サーブ

どういうサーブを打ちたいか、よりも、どういうリターンが欲しいのか

良いサーブが打ちたい、自分のサービスゲームをキープしたい。

ここに課題を感じている方は、多いんじゃないでしょうか。

確かに、サーブは大事。

自分のフォームの改善も当然必要ですが、視点を変えて逆算してみることも、大事な視点です。

リターンを打って来るのは、目の前の対戦相手。

さぁ、みなさんはどういうリターンを欲してますか?

例えば、サーブ&ボレーなら?

欲しいのは、山なりのリターン

私はいつも、これを欲しています。

ダブルスで前に出るなら、詰まったような山なりのリターンが欲しい。

しっかり打点に入られて沈められたりするのが、すごく厄介ですからね。

ですから、狙いはボディが増える。

そして、そこを警戒させておいてワイドに浅いサーブも打つ。

全ては、相手に打点に入らせない為。

山なりなリターンを打たせて、圧力をかけていく展開にもっていきたいからです。

ネットミス、も欲しいリターン!

これも、私は意識しています。

前に出るのも、相手がリターンから沈めようとしてネット、という場面を増やしたいからなんですよね。

リターンの打点を低くさせて、そこからネットミスを誘う。

テニスではボールを持ち上げて、それを更に沈めるというのは難易度が高い。

これを、30-40のような緊迫した場面で、相手にやらせたいんです。

ですから、サーブもスライスで弾まないサーブを結構使います。

当然、相手のポジションやリターンの球種、性格にも寄りますね。

前に踏み込む相手には、基本ボディ

これを打てないと、希望通りのリターンは引き出せない。

私は最近、本当にこのサーブが大事だと実感しています。

テニスは、相手に当てるサーブで良い、野球のようにデッドボールは無いですからね。

究極の内角攻め、だと思って打ってみてはどうでしょうか?

恐らく、詰まったような浅いロブ、振り遅れたストロークになるはず。

パートナーの前衛とも、しっかり打ち合わせしてポイントに入りましょう!

持てる球種、コースを、活かせているか?

安心出来るコースだけ、になってない?

サーブは確率重視、これは確かに大事です。

でも、それだけだと…どうですか?

シード選手、格上選手と戦えますか?

相手リターンの選手に、「このコースしかないな」と思われると、より攻撃的にプレーされてしんどくなるのは目に見えています。

自分が持っている球種、コース、これをフル活用していかないと。

良いサーブ、良いサービスゲームで試合を進めていくのは難しいでしょう。

打てない、じゃなくて打っていないだけ

相手から、自分の希望するリターンを引き出す。

これは、難しいことでしょうか?

「そんなコースや球種を散らしたサーブなんて、打てないよ」と感じている方も、多いでしょう。

もしかすると、良いサーブ、良いフォームで鋭い回転で入って伸びていくサーブ、が打てないだけかも知れません。

相手の予測を外す、散らすだけで良い。

打てないというより、そこにチャレンジしていない、打っていないだけだと私は思いますよ。

打ち始めれば、見えて来る

不思議なモノで、自分での経験が一番の財産になります。

何となくサーブを散らしてみると、相手のリターンの傾向も見えて来る。

得意不得意も、試合の中で掴めるようになります。

サーブって、相手をテストしているようなものですからね。

そこでどういう結果、が欲しいのか、アナタ自身が欲しているのか。

こういう視点からサーブ、サービスゲームを考えると、テニスはもっと面白く、そして強くなっていきます。

フォーム改善と、両軸で

車の両輪、のようなもの

サービス自体の質のアップ、それからどういうリターンを自分が求めているのか。

これは、両軸で考えていきましょう。

両方の軸で、自分の目指すところをハッキリさせておく。

どういうサーブで、どういうリターンが欲しいのか。

フォームも改善するし、配球の精度も上げていく。

試合に出ているみなさんなら、その必要性は感じているはずです。

良いフォームで打てても…

相手のリターン選手の脅威になれていないと、意味が無い。

試合でも、勝てないでしょう。

良いフォームで鋭いサーブが入っても、それ以上のナイスリターンが来るかも知れない。

そういう危機感があるからこそ、リターンから逆算する。

どういうリターンが欲しいのか、その為には、どんなサーブが必要なのか。

考えていくと、自分の試合、自分のテニスも見えて来るでしょう。

こういうことを、楽しめるかどうか

ここが、分かれ目です。

良いサーブを打つことが楽しい、速いサーブにロマンを求めるのか。

リターンから逆算して欲して、自分のサービスゲームを客観視するのか。

後者の方を楽しいと思えたら、まだまだテニスは奥深く、アナタ自身にとって楽しいものになるでしょう。

こういうところを、楽しめるかどうかなんですよね。

結局のところ、私たちは200km/hのサーブは打てないし、身長もそこまで高くない、身体能力もそこまで差は無い。

どこで差が生まれるのか?を考えてみないと、強くなれないですよ。

「そうそう、こういうリターンが欲しいんだよね」と、感じれたら。

アナタ自身、すごく試合が楽しくなりますよ。

敵なのに、味方のように相手が思えて来る。

そんな風に上手くいくかどうか、一緒にチャレンジしてみませんか?

まずは視点を、変えること。

リターンを欲してみるところから、全ては始まります。

ピックアップ記事

  1. 雨が多い時期の試合は、防水スプレーは必須アイテム
  2. 11/4(月祝) 土居コーチ 女子ダブルスレッスン&ゲーム会 in鷹之台…
  3. HEADラケットのスタンダードモデルを使い続けて、気付いたことまとめ
  4. あらゆる場面で活躍できる「万能タイプスポーツサプリメント」凌駕BCAA+
  5. 3/25(火) 八木コーチ 女子ダブルスレッスン&ゲーム会 in レニッ…

関連記事

  1. テニス メンタル

    サーブ

    狙った場所にサーブを打って入れる、のに必要なシンプルなコツ4つ

    サーブを打っていく上で、自分の狙ったコースに打てない人は、試合で厳しい…

  2. テニス メンタル

    サーブ

    「シングルスで、サーブ&ボレーの戦術をたまに入れていく」ことで生まれる、サービス側へのメリッ…

    ATPファイナルが終わり、プロテニス界もこれからはオフシーズンへ。…

  3. テニス サーブ

    サーブ

    速いサーブはチャンスになる、という勘違い

    サーブを武器に、試合を戦いたい。特に男性なら、一度はそう考えま…

  4. テニス サーブ

    サーブ

    サーブの安定感をアップさせるには、一瞬苦しいと感じるくらいの身体の使い方で良い

    サーブの安定感に悩んでいる方、多いと思います。何を隠そう、私自…

  5. テニス サーブ
  6. サーブ

    強敵相手に、セカンドサーブになったら…?

    試合の中で、相手が強敵だと感じたら。そして、その相手にセカン…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

特集記事

  1. テニス メンタル

    テニス知識

    「今さら聞けない・・・」テニスの試合で必要な用語をまとめてみました
  2. ストローク

    「足から直そう、バックハンドストローク」テニスの試合では準備の遅さは致命的
  3. テニス ボレー

    ボレー

    V字型の動きが出来れば、ネットプレーは劇的に上手くなる
  4. サーブ

    ポイントを先行されたら、「とにかくファーストサーブを入れる」だけで、絶対に挽回の…
  5. テニス ミス

    Q&A

    Q&A「強くなるために、プライドは持った方が良い?持たない方が良い?」…
PAGE TOP