「間」に入って核をなすショット。

ストロークでもボレーでも、打つ前からしっかり反応出来て、打ち終わっても構え直すのが速い。

前後のショットを邪魔しないし、コントロール出来て相手を動かせる、反撃させない。

こういうのが、当たり前ですがテニスにおける「使えるショット」です。

ただ、自分が「打てる」だけで、それを試合で使えると思っている方、特に男性で多いですよね。

繰り返しますが、そんな選手は試合で勝てません。

だって、そもそも入らない、使えないショットばかりに固執してるんですから。

 

3.頭が良い選手は、自分の実力で試合をプレー出来る

これが出来る人は、大崩れしない。

しっかり視野を広くもって、テニスという競技の本質を理解している。

相手との駆け引きの中で、決められたルールの中で勝とうとする試合、が出来るんですよね。

だからこそ、実は練習でも基本、基礎が大事。

この基本や基礎、の練習を、頭が良い選手ほど大事にするんです。

だって、実際に試合で必要なこと、だと認識していますからね。

テニス野練習って、地味な反復練習も多いじゃないですか。

それは、「頭を使ったテニス」をするためでもある。

相手にプレッシャーをかけるようなコントロールショット、には、確実性が必要。

シングルスでもダブルスでも、それが使えるショット、なはずです。

 

4.頭を使うことを、人にゆだねてはいけない

これは、私が普段感じていることです。

特に、テニススクールのみなさん。

考えること、頭を使うことは、コーチの仕事じゃないですよ。

アナタ自身の仕事、です。

頭を使って、テニスの練習や試合について考え、自分を成長させていく。

周りはあくまでサポート、でしかありません。

それを丸投げにしているような人が、なんと多いことか・・・。

T-PRESSだって、そうです。

私がお伝え出来るのは、答えじゃない、ヒントです。

ここからどう動いていくのか、実際に頭で考えて動き出すのは、アナタ自身の仕事です。

 

日本人らしい、ですよね。

こういう話題で、批判が巻き起こるのは。

この言葉を発したサッカー選手の気持ち、私は分かります。

日本は考える、自分の意見を持つことを、否定され続けてきた国ですから。

テニスから、変えていきませんか?

自分の頭で考えて、自分でしっかり行動していく。

そうやって勝った試合の方が、100倍嬉しいですしね。

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