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今だからこそ、考えてみたいこと。
私は、高校時代に授業で経験した、ある問いかけを今でも凄く覚えています。
日本が、そして世界が今苦しい状況にあるからこそ、私にはこの思い出が蘇って来ます。
大袈裟な話、ではないでしょう。
みなさんもぜひ、時間が出来る今だからこそ考えてみて欲しいことがあります。
アナタ自身にとって、一番大切なモノは何ですか?
「宗教」の授業で
私の高校は、いわゆる仏教の教えを元に基づいた教育が基本理念としてありました。
それこそ、「宗教」という授業があったんですよね。
こう書くとすごく怪しい、稀有な感じに思われる方も多いと思いますが、そんなことはありません。
仏教と言っても実はすごく現実的で、リアルに今をどう生きるのか?について考える、とても良い機会でした。
その授業の中で、「自分にとって、一番大切なモノは何か?」という問いかけがあり、それぞれ個人で答えていったんです。
私が答えたのは…
何て答えよう、と考えて順番を待ちました。
私は苗字が「と」から始まるので、出席番号でも真ん中くらい。
前からでも後ろからでも、ちょうど中間くらいだったので考える時間はたっぷりありました。
そこで考えて出した答えが、「スポーツ」でした。
当時私は体育の先生になりたい!と思っていたのと、テニス漬けの毎日でしたから。
それに対して、すごく自信を持っていたように思います。
その他のクラスメイトは「お金」や「両親」、「夢」というような答えが多かったように記憶しています。
そこで、先生に言われた言葉があります。
「命」が無ければ、始まらない
色々な人が挙げた、自分にとって一番大切なモノ。
それも全て、自分の命があればこそ。
だから、命を一番大事にしないといけない、というのが先生の伝えたいことでした。
当時は、「そんなの当たり前じゃないか」くらいにしか思いませんでした。
でも、今になって思うんです。
これはすごく重く、大切な考え方だなと。
自分の命があるからこそ、スポーツも出来る、テニスも出来る。
そこに対して感謝の気持ちがなければ、大切にしようとも思わなくなる。
無意識に活きていると、命って本当に大切だと思えなくなる。
私は今のこういう時期だからこそ、この話を思い出し、書いておきたいと感じました。
東京オリンピックも延期になり、暗いニュースばかりが目に付く毎日。
テニスをやりたくてもなかなか出来ない、一般の方もプロ選手、関係者のみなさんも非常に辛い毎日だと思います。
でも、私たちにはまだ「命」があります。
命があれば、またラケットを持って黄色いボールを打つことも出来るでしょう。
テニス一つ、自分には楽しみがある。
そう思えることに、今日も感謝しながら。
今は静かに力を溜めつつ、研鑽を積んでいく。
T-PRESSも、コロナウィルスが収まった後には、色々とガッと動けるように。
せっかく生かされている命、ですから。
大切に、感謝しながら思いっきり使わせて頂きたいと思います。
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