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テニスの試合が楽しい、と思えるようになる瞬間って、あります。
それは、私の感覚で言えば「相手と会話出来るようになる」ような感じ。
テニスの試合はボールを打ち合いながら、常に相手にメッセージを送り続ける。
相手からも、送られ続ける。
これに慣れて来ると、駆け引きが生まれて試合が楽しくなる。
シングルスの試合では、そのメッセージのやり取りが1対1ですから。
避けては通れない、と私は思います。
女子シングルスの動画の中でも、似たような解説が土居コーチからありましたのでぜひコチラの動画も参考にしてみて下さい。
ボールは口ほどにモノを言う
ただ何となくラリーしていても…きっと、テニスってこうだと思うんです。
「何だかあの人、今日は機嫌良さそうだな…」
「今日はすごく怒ってるな…何かあったのかな…」
ということを感じる経験は、みなさんもあると思います。
ボールって、その人の言葉以上に何かを表現してますからね。
テニスの試合でも一緒です。
シングルスの試合ではよく「お互いにミス待ち」な場面ってありますよね。
山なりなボールでお互いにずっと、同じような軌道でラリーし合ってなかなかポイントが終わらない。
もうこれは、「お願いだから先にミスして…!」という声が聞こえて来ますよね。
と同時に、「絶対に負けたくない!」という声も聞こえて来そうです。
こういう声を、みなさん自身しっかり感じて受け止めて、そして自分から何かを送り返す。
それが、テニスの試合でのラリーだと思います。
アナタがそう来るなら…
試合の中で、何か流れを変えていくときに、こう考えるはずです。
「アナタがそう来るなら、自分は…」と。
粘り合いを打破したいなら、「アナタがミス待ちなら、私はミスしてでも攻める!」かも知れないし、「とことん付き合うよ!」かも知れないですね。
会話風に言葉にしてみると、頭も整理出来ます。
相手だって、生身の人間ですから。
粘り合いだって苦しい、色々な心境の変化があるはずなんです。
そういう見えないモノを、ラリーの中から読み取っていく。
これが楽しいと思えたら、きっと試合にも自然と勝てるようになるでしょう。
「話しかける言葉」を用意する
会話ですから、最初が肝心。
「このボールって、どうですか?」という話かける言葉を、みなさんはどの程度持ってますか?
この種類って大事です。
いきなり大声で話しかけるのは会話じゃないですよね。
まずは今日の天気でも、健康のことでも何でも良い。
「この深さのボールって、どう処理します?」と聞いてみるのが、そのまま良い攻撃のきっかけになるはず。
バックハンドの高い打点、浅いボール、ネットプレーも良いですね。
どんどん相手に質問していく、話しかけるようにメッセージを送っていく。
そうこうしているうちに、相手のことが分かるようになるでしょう。
あくまで「話しかける言葉」ですから、きっかけでしかありません。
でもそのきっかけこそ、テニスの試合では大事。
そこから徐々に、相手から言葉を引き出して本格的に会話して、最後は論破する。
テニスの試合でメッセージ、送れてますか?
そして相手からのメッセージも、受け取れてますか?
こんな風に考えると、試合も客観的に気楽に臨めるはずです。
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