目次
今の自分が上達出来ないのは、厳しい練習が足りないから・・・。
もっと厳しく指導してくれるコーチ、指導者に巡り合いたいと願っている人は、学生社会人、シニアの方に関わらず多いでしょう。
私自身も、よく「厳しくて、良いコーチ知りませんか?」と聞かれます。
でも、どうでしょう。
実際に厳しい練習に耐えれますか?
こういう発想の方って、きっと耐えられないと思うんですよね。
「もっと厳しくテニスを指導して欲しい!」と言う人ほど、きっと実際の厳しい指導には耐えられない
1.厳しさは、人から与えてもらうもの?
確かに、学生の皆さんは環境が限られている。
入る学校、入部するテニス部やサークル、によって、「厳しさ」って制限されますよね。
そこでの指導が厳しいのかどうか、は確かに上達に影響することはあるでしょう。
でも、私はその要素って少ないと思うんです。
厳しいテニス部でも、全員が成長出来るとは限らない。
逆に放任のようなテニス部でも、良い選手は育っていく。
大事なのは、「厳しさは、自分自身が創り出していくもの」という視点じゃないでしょうか。
人から与えられる厳しさって、結局他人任せ。
試合の中で必要な強さ、って身に付かないと思うんですよね。
2.今の環境の中で、自分自身で厳しく出来る
まずテニスの基本は、絶対に諦めないこと。
全ポイント、2バウンドするまでしっかりボールを追うこと。
これが出来ていない人は、厳しさなんて口にするのもおこがましい。
今の環境の中で、自分自身でどう厳しく自分を律することが出来るのか。
環境を変えるという発想も大事ですが、厳しさは自分自身で定め、鍛えていくのがテニス。
主役は自分ですからね。
試合でもそうです。
自分で自分を動かしていく、創り上げていくことが出来るかどうか。
厳しさを人から与えられている人なんて、試合では怖く無いですよ。
どこかで「自分一人」になったときに、甘えが生じるはずですから。
3.まず自分自身で、何が出来るのか考えよう
良い指導者を探す、というのはすごく大事なこと。
でも、どんなに最高の指導者に出会っても、最初に多分こう聞かれますよ。
「で、アナタは何がしたいの?」と。
日本って、どうしても型にはめるような指導、カリキュラムが固定化されているので、テニスコーチもすごく楽。
テニススクールなんて、どこも基本やっていることは一緒ですからね。
でも試合に勝ちたい、勝つために厳しい指導を受けたいというなら、話は別。
主役はコーチではなく、アナタ自身。
自分で方針を決めて、それに応じてコーチがアドバイスをくれる、のが自然な形でしょう。
ただ、漠然と「厳しい指導だけ受けたい」という人は、ある幻想に囚われている。
「優秀なコーチがいて、そのコーチに言うことが全部自分が出来て、試合に勝てる選手になっていく」という幻想に。
厳しさを人に求めるような人は、きっと自分の意志がまだまだ弱い。
自分自身で、厳しい環境を探して作って、継続していくことが第一。
それでも何かが足りない、ときに始めて外部の指導者の出番、じゃないですかね。
「厳しい練習」って、どんな練習だと思いますか?
それも大事ですが、きっと自分の意志を試されるような練習、だと思うんですよね。
今までに無いことを、自分で受け入れていくこと。
経験したことの無いことを、人は通常拒絶します。
「普通に練習、しか出来ないんだよ」と言う方は、まだまだ自分への厳しさが足りない。
自分で頭と足を使って練習を変えていく、ことから、厳しい練習はスタートだと思います。
この記事へのコメントはありません。