テニス 練習

練習メニュー

ラリーの球出し改革、全てが良い方向に

テニスの練習、みなさんだとラリー練習が基本だと思います。

どちらかがボールを出して、その球出しからラリーがスタート。

途切れたら、また球出し。

普段、何気なくやっているこのラリーの球出しですが、みなさん自信はありますか?

しっかりコントロール出来て、意図した練習が開始出来るかどうか。

これ、意外と怪しい人多いような気がします。

 
 

球出しが怪しいと、練習にならない

相手が返し辛そうに、してない?

自分の中で、どうでしょう。

自分の球出しを、相手がどういう雰囲気で返して来るのか。

変な回転がかかっていたり、強いボールになってしまったり。

それが多いと、自分としても気持ちが引いてしまいますよね。

相手が辛そうにしていることに気付いて、変えていく。

返球しやすい、まずはラリー練習しやすいような球出し技術を身に付けるコツ、が大事です。

理想の球筋、をイメージしてみよう

私が考える良い球出しは、フラット気味で、少しスライス。

直線的にボールを、狙ったところに安定して出せる感じ。

まず、理想の球筋をイメージしてみましょう。

軽く打っているのに、ピュッと伸びていくような弾道、をコンスタントに出せるようになれば。

間違いなく、テニスの試合も強くなりますよ。

良い球出しは、良いメッセージになる

ラリーが初めての人、ともたくさん打つ機会がありますよね。

テニスって、そういう出会いの一つ一つが醍醐味でもあります。

でもその時に、緊張してなかなか球出しが上手く出来ないと、「すみません!」と謝ってばかり。

本来の練習に、集中出来ないじゃないですか。

だからこそ、必要なのは「球出しの技術」を磨くこと。

ちょっとしたコツで、アナタ自身の自信や雰囲気も変わって来るはずです!



球出しを安定させる、4つのコツ

1.薄めのグリップ

コンチネンタルか、もしくはイースタングリップ。

ラケット面と手のひらが同じ向きを向くようなグリップだと、真っすぐなボールを打ちやすい。

ストロークは厚いグリップでスピン回転、でも球出しのグリップはボレーに近いような感じで打てると良いでしょう。

いきなりスピンでの球出し、だと相手も圧迫感を感じてしまいますからね。

2.手元を見ないで打つ

これ、ちょっとチャレンジですが、ぜひやってみて下さい。

球出しの際に、相手方向、打つ方向を見る。

自分の手元、は見ないで打ってみる。

そうすると、相手がちょっとおかしい時や、ボールが横から入って来た時にもストップがかけられる。

慣れると、こっちの方が楽ですし球筋が安定します。

3.バックスウィングを作る

球出しでボールを打つ時に、しっかり打つ前の動作でラケットダウン、前へのスウィング、というラケットの動きを作る。

これが無い人は、ボールを手から離してすぐに打つ!という、ぎこちない動きになりがちです。

しっかりバックスウィングを作ってあげると、相手から見ても「あ、ボールが来るな」と見えるので、リズムが取りやすい。

右利きの方であれば、しっかり一度ラケットを上にセット、左手でボールをトスして同時に右手を下げてラケットダウン、前に振っていく。

この動作、を滑らかに出来るように練習しておきましょう。

4.勢いのあるボールを出す

球出しのボールが、打ちにくい時。

みなさんも感じているはずです、「死んだようなボール」は打ち返し辛いこと。

ですから、ある程度強めに出して良い、伸びのあるボールを出した方が相手は打ち返しやすいんです。

理想は相手の腰の高さで打てる、くらいのイメージで良いと思います。

直線的で、バウンド後も失速しないようなボール。

ストローク相手でもボレー相手でも、生きたボールを出すこと、を意識してみて下さい。

   

球出しは会話、メッセージ

もし、アナタがテニスコーチを目指すなら

球出しって、大事なコミュニケーションツール。

相手のことを考えて、厳しいところに出すこと、もある。

ラリー練習なら、まずはしっかり打ちやすいところ、から始める思いやりが必要ですよね。

テニスコーチを目指す方は、特に自分の球出しにはこだわりましょう。

なぜなら、そのボール自体がアナタ自身の人格そのもの、だからです。

それくらい、人は球出し一つの印象で変わる。

それがテニス、というスポーツです。

練習の意図、を反映させよう

球出しは、会話でありメッセージ。

私も学生時代、何だかやる気の無さそうな後輩には、強めに出したりしてました。

「嫌なら帰って良いよ、コートに立つなら、頑張ろう!」というメッセージを込めて、直線的に、強く出す。

練習の意図も、球出し一つにすごく反映されます。

厳しい状況から挽回する練習、の球出しなら、当然厳しいコースへの球出しが求められますよね。

ギリギリ、頑張って届くような場所、にしっかり出せる技術があるかどうか。

こういう技術があれば、テニスは間違いなく良い練習が出来ます。

意識を持てるかどうか、が全て

何だか大げさに思うかもしれません。

「たかが、球出しでしょ?」と。

でも、されど球出し、なんです。

テニスは、試合でもサーブという球出しからスタートしますよね。

誰かがボールを動かして、そこからラリーが始まる競技ですから。

日々の球出し、を自分の中でしっかり意識出来るかどうか。

もっと良くしたい、と思えるかどうか。

全ては、そこに尽きると思います。



性格が出ますよね、球出しって。

相手のことをどう考えているのか、独りよがりな人なんて自分のことしか考えていないので、相手の様子を見ていない。

自分の球出しが打ち辛そうにしているか、なんて無関心。

そんな人は、試合でも勝てる訳がありません。

球出し一つ、変えれば全てが変わっていく。

私は、それがテニスだと思いますよ。

ピックアップ記事

  1. テニス選手としての「肩の痛み」を改善するには、寝る時の姿勢を変えないと
  2. 真夏のスポーツ観戦には、超軽量・小型の折り畳み傘は必需品
  3. テニス選手の筋肉に必要なプロテインは、ささみプロテインバーでの補給が最適
  4. 大会シーズンに準備したい、サンバイザー5選
  5. テニスコーチ時代に、最高に憂鬱だったこと

関連記事

  1. テニス スマッシュ

    練習メニュー

    「センターセオリー」を体感したければ、一度センターストラップを外してみると良い

    普段、楽させてもらっている部分。これを外してみると、「やっぱり…

  2. テニス 準備

    練習メニュー

    球出し練習で上手くなる人は、そもそも発想からして違う

    単純な球出し練習。これって、「意味あるの・・・?」と思いながら…

  3. テニス サーブ

    練習メニュー

    ウォーミングアップと練習開始の境目、明確になってる?

    私がみなさんの練習、を見ていて感じること。テニススクールでもそ…

  4. テニス メンタル

    練習メニュー

    すぐには結果につながらないもの、に実は「勝利へのヒント」は埋まっている

    試合で勝ちたい、と考えているみなさん。つい、焦ってしまいがちで…

  5. テニス イベント

    練習メニュー

    「毎日のテニスの練習が楽しい」と思えたら、それは危険なサインだと自覚しよう

    「苦しいことを強要する」つもりは、毛頭ありません。ですが、アナ…

  6. テニス 構え

    練習メニュー

    「最高のラリー練習方法って?」テニスの試合で使える練習法はシンプルイズベスト

    効果的な練習方法ってないですか?よくそういう質問を受けるんだけ…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

特集記事

  1. ストローク

    「トレーニングは続かない」守るべきものがある環境が強いテニス選手を育んでいく
  2. テニス フットワーク

    メンタル

    テニスの試合で余裕を持ってプレーする為には、「自分よりレベルが低い相手」とも、し…
  3. テニス サーブ

    日々の雑記

    「テニスは採点競技じゃない?」確かに勝敗には関係無い、ですけどね
  4. テニス ボレー

    ダブルス

    「ダブルスは片方のペアの集中狙い」が有効?やるならまず序盤に徹底的に、です!
  5. テニス 雪

    練習メニュー

    「挑戦するキャプテン、しないキャプテン」によって、チームの挑戦力の絶対量は決まる…
PAGE TOP