戦術

ミスショット、その要因は3球前にある

ショットをミスして、「しまった・・・」と。

でも、ちょっと待って下さい。

アナタ自身のそのショット、もっと前に布石がある。

これに気付けないと、ずっと繰り返すことになる。

そう、ミスじゃなくて、絶対返せないショット、になってしまっている。

試合に勝てない人って、これをミスだと思い込んでるから失点が続くんですよね。

 

ミスショット、その要因は3球前にある

 


 

1.ミスじゃなくて、厳しいボール

私が試合を観ていて、感じること。

それは、「今の、本人はミスだと思ってるんだろけど、違うな・・・」と。

もし私が対戦相手なら、「よし、このまま気付かないでいてもらおう」と思います。

相手選手は自分のミスだと思っているショットが、実は難しいショット。

これを打たされている、打たせているという構図。

テニスの試合で、あるあるだと思いませんか?

 

2.浅いボール、ハイボレーカット、などなど

普通に、難しい処理なんですよ。

でも、気付いていない人が多い。

「浅いボールはチャンスでしょ、ハイボレーも攻撃しないと」と、勝手に考えている。

でも相手からすると、「ここに打っておけば、無理してくれる」と考えている。

どっちが試合に勝つのかは、明らかですよね。

自分で無理していること、に気付けない人は試合に勝てない。

ミスというプライド、を捨て切れない人なんです。

 

3.自分の実力を、正確に、客観的に

謙虚になろう、という訳ではありません。

自分のプレーの実力、タイプを、正確に知ろうということです。

自分の処理能力で、ミスになるようなショットを打たされてはいないか?

ミスになるようなショット、を相手が打って来るのは、なぜなのか?

相手に仕掛けられている、のは・・・どこが要因なのか。

ミスショットにだけ目を奪われて、しかもそれはミスじゃない、自分の実力。

ここに気付ける人は、強くなる。

その代わり、プライドの高い人はずっと、自分の実力から目を背けてミスというショットを繰り返すだけ、です。

 

4.先手を取らないと、ずっと受け身になる

テニスの試合、これが基本です。

自分がミスをしている、せざるを得ないような状況になっているのは、先手を取れていないから。

受け身になって、攻撃されている中で自滅しているだけ。

プレッシャーが足りないのかも知れないし、サーブやリターンの精度が低いのかも知れない。

ここを疑ってかからないと、状況は変わらないですよ。

自分のミスショット、の布石はどこにあるのか。

3球前くらい、が多い。

だからこそ、大事なのが客観性、です。

 

失敗したら、失点したら、そのショットにだけ目がいきがち。

でも、それではずっと場当たり的なテニス、でしょう。

失点のことを考えるのは、すごくストレス。

だから、普通の人はしないんです。

試合の後に、テニスノートに書いてみる。

それだけで、差は付けられるし周りとの違い、を出していける選手になれると思いますよ。

ピックアップ記事

  1. 全日本テニス5回優勝!佐藤博康プロにボレーのコツを聞いてみた①
  2. テニス関連の記事は note へ
  3. 雨が多い時期の試合は、防水スプレーは必須アイテム
  4. 寒くなる季節の変わり目に、テニスの試合で折り畳み式ブランケットは欠かせない
  5. 急激に乾燥する季節に、喉とオーラルケアは欠かせない

関連記事

  1. 戦術

    プレミアムキャンプイベント 参加者アンケート

    先日はT-PRESS プレミアムキャンプにご参加頂き、ありがとうござ…

  2. 戦術

    そもそも、ドロップショットはコートの内側から

    試合の中で、ドロップショットをしっかり決める。そのためには、…

  3. 戦術

    アナタの攻撃力を、今すぐアップさせる方法とは?

    自分の攻撃力をアップしたい、試合で主導権を握りたい。でも、も…

  4. テニス コントロール

    戦術

    セオリー通りで勝てるのは、自分と同レベルか少し上の相手まで

    セオリー通りのテニス、皆さん意識出来てますか?もちろん、フォー…

  5. 戦術

    実力で勝負、その実力とは?

    テニスの試合で、必要な実力。それは、言い出せば、書き出せば、…

  6. テニス マナー

    戦術

    自分の直感を大事にしないと、感性が磨かれず成長も無い

    私自身、すごく最近意識していることがあります。色々な理論、基本…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

特集記事

  1. テニス ストローク

    ストローク

    フォアハンドストロークが安定しないときに、調子を戻す方法
  2. テニス メンタル

    戦術

    トップ選手ほど、自分を変化させることに貪欲だから強い
  3. ダブルス

    ダブルスで相手を驚かす、サーブ&逆陣形戦術
  4. サーブ

    今、急成長中の日本男子選手、「西岡良仁選手の強さ」をサーブの観点から考えてみる
  5. テニス リターン

    リターン

    テニスの試合でリターンが難しいのは、サーブが強力だからじゃない
PAGE TOP