戦術

6割の力で試合を進める、ことに慣れよう

試合に勝つ、そう意気込んで試合に入る。

でも、いざ始まってみると序盤にミスが多くて、スコアが0-3に・・・なんて経験ありますよね。

こういう経験を、どう活かすかです。

何かを変えない限りは、ずっと「挽回出来ない、スロースターター」のままですよ。

 

6割の力で試合を進める、ことに慣れよう

 


 

1.1セットマッチを、マネジメントする

試合時間は30分~45分くらい。

泣いても笑っても、大体これくらいで試合は終わります。

ボールを打っている時間、ラリーの時間なんてすごく少ない。

実際の試合、どう自分でマネジメントしていくのか。

試合に勝ちたい、気合を入れてコートに入るだけじゃ勝てないですよ、もう。

だからこそ、キーワードを決めておく。

私は、「6割の力」を基準にしています。

 

2.結局「力」って、何なの?

私は、ボールスピードだと思っています。

100%が自分の最速のショットなら、その60%で良い。

試合の序盤、4ゲームくらいはそのペースで進めていく、と決めています。

当然、相手から決められることもありますよ。

でも、自分のミスは少ない。

相手から決められたこと、にショックも受けない、淡々と進める。

その代わり、序盤から「観察力」だけは100%でフル回転させます。

序盤のデータ収集、にこそ力を割きたい。

だから、ボール速度は遅い方が良いんです。

速いと自分の構え直す時間も無いですし、ミスも増えてラリーになりませんからね。

 

3.力加減をして試合に入る、のとはちょっと違う

何となく、「余力を残す」のとは違います。

しっかりボールは追うし、必死でプレーする。

ただし、ボールの速度は抑え気味に入る。

抑える=弱く打つ、ではありません。

回転量を多くする、軌道を高くする、だけで充分にテニスはスピードをコントロール出来る。

しっかり振り切ること、に変わりはありません。

スウィングしないと、テニスはそもそもミスが増えますからね。

どうでしょう、この意識で練習も入ってみたらどうですか?

きっと、試合でも効果は出るし、内容は変わりますよ。

 

4.練習も、6割から入っていこう

これが、私からの提案です。

みなさんの普段の練習、スクールでのレッスン。

最初のショートラリーで簡単にネットしたりしてませんか?

球出しで、簡単にアウトしたりしてませんか?

そういう人は、試合でもイコールな結果になっているはず。

練習から6割の力で入って、徐々に上げていく。

こういう癖が身体に染み付いている人は、強いですよ。

そもそも、練習の出だしでミスが多い人は、試合で絶対に勝てない。

勝てそうな雰囲気、が出ないんです。

ちょっとした意識で、変わりますよ。

 

以前にプロ選手の試合の審判をしていた時、あの試合前の5分間練習。

ほぼ、ノーミスなんですよ、強い選手は。

もちろん、コートに入る前から練習はしてますよ、プロですから。

にしても・・・ですよ。

試合で勝ちたいなら、もう試合前の5分間アップですら、試合の一部。

私たちも、練習でも試合でも「序盤のミス」には神経質になっていきましょう!

ピックアップ記事

  1. 11/13(木) 女子シングルス練習&ゲーム会 in世田谷レクセンター
  2. 汗でグリップが滑りやすい人は、「Prince Grip Plus」がオススメ
  3. テニスの合宿・遠征に大活躍なのは、消臭ランドリーバッグ
  4. 真夏のスポーツ観戦には、超軽量・小型の折り畳み傘は必需品
  5. 会社にも持っていける、社会人にオススメのラケットバッグ

関連記事

  1. テニス メンタル

    戦術

    何かを変える時期は、とことん結果を無視すること

    自分のテニスを、思い切って変えること。この重要性は何度も書いて…

  2. 戦術

    相手が目線を下に向ける、ボールがバウンドするタイミングはチャンス!

    相手が打つ前、隙を突いて動きたい。ダブルスのポーチのような場面…

  3. テニス 攻撃

    戦術

    直線的で速い球が良いテニス、と思い続けている限り試合では勝てない

    良いテニス、悪いテニス。勝てるテニス、勝てないテニス。…

  4. テニス 練習
  5. テニス ミス

    戦術

    「自分らしい失点、自分らしくない失点」という視点

    自分の獲ったポイント、ナイスなショットはしっかり覚えている。で…

  6. テニス メンタル

    戦術

    消耗した状態で実践出来る技術こそ、アナタの技術そのもの

    テニスの試合、勝ち進んでいけば消耗との戦い。草トーの試合でも、…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

特集記事

  1. テニス 戦術

    練習メニュー

    「普通にクロスでストロークラリーを練習」していても、試合で勝てません。必要なのは…
  2. ピラティスポール

    テニス知識

    テニスで肩が上がらない・・・と、苦労する人は「ピイラティス・ポール」がオススメで…
  3. テニス 構え

    ストローク

    「思いつき」でショットが打てますか?テニスの試合でのショット選択について確認しよ…
  4. テニス ボレー

    練習メニュー

    テニスの試合で、「流れるようなネットプレー」を身に付ける為の練習メニュー
  5. テニス メンタル

    メンタル

    テニスで「最後は気持ち」という言葉は、しっかりと準備して、現場でやり切った人だけ…
PAGE TOP