目次
日本のテニスコート、今ほとんどが砂入り人工芝のコートになってきたね。
学校のコートはまだクレーが多いけど、新たに砂入り人工芝で作るところが増えているみたい。
砂入り人工芝や土のコートで大事なのはフットワーク。
「ザーッと滑りながら追いかける」オムニコートのテニスの試合で必要な技術とは?
急には止まれないこれらのサーフェイスで、どれだけきっちりストップ&ゴーが出来るかが勝負にかかってくる。
そしてこのフットワークでキーポイントになるのが滑り具合。
バランス良く滑りながら、丁度ボールを打つタイミングとポジションに合わせて、ピタッと止まれると、まるで最初からその場所にでもいたかのようなショットが打てたりするんだよ。
でもこの「滑る」という行為、あまりこの為の練習はやった記憶がない
俺自身のテニススタイルはコートの端から端まで走らされるパターンが多かったから、プレーの中で滑りながらボールを打つことはとにかく多かった。
でもそれは自然と身に付いたから。
滑りながらコート中を走り回る強い選手たちを見たり、一緒にプレーしていて段々と自分自身も出来るようになったんだよ。
ではクレーコート王国、スペインで練習していた時はどういう風にコーチから言われていたかというと、「滑るな!最後まで走ってボールまで行け!」と口うるさく言われた
意外でしょ?
だから練習の時は出来るだけ滑らないようにするんだけど、むちゃくちゃハードな練習になると、滑らないとやってられない。
当然周りの超強い選手たちも追いかけながら、最後は滑っているから、それをマネして俺も滑っていたよ。
「滑るな!」というのは多分「出来るだけ、ギリギリまで」という意味だったと思う。
でもやっぱり、滑りながら追いかけて打つというプレーは、砂入り人工芝とクレーコートが多いこの日本ではかなり必要なことなので使えるようにしてもらいたい
マスターするにはまず、フットワークがいい選手たちが、どうやって滑りながら打っているか見て真似することなんだけど、それ以外にも、低い重心とバランスの良い体軸、そして何より一番大事なことは「打ち終わったらすぐ戻りたい!」という気持ちを強く持つこと。
レベルが上がるほど、拾いまくって粘るテニスが必要になるから、滑れるようにしておいてもらいたい。
逆に言えばこれが出来れば格上の相手に対して食らいついていけるかも。
ちょっと意識して練習してみよう。
■引用元
元プロテニスプレイヤー 高西ともからのメッセージ