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試合でもよく見る、この下からラケットを回してくる、大きなフォームで打つサーブ。
これって、特にベテラン選手の方に多いように思います。
でも、逆に若い選手、学生の方は少ないような気がする。
私はあまり、こういう打ち方オススメ出来ません。
下から回すサーブ、何より効率が悪いんですよね。
安定感も無いし、この機会に変えてみませんか?
下からラケットを回すサーブ、私はあまりお勧め出来ません
1.下から回す打ち方って、サーブの威力が増す?
これは幻想です。
サーブを打つときに、トスアップしていく際に下からラケットを大きく回す・・・ようなフォーム。
良いサーブ、速いサーブが打てそうな気がする。
実際、1980年代から90年代には、こういったサーブのフォームが主流でした。
そこでサービスエースが多かったのも、事実。
ベテランやシニアのプレイヤーのみなさんは、このイメージが強いんだと思います。
でも、現代のラケットではこんなに大きなフォームは必要無い。
むしろ、ラケットやガット自体に飛ばす力は備わっているので、動作はシンプルで良い。
下からラケットを大きく回すサーブは、結構デメリットがいっぱいです。
2.トスを高くしないといけないので、安定感が無い
一番の理由はこれ、ですね。
トスアップの高さ、がかなり必要になって来る。
トスを上げ始めるときに、ラケットはまだ下にある状態ですからね・・・高さが無いと、上で打つまでの時間が無い。
でも、ご存知の通りトスを高く上げるとそれだけで疲れるし、安定感が無くなる。
風が強い日なんて、もう致命的でしょう。
自分のサーブを、もっとコンパクトにシンプルにしていく。
この意識は、今のアナタに絶対に必要。
サーブは下からラケットを回す、ような勢いの付け方では上手く打てません。
3.力は下半身から、効率的に伝えていこう
力を効率的に伝える方法は、何度も書いてきましたが下半身から。
コートを前足でキックして、コートの反発力から力をもらう意識でちょうど良い。
ラケットをサーブで大きく回している人は、まだまだ力を生むのが上半身の仕事、と思ってるんですよね。
これだと、怪我にもつながるし、サーブで体力を消耗してしまいます。
ラケットを下から回す、のではなくシンプルに上にセットしていく意識。
男性も女性も、これくらいの感覚で良いと思います。
4.肘から上に上げていく、シンプルに
私のサーブも、かなりシンプルにしました。
自分の肘から、自然に上に上げていく。
サーブを打つ前の構えから、ラケットは自然に上にそのまま上がっていく感じですね。
意識したいポイントは、肘。
ラケットを持っている腕の肘をまっすぐ、自分の顔の横にセットする感じ。
少し前に上げて、膝を軽く曲げてコートをキックしていく。
これで充分、しっかりと良いサーブは打てますよ。
5.現代のラケットの性能を活かす、ことに集中する
ラケットでしっかり、回転をかける。
これが出来ていれば、良いサーブは打てます。
ラケットの性能を活かす、ということは、コンパクトなフォームでしっかりと「弾く」ようなサーブを打つ、ということ。
特にサーブで大事なのは、良い回転、をかけることですよね。
回転をかけるのに、腕を大きく振る必要はありません。
しっかりとボールを弾く、手のひらでプロネーションを効かせて打つこと、に集中しましょう。
腕を大きく振れば振るほど、サーブとしての安定感は乱れていきますよ。
下からブワン!と、勢いを付けてサーブを打っている方。
これって、本当に非効率的。
テニスのサーブは、もっとシンプルにサクッと打ち終わりましょう。
大事なのはその後、ですからね。
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