テニス ダブルス

ダブルス

「ダブルスパートナーとの話し合い」テニスの試合で必要な、情報共有のポイント5つ

目次

強いダブルス、というと皆さんはどんなイメージを持ちますか?

私は、コンビネーションも上手く、さらにそれぞれがしっかり自立していて自分の役割を果たしている・・・そんなイメージです。

実際に試合で勝っているペアは、ポイント間はそんなに長い間話している訳ではないのに、しっかりと同じ方向を向いて試合をしているように感じます。

その背景には、テニスのダブルスの試合ならではの「情報共有のコツ」があるようです。

 

「ダブルスパートナーとの話し合い」テニスの試合で必要な、情報共有のポイント5つ

 


 

1.「試合前のウォーミングアップ」からの対戦相手の所感について共有

試合前のウォーミングアップはサーブのみ、または3分や5分と行われるケースがあります。

そこで得られた情報は、少ないにせよ試合の序盤に大きく活用することができます。

例え仮定したことが誤っていたとしても、それは「やっぱり違ったね」と言って修正すれば良い話。

まずいのは、何も考えないで漠然と試合に入ってしまいズルズルとゲームを取られてしまうこと。

仮説でも良いので、相手がどういうテニスをするのか、実際に観た打った印象を早めに共有するようにしましょう。

 

2.「ストロークとボレー」の得意不得意、そして特徴は必ずある

試合で最も使い、癖が出るのがストロークとボレー。

その特徴はどこをチェックして共有すれば良いのでしょうか。

まずはグリップと回転量。

スライスしか打てない、またはスピンでハードヒットすると確率が悪い・・・など、しっかり見極めましょう。

ショットの種類以外は、メンタルや戦術の癖を確認。

やたらストレートに強引に打ってくる、またはクロスしか意識が無いのでポーチに出よう、など。

特に拮抗したポイントではそのプレイヤーの特徴が出やすいので、30-30やデュースなどのポイントでの相手のプレーはしっかりデータとして共有しておくようにしましょう。

 

3.試合の肝となる「サーブとリターン」の特徴は最重要でチェック!

2.の特徴を把握して弱点を突いていくにも、最初のサーブとリターンが攻略できなければ始まりません。

この最初のボールで優位に立てるかどうか、が試合の流れを左右する重要なポイントになります。

サーブはコースを客観的に分析して、リターン本人ではなく前衛側が「次ワイドかも」と声掛けすると良いかも知れません。

前衛のプレイヤーはよりネットに近い位置からサーバーを見ていますので、癖も見抜きやすい位置にいます。

リターンもしかり、でサーバーはリターンのプレイヤーの動きは打つ瞬間は見えませんので、情報をしっかり共有することが大切です。

踏み込んできているのか、グリップはフォアかバックどちらかで待っていないか、回り込んでいないか、などをサーバーと共有しましょう。

 

4.実力差があり、どちらかが引っ張るペアの場合は?

ダブルスの試合では実力差のあるペアなどの場合、メンタル的にどちらかの選手が引っ張っていくペアも多くいます。

こういうペアはどう分析して情報を共有していくか。

私ならまずはリーダーとなっているプレイヤーの自信を削ぐ為に、先に弱点を探します。

そこを序盤で突いて上手く精神的に優位に立てれば、試合の流れを持っていかれる可能性は低いでしょう。

上手い選手でも、必ずどこかに苦手な部分や付け入る隙はあります。

 

5.動くペア?それとも縦割りの静的なペア?

ダブルスの試合では、相手ペアの大まかな特徴として「動いてくるか、そうでないか」という共通認識は、早めに持つようにしましょう。

動いてくるペアであれば当然早い段階でストレートへ配球したり、ロブを混ぜてコートを広く使わなければなりません。

またシングルスプレイヤーのダブルスのように縦割りでしっかり分担されているようなペアは、なるべくセンターを突いたりして相手を寄せて動かし、コンビネーションが必要な状況に巻き込みましょう。

「こういうペアは、こう攻めたいね!」という共通認識も、まずは相手を観察して情報を共有するところから始まります。

 

実際のテニスの試合、ここまで意識して相手を見ないといけないのか・・・と、感じた方もいるでしょう。

「自分のテニスができれば、相手は関係ない!」という方も、少しだけ相手に関心を向けるだけで、色々な発見があり試合を優位に進める助けになってくれます。

試合会場に着いたら、「あの人は強そうだな・・・」「あの人は身体は小さいけど粘り強そうだな・・・」といった観察を、自然にしますよね。

それの延長線上で良いと思います。

ちょっとしたこと、気付いたことから、まずはパートナーと共有するような癖を、意識してみて下さい。

ピックアップ記事

  1. テニスのニューボールの状態を維持出来る、「ボールキーパー」って?
  2. 40歳からポリストリングにする、という選択肢を
  3. YouTubeチャンネル登録200人、ありがとう御座います
  4. メルマガ配信、登録を開始します!
  5. 急激に乾燥する季節に、喉とオーラルケアは欠かせない

関連記事

  1. テニス ボレー

    ダブルス

    ダブルスの試合で、「2発連続でストレートアタック」を実践して、相手のメンタルを折っていこう

    対戦相手の、心を折ること。これは、試合の中で絶対に意識したい。…

  2. テニス 雪

    ダブルス

    良い夫婦の日に考えたい、夫婦で挑むミックスダブルスについて

    今日は、11月22日。読んで字のごとく、良い夫婦の日だそうです…

  3. ダブルス

    沈められたら繋ぐ、そんな相手はやりやすい

    ダブルスの試合で、相手が並行陣の時に。相手の足下に沈めて、そ…

  4. テニス 並行陣

    ダブルス

    誤解されがちですが、並行陣は「ミスをもらう守備的な陣形」

    ダブルスの試合、並行陣のペアってやっぱり迫力がありますよね。サ…

  5. テニス ダブルス

    ダブルス

    ダブルスのペアを大事に思うなら、厳しい意見も伝えるのが必要なステップ

    「最近、ペアを解消しようと思っていて・・・」というダブルスペアの方の声…

  6. ダブルス

    ダブルスのリターン側の前衛も、相手のファーストとセカンドに合わせてポジションを変えよう

    ダブルスのリターン側の前衛、この動きがしっかり出来ている選手は間違いな…

特集記事

  1. テニス サーブ

    サーブ

    「パッと見、凄いサーブだけど実は試合で使えない」残念なサーブの特徴5つ
  2. テニス スマッシュ

    戦術

    テニスの試合に勝つためには、「スタートダッシュが大原則」である
  3. テニス ストローク

    ストローク

    片手バックハンドを極めたいなら、パッシングショットは避けて通れない
  4. メンタル

    1人が県大会にいけば「必ず2人目、3人目が出てくる」のがチームテニスの良いところ…
  5. ボレー

    スライスやフラットの重たいストロークは、バウンドさせないのが一番
PAGE TOP