日々の雑記

テニスコーチ時代に、最高に憂鬱だったこと

大学を卒業してから、約2年間くらい、テニスコーチをしていた時期がありました。

千葉県で新規でオープンしたテニススクール、で週5日勤務。

まだオープンしたてでコーチも少なかったので、右も左も分からないままに、ただひたすら体験レッスンの毎日、の後にオープニング。

木曜日と金曜日は私自身はお休みでしたが、それ以外の曜日はほぼ朝8時から23時までコートに立ちっぱなし。

本当に、今思い出してもよくやったと思います。

 

なんでこんな話を思い出したのかと言えば、先週買って読んだ本「10年後の仕事図鑑」が衝撃的だったから。

よく、「向こう10年でAIに8割の仕事を奪われる」なんて言われてますが、これってテニス界も例外じゃないかもしれない。

むしろ積極的にAIのような技術を使っていかないと、いつまで経ってもテニスコーチってしんどいだけだと思います。

私が感じていたのは、まず絶対的に「休めない」ということ。

体調不良でも、自分が欠席してクラスがお休み、という訳にはいかないので誰か代わりのコーチを探さないといけない。

余裕がある大手のテニススクールでもない限り、控室で待機しているコーチなんていませんからね。

長期の休みを取るのも、代わりのコーチを探さないといけない。

そして、その代わりのコーチは休日に出勤しないといけない・・・という、負の連鎖。

これって、すごく時代錯誤な話ですし、コーチを志す人もそりゃ減るよ、と思ったのを覚えています。

 

この本、中身は実はすごくシンプルで、面白い。

何より図やイラスト、が分かりやすくて重たいテーマでもすっ・・・と入って来る感じ。

今の学生のみなさんなんかは、これが当たり前のような感覚、なのかなーと思いながら。

サクッと衝撃的なことも書いてあります。

でも、全体的にテニス界に必要なことばっかり、のような気がしてならない。

どこか、T-PRESSで書いてある内容、スタンスとも被るような気が・・・。

やっぱり読んでいる本に影響を受ける、のが人間ですね。。

 

特に印象深かったのが、「AIを拒絶するより、使う側のまわらないとダメ」という部分。

どんなに拒んでも、もう未来はそこまで来ていますからね。

テニスでも一緒、だと思います。

もしかしたら、近い将来テニススクールにはすべて360度カメラが設置されて、レッスン後にはアドバイスのレポートが出て来る、なんてことも可能になるでしょう。

そうなると、コーチはその場にいても主観的なアドバイスしか出来ない。

もっともっと、自分のテニス観で生徒のアピールしていかないと、それこそ適格なデータでアドバイスをくれるAIコーチには勝てないですからね。

いや、すごく楽しみじゃないですか。

私も負けないように、もっともっと、自分のテニス観や独自の世界に、磨きをかけていきたいと思います。

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