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これはテニス以外でも、そうですよね。
人の成長って、こういう背景がないとなかなか無い。
強烈に変わる、そのきっかけはいつも「その人の記憶に刻まれるかどうか?」にかかっていると思います。
意味があると本人が感じれば、記憶に残るし行動も変わる。
でも感じなければ、記憶に残らないから何も変わらない。
例えば、テニススクールがその際たるものじゃないですか?
先週のことを忘れている、のが普通
毎週のようにスクールに通う。
そんな方は読者のみなさんの中にも多いと思います。
私もコーチ時代そんな方を受け入れてきましたし、もちろん通ったこともあります。
ですが、実際はどうでしょうか。
学校という名前は付いてますが、まぁ先週言われたことも忘れてますよね。
コーチ自身も、忘れてるかもしれません。
理由は簡単、「そこに意味がある」と感じられないからです。
意味があることだ、必要なんだと思えば、人は記憶することができる。
そうじゃなければ、そんなに記憶力は働かないですよね。
例えばボレーが入らなくてアドバイスを受けても、本人がそれを本当に「必要なことだ!」と感じなければ来週も何も変わらない。
そしてその次の週も、その次の週も…。
という感じが、普通だと思います。
コーチに求められることは?
コーチ目線で考えると、どうでしょうか。
テニススクールの生徒さんが上達していくこと、それを目指すのが本来の姿ですが実際には難しい。
色々な目的の方もいれば、意欲の差もある。
でも、私が大事だと思うのは「この練習、技術が必要なんだな」と生徒さん自身に自覚させることだと思います。
それこそ、「意味のあることなんだ」と気付いてもらう。
そして記憶に刻んでもらって、自分の中でテーマにしてしっかり意識して練習する。
よくあるミスマッチは、「何で変えなきゃいけないのか?」を生徒さん側が理解していない、納得していないケース。
これを減らしていくには、まずコーチ自身が「その人がどんなテニスをしたくて、何を求めてテニススクールに通っているのか?」を考える必要があります。
とても難しい仕事です、実際には。
でもここを乗り越えないと、ずっとミスマッチのままで上達しない、アドバイスしてもしても変わらない…という感じが続いてしまうんですよね。
テニスの価値を上げていく為に
「そんな難しいことは考えず、ただボールを打っていたいだけ…」という人もいますよね。
それも楽しい、テニスのやり方の一つです。
でも、やっぱり上手くなりたいじゃないですか。
出来なかったことが出来るようになる、人ととのつながりが増える、試合にも挑戦していける。
こういう段階に入っていける方を増やしていくことが、テニス界の発展にもなるはずです。
今回このテーマで書きたいと思ったのは、やっぱりテニススクールの多くの方が漠然と悩み、コーチも悩み、悶々としているような雰囲気を感じるから。
人の記憶に一切残らないようなテニスレッスン、やっぱり寂しいじゃないですか。
でも最高の指導があれば良いかといえば、そうじゃない。
いかに本人が「これが必要なんだな」と納得して、記憶に刻んで日々のテーマとして持てるか。
自分で考えられるようになり、それで上達出来れば本当に自立したテニスプレイヤーになれる。
こういう道筋を立てていくことが、やっぱりテニスの醍醐味ですよね。
テニススクールは、まだまだ面白くなる!
そんな企画を、これからもT-PRESSでは発信していきたいと思います。
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