テニス フットワーク

戦術

試合でしか養えない力、がテニスにはある

目次

不思議なもので、あるんですよ。

どんなに練習しても、練習しても、身に付かないもの。

そして、試合に出ていても、出なくなるとすぐに衰えていくもの。

勝負勘、とも言えますが、テニスってそれがすごく実力に影響しているように思います。

とにかく試合慣れしている人、試合になると強い人っているじゃないですか。

みなさんも、試合に出続けているからこそ、保たれている力って絶対にあると思いますよ。

 
 

身体の反応が、変わる

試合に出続けていると、変わって来る

考える前に、身体が反応する。

何となく、危険を察知することが出来る。

これは、練習だとなかなか身に付かない感覚なんですよね。

試合の中で、対人間との勝負の中でしか、養えない。

それに、一度身に付けたとしてもずっと生涯持てるもの、でもない。

常に試合の中に身を置いていないと、衰えていくものなんです。

久々の試合で、感じませんか?

しばらく試合に出ていなくて、久しぶりに試合に出るときに。

技術以上に、身体の反応が遅いことに気付くはずです。

「こっちだ!」と思ってから動いても、間に合わない。

「あれ?こんなに鈍くなったのか?」とビックリする方も多いはず。

でも、それってやはり試合の現場から離れたことで衰えた感覚、なんだと思いますよ。

練習だけ、では保つことが出来ない力ですから。

知らないうちに、身に付けている

試合の中で、知らないうちに身に付けている力。

それが、ある種の勝負勘です。

これ、自分でなかなか実感出来ないと思うんです。

勝負の世界から離れて、また戻って来たときに「衰えたな…」というのは、気付くと思うんですけど。

知らないうちに、みなさんは試合に出ながらその力を養っていってるんです。

そのことだけは、忘れないでおいて下さい。



本物の試合、が出来ているのか?

恒例の草トー大会、になってない?

それでも、充分に価値はあります。

力も、養えます。

でも、どこかで「いつもの大会だから、まぁ負けても良いか…」という気持ちに、なってしまうことはありませんか?

毎回、しっかり自分は勝ちたいんだと。

そういう想いを持って、試合に入れているでしょうか?

そのことは、アナタ自身にしか分からないことなんです。

本物の試合、を経験したのはいつ?

絶対に負けたくない試合、準備して来た公式戦。

こういうのに挑んだのは、みなさんいつが最後でしょうか?

真剣に、真摯に考えてみて下さい。

こういう試合でこそ、勝負勘を磨く力って養えるんです。

絶対に負けたくない、生き残りたい、と思えた時に、人は強くなれる。

恒例の大会でノンプレッシャー、になってしまったら、それは試合のようで試合ではなくなる。

みなさんも、薄々感じているところはあると思います。

リスクを、取ろう

少しチャレンジにもなるけど、少し上のカテゴリの大会にエントリーしてみる。

緊張感が高まる、そんな試合に出場すると決める。

こういうリスクを取らないと、人は成長出来ません。

本当の意味で、試合で養える力、が身に付かない。

試合経験を積める大会、というのも大事です。

ですが、経験値稼ぎだけでは、レベルアップにも限界がある。

リスクを取って、自分が傷つく可能性があることも覚悟して、挑んでいく。

私がまさに今、そんな感じなんですけどね。

   

なぜ、身体の反応が変わって来るのか

人間も、生き物ですから

当然、向かい合う敵によって変わります。

「こいつ、強いな」と思ったら、必死で生き残る方法を考える。

森でクマに出会ったら、どうなるのか。

もう、反応で生き残るしかないじゃないですか。

テニスの試合だって、私は近いと思いますよ。

相手の強さを感じるからこそ、反応も変わる。

アナタ自身の、奥底にある力を引き出さないと勝てない、と自分で気付くということですから。

普段は力を、セーブしている

自分は、普段は力をセーブしている。

あえて、出し切らないように、人間の身体の構造が出来ているんです。

当然ですよね、普段からそんなに身体を酷使していては、もちませんから。

試合に出続けていると、それを「解放する感覚」が養われるんです。

「今、本当にヤバイぞ、自分」と思って、すごい反応が出来る。

これは、生き物らしいというか、私は人間でも野性味を感じられる部分だと思います。

普段はセーブしている力を、どこかで解放出来る。

勝負強い人って、そんな雰囲気ありませんか?

自分は持っている、でいこう!

「うーん、でも自分はどうだろう」と思ったみなさん、大丈夫。

こういう力は、全員が持っています。

結局、意識出来ているかどうか、だと思いますよ。

出来てないと感じている人も、他人から見れば出来ているのかも知れない。

「自分は持っている」で良いじゃないですか。

そう思えたら強いし、試合で力も養えている。

ただし、試合から遠ざかると衰えるのが早い。

このあたりを理解しているだけで、私はだいぶ試合に強い、と言えると思いますよ。



だから試合って、面白い。

負けたくないという想いが、すごい反応を引き出したりしますからね。

でも、それは全て、その人の実力そのものです。

試合に出続けていることで、野性味が増して強くなる。

そういうスポーツですよ、テニスって。

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