テニス 戦術

ダブルス

ダブルスの試合で、「試合前に決めておく大事なこと」を5つピックアップしてみた

ダブルスの試合、初めてペアを組んで試合、みたいなケースも多いと思います。

固定ペアでも、当然試合前に決めておくべきことは多い。

こういうのって、実は誰も教えてくれない。

「やっておけば良い」こと、試合前に実はたくさんあるんです。

作戦で頭をいっぱいにする・・・んじゃなくて、決めておくからスッキリ、迷い無く試合に入っていける。

決めていないから、オロオロと自信が無くなってしまう。

どちらが試合に勝てそう、な感じかは言うまでも無いと思います。

 

ダブルスの試合で、「試合前に決めておく大事なこと」を5つピックアップしてみた

 

1.リターンのサイド

ダブルスでは、リターンのサイドは固定ですよね。

デュースサイド、アドバンテージサイド、ハッキリと決めて試合に臨む、その前も練習する。

初めて組むペアの方とも、事前に出来るだけ早く決めてお互いに確認しておいた方が良いですよ。

決まってからリターン練習、する期間は少しでも長い方が良いですからね。

リターンのサイドが決まると、自分が「前衛」になるサイドも決まる。

より専門的な練習が、試合前に出来るはずです。

 

2.どちらが先にサーブを打つのか

これは、性格的な問題が大きいと思います。

私は、どちらかと言えば先に「前衛」をやりたいタイプ。

サーブが嫌、じゃなくて、前衛でどんどん動いてポーチに出たいんですよ、最初のゲームか2ゲーム目で。

もちろん最初にサーブを打つ試合もありますが、いずれにせよ、これも早く決めて気持ちの準備をしたい。

試合が始まって、サーブ権を取ってから・・・サーブを譲り合っているようなペア、勝てると思いますか?

先に決めて準備して試合に入る方が、絶対に優位です。

 

3.40-40のとき、どうするのか?

ノーアドバンテージ形式の試合、ではどうするのか。

これは難しい問題です。

私はいつも、「基本的にはAが担当して、その時の調子次第ではBが担当する」みたいな感じにしています。

「決めてないじゃないか!」と思うかもしれませんが、これで良い。

ここまで決めておいて、現場で判断することも大事だと思いますよ。

試合が始まってみて、から分かる調子もありますしね。

もちろん、最初から「全部Aがやる!」というのでも良いと思います。

とにかく、ノーアドバンテージ形式なのに40-40になったときの準備が、何もない・・・というのは論外。

大事なゲームがかかったポイント、なのにもったいないですよ。

 

4.並行陣か雁行陣か?

これも、大枠を決めておきましょう。

サービスゲーム、リターンゲーム、で大枠でどちらの陣形でいくのか。

私はいつも、サービスゲームは両方使い分けて、リターンゲームは前に出て並行陣にします。

当然、相手のサービスが厳しければ作戦変更、もあるのですが、大枠は決めておく。

そしてその大枠に添った練習、をしっかり試合前に準備しておくことが大事ですね。

もちろん試合の現場では、ポイント毎に「次のポイントは前に出る、後ろで雁行陣でプレーする」みたいな声掛けは行います。

陣形の基本を確認しておくことは、両者にとって安心感が生まれてメリットになるはずです。

 

5.得意な攻撃パターンについて

これは、ぜひ確認しておいて欲しいポイント。

特に、後衛からどう攻撃していくか、の部分ですね。

後衛の攻撃パターンが分かっていると、前衛はサポートしやすい。

一番典型的な例が、サーブの得意コース。

これが把握出来ておくと、前衛はポーチに出やすい。

試合前から、前衛としてイメージトレーニングしやすいじゃないですか。

「いや、自分は得意なコース、ショットなんて無いから・・・」という人は、何か作らないと。

ハッタリでも良いので、「まだマシかな」と思うことを前衛に伝えてみましょう。

前衛はその気になって、ポーチで助けてくれると思いますよ。

 

意外と、こういうの試合前に確認しないペアが多いんですよね・・・。

早めに決めておけば、試合前の1週間だって良い準備が出来るのに。

やっても変わらない?

そういう思考な限り、きっと何をやっても変わらないでしょうね・・・。

この読者の皆さんは、きっとそうじゃない。

ちょっとした準備力で、負け試合も勝ち試合に変えていける力がある。

私はそう信じてます!

ピックアップ記事

  1. 【少人数制・土曜日開催】8/30(土) 涌井コーチ ダブルスレッスンイベント i…
  2. Note はじめました
  3. テニスのフットワークを支える足元の秘密は、スーパーフィートのインソール
  4. テニス選手に必要なトレーニングは、「重り付き」縄跳びでしっかり身に付く
  5. 読者のみなさんへ、アンケートのお願いです

関連記事

  1. テニス ダブルス

    ダブルス

    ダブルスの試合で、「相手の前衛がポーチに出るタイミング」を、アナタは先読み出来ていますか?

    ダブルスの前衛として、試合で一番考えることは何か?やっぱり後衛…

  2. テニス 戦術

    ダブルス

    並行陣の基本は深いボレー、という落とし穴に気付かないと

    ダブルスの試合、並行陣で前に出ても・・・なかなかポイントが取れない。…

  3. テニス ダブルス

    ダブルス

    雁行陣での「クロスへのアプローチショット」は、センター寄りのコースに!

    ダブルスの試合の中で、雁行陣を主体にしているペアは学生の皆さんでも多い…

  4. テニス ボレー

    ダブルス

    テニスのダブルスの試合では、「前衛が触った瞬間にペースアップする」ことを頭に入れておこう

    ダブルスの試合、シングルスとの大きな違いとして意識したいこと。…

  5. テニス ダブルス

    ダブルス

    ロブでつないでくるダブルスには、ドライブボレーとドロップショットで仕掛けを

    ダブルスの試合で、ポワーンとただ後ろからつなげてくるような相手、います…

  6. テニス メンタル

    ダブルス

    「女ダブはこういうもの」が、アナタを弱くする

    女性の読者のみなさんの中には、熱心にダブルスに出ていらっしゃる方も多い…

特集記事

  1. ボレー

    フラット気味のストロークを打つ選手には、ネットプレーが効く
  2. その他

    来年のイベントについて
  3. サーブ

    サーブ&ボレー、必勝のコツ
  4. テニス 部活

    その他

    明日、大一番の試合があるなら、「今まで自分に関わってきた全ての人の為に」戦い抜こ…
  5. テニス ボレー

    ストローク

    深いボレーに対して、ベースライン上で打ち返すにはまず「ネットくらいの目線、低い態…
PAGE TOP