ストローク

「しっかり下がって打ちましょう」というアドバイスは、時代遅れ

テニスの基本、ストロークのフォーム。

ここで、こういうアドバイスをいまだに聞く機会、結構あると思います。

もちろん、テニスを始めたばかりの方であれば、下がって打点を落として打つ、のが打ちやすいのかも知れない。

でもそれって、私は一昔前の話であり基本、だと思います。

 

「しっかり下がって打ちましょう」というアドバイスは、時代遅れ

 


 

1.下がらなくて打てるなら、それで良い

私もテニスを始めたころに、ストロークは下がって打つ、と習いました。

そもそも、そうしないとラケットを後ろから前、に大きく動かせない、ボールを飛ばせない。

ウッドラケットの時代は、ラケットをしっかり引いて、加速させてボールに当てる必要がありましたからね。

でも、今は違います。

反発力のあるラケット、ガットがしっかりしているので、打点さえ前に取れば下がらなくても打てる。

下がってしまうことで、より打ちにくいケースも多くなるでしょう。

 

2.打点が低いって、打ちやすい?

よく、膝の高さで打ちましょう、と教わったはず。

これ、一見打ちやすいようで、結構力要りませんか?

ボールはもう下方向へ加速していますから、これを上方向に飛ばすのは結構しんどい。

腕に負担がかかって、結果的に肘を痛める人が多いのはこのストロークも要因の一つ。

1、2、サーン、で打っていたら、そんなに長くテニス出来ないですよ。

イメージは、タ、ターン!くらいで良い。

ライジングショット、で下がらないで打つ方が楽ですし、効率的でしょう。

 

3.「横着なテニス」と言われ続けて20年

私はずっと、これを言われ続けて来ました。

コーチや先輩からも、「横着するな!下がって打てよ!」と。

でも、私はかたくなにベースライン付近から下がりませんでした。

理由は簡単で、自分には体力も走力も無いので、これしか生き残る道が無かったんです。

それに、横着なテニスを極めていけば、新しい道が拓けるような確信がありました。

そして今、プロ選手でライジングショットが打てない選手はほぼいません。

相手から時間を奪い、自分の体力も温存出来る。

下がって打たない、のはもはやスタンダードですよね。

 

4.基本を疑い、自分で考えよう

ラケットやギアが変化しているのに、打ち方や戦術が変わらない。

そんなこと、あり得ないんです。

テニスは、生き物。

どんどん時代と共に変化していくもの、ですから。

今までの基本、習ってきたことを、自分なりに考えて見直してみる。

人と異なること、違うと感じたことを、恐れてはいけないんです。

大げさな話でもなく、下がらないテニスに限らず、アナタ自身が成長していくうえでは絶対に必要なこと。

ぜひ、普段から意識してみて下さい。

 

やっぱり、つい下がりたくなるんです。

その方が、まずしっかり打てるには打てますからね。

でも、じゃあ試合に勝てるのかということ。

厳しいようですが、ここを突き詰めていかないと、私たちは自己実現出来ませんから。

ピックアップ記事

  1. 急な怪我でも安心!準備しておきたい応急処置グッズ5つ
  2. 【プロトレーナーに聞いてみた!】痙攣対策とアミノ酸について
  3. これからの暑い時期にあると便利な、「高速製氷機」とは?
  4. 大事なテニスウェアを汚したくないなら、シャープの超音波ウォッシャーを持ち歩こう
  5. KT TAPE(ケーティーテープ) を使って、テニスの試合で酷使する「膝関節」を…

関連記事

  1. テニス ストローク
  2. テニス ストローク

    ストローク

    片手バックバンドストロークでスピン回転が弱い人は、「グリップを握る親指を下から上に持ち上げる」意識で…

    片手でバックハンドストロークを打っている方、何か悩んでいることはありま…

  3. テニス メンタル

    ストローク

    ストロークでミスが多い人は、「ほとんど横振りで打点がぶれている」ことに気付かないと

    テニスのストロークのときに、「身体が開いているよ!」と周りから指摘され…

  4. ストローク

    なぜ、ほとんどの人がストロークで「身体が開いてしまう」のかを解き明かす5つの理由

    「身体、開いてるよ!」と、ストロークのときに指摘される方。日本…

  5. テニス メンタル

    ストローク

    自分のストロークのテイクバックを、鏡で観てチェックしたい5つのポイント

    自分のストローク、動画で観ることをお勧め・・・してるんですが、実際は難…

  6. テニス ストローク

    ストローク

    攻撃的なストロークの基本は、「バウンドに先回り」すること

    ストロークでガンガン攻撃していくスタイル、やっぱり憧れますよね。こ…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

特集記事

  1. テニス メンタル

    戦術

    調子が悪い時こそチャンス、だと言える理由5つ
  2. テニス サーブ

    戦術

    やりたいテニス、だけだと分析されやすい
  3. テニス テニススクール

    ボレー

    「ココには速いボールが入ってくるな」と感じることが、ネットプレイヤーの第一歩
  4. テニス

    ボレー

    テニスの試合で使える実践的なボレーボレー、「ルーマニアンボレー」の練習効果はすご…
  5. テニス メンタル

    テニス知識

    ラケットとボールが、喧嘩しない柔らかさ
PAGE TOP