テニス 観察眼

練習メニュー

テニスを「練習した気」にしてしまう6つのマンネリ化要素

目次

テニスの練習、しっかり試合につながる内容で出来ているのか。

この問いかけ、が無い人はまず成長は難しい。

良い練習、は一日にして成らず。

毎日、しっかり自分で自分自身に問いかけていかないと、すぐマンネリ化してしまいますから。

逆に、意識さえ出来れば、大人数でも毎回同じメンバーでも、良い練習は出来るはず。

今回は、私が感じてきたマンネリ化について、まとめてみたいと思います。

 

テニスを「練習した気」にしてしまう6つのマンネリ化要素

 


 

1.毎回練習が同じ

これは、当たり前のようですが非常に難しい問題です。

毎回練習が同じ、だと何より慣れてしまうし、緊張感が生まれない。

「その練習」だけは上手くなるんですよ。

でもそれって、ただ慣れただけ。

目的も無い、毎回ラリーするだけの練習だと、当然試合で結果は出ないです。

 

2.ゲーム要素が無い

言ってしまえば、「ショットを磨くだけ」の練習。

もちろん、基礎を固める球出し練習は大事ですが、相手との駆け引きが無い練習はマンネリ化します。

だって、ただ繋げるだけで良い感じ、になりますからね。

ラリーしていれば、テニスは練習した気、になってしまうんですよ。

そうじゃなくて、アナタ自身に向かって来る相手、を攻略していくのがテニス。

勝った負けた、の要素があるゲーム的な感覚を鍛える練習、が出来ないと厳しいでしょう。

 

3.結果が決まっている練習ばかり

言ってしまえば、「上手い人が勝つ」練習。

これも2.につながるのですが、毎回メンバーの上位の選手だけが勝つ、ラリーを制するような練習では緊張感が生まれない。

やられた側も、「ま、いつも通りだな」と思って悔しさも生まれないですから。

ダブルスならペアを工夫したり、上手い人なら厳しい球出しからスタートしたり。

色々やり方を変えて、毎回勝者が変わるような練習方法、じゃないとマンネリ化して当然です。

 

4.大胆な目的が無い

「ボレーを上手くなろう」

「並行陣に強くなろう」

こういう目的、での練習は間違いではありません。

でも、もっと具体的で大胆な目的が欲しい。

「前衛がアングルボレーを決めたら、2点」

「センターを突いて、それを触った方を攻撃していくのを徹底する」

みたいな感じですかね。

多少、やられ役も必要だと私は思いますよ。

上手く練習の台になって、成功イメージを持たせてあげる。

ただし、勝負ですから甘いボールは逆にやっつける、という感覚も大事。

この辺りのバランス感覚が良いと、すごく良い練習が出来るはずです。

 

5.レギュラーメンバー、サブメンバーで分かれている

部活やサークルでも、こういうチームは多いと思います。

試合直前や、ゲーム形式はこれでも良いと思います。

ですが、基本の練習については、私はある程度レベルを問わず、たくさんの人でレベルも幅がある中での練習も必要だと思うんですよね。

そうなると、下のレベルの選手は必死で頑張りますから。

頑張らないと、上の人の練習にならない。

この危機感こそ、チームの底上げになるはずです。

良いチーム、マンネリ化しないチームは、いつでも下からのレベルアップが顕著なはずです。

 

6.先入観に支配されている

ショートラリーから球出し、ラリー、そしてゲーム形式。

こういう順序、は誰が決めたんでしょうか?

私は、ぶち壊して良いと思っています。

いきなり試合、から足りない要素を練習でも良いし、もっと他にやり方はある。

練習するメンバーが、「今日はどんな感じかな・・・」とドキドキ、ワクワクするような感覚が無いと、練習は試合に近づいていかない。

毎回同じような流れ、ではマンネリ化して当然。

まだまだ、私たちには出来ることがあるはずです。

 

どんなメンバー、仲間、レベルでも、練習は工夫出来る。

「こういうものだから」という考え、こそアナタ自身のマンネリ化を促進する一番強い要素。

テニススクールのコーチのみなさん、部活やサークルのキャプテンのみなさん、思い切ってがらっと変えてみませんか?

ピックアップ記事

  1. テニスラケット ピュアドライブの新作は、「攻撃的な大人のテニス」に最高の武器にな…
  2. 読者のみなさんへ、アンケートのお願いです
  3. 八木コーチ オータムキャンプ2024 開催のご案内
  4. TOALSON(トアルソン) スイートエリアラケット、これは使える
  5. これからの暑い時期にあると便利な、「高速製氷機」とは?

関連記事

  1. テニス ストローク

    練習メニュー

    素振りの中にボールが入って来る、のが試合でも理想ですよね

    良いショット、良いスウィングが出来たとき。それってきっと、まさに「…

  2. テニス 戦術

    練習メニュー

    上手くなるとは、再現性を高めること

    自分はテニスが上達しているのか、どうか。これを計る基準、みなさ…

  3. テニス 雪

    練習メニュー

    「挑戦するキャプテン、しないキャプテン」によって、チームの挑戦力の絶対量は決まる

    部活やサークル、社会人チームやテニススクール。皆さんも色々な環…

  4. テニス 練習

    練習メニュー

    ライバルには、強くなってもらうに限る

    みなさんが普段、テニスを練習する環境。それはサークルや部活、…

  5. 練習メニュー

    テニスの試合では、ミスの質を高めよう

    テニスの試合で緊張してしまう人は、ミスを減らそうと必死。もち…

  6. テニス スマッシュ

    練習メニュー

    「センターセオリー」を体感したければ、一度センターストラップを外してみると良い

    普段、楽させてもらっている部分。これを外してみると、「やっぱり…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


特集記事

  1. テニス メンタル

    戦術

    自分というテニス選手を、「監督と選手」に分けて考えてみよう
  2. テニス 夜

    メンタル

    テニスの試合で格上相手に勝ちたければ、「アナタが格下相手にやられて嫌なこと」を徹…
  3. テニス ストローク

    メンタル

    ビビった時のスピンストローク、ラケット面は下を向く
  4. テニス フットワーク

    ストローク

    低い打点のストロークのミスが多い人は、「伸び上がって頭がグラグラ」になっている人…
  5. テニス知識

    HEADラケットのスタンダードモデルを使い続けて、気付いたことまとめ
PAGE TOP