ストローク

テニス選手なら自分で考えておきたい、「ストロークを飛ばすパワーの種類とその割合」について

ストロークショットは出来るだけ労力をかけないで、打てるようにしたいもんだ。

だって力が必要な打ち方だと、まず疲れるでしょ?

それに走らされた時に楽ちんじゃないと使いにくいし、とっさにコースを変える時なんかも、労力が低い打ち方の方が便利だからね。

でも労力を低くした分だけ、ボールを飛ばす力をどこかから補わないといけない。

 

テニス選手なら自分で考えておきたい、「ストロークを飛ばすパワーの種類とその割合」について

 


 

自分の力以外に、何のパワーがボールを飛ばすために使えるだろうか。

まず一番利用しやすいのは相手のショットの力かな。

速ければ速いほど、こちらもその威力の恩恵を受けることが出来るって考えられるようになれば、速いショットを打ってくる相手と対戦した時も気分的に楽だし、自分自身も無駄に打たなくなるかもね。

ゆっくりのショットを打つ相手と対戦した時に、なんか返しにくいって思う人が多いのは、ボールがゆっくり過ぎて、相手の威力を利用しにくいから。

 

でもそういうのんびりショットでも、バウンドしたばかりのいわゆるライジングで打てば、相手の威力を利用しやすいよ。

それから自分自身が前に迎えに行く勢いも使いたいね。

ほんの1ミリでも良いから、来るボールを待つんじゃなくて、迎えに行きながら打つという姿勢を持って待っていると、随分と楽にボールを飛ばすことが出来るし、足を前へ踏み出してうちやすくなるのだ。

相手の威力を利用しようとする打ち方も、迎えに行く打ち方の技術がある程度必要だよね。

 

それから意外と感じてない人が多いのが、ボールとラケットの反発力。

そもそもラケットは飛ぶように設計されているし、ボールなんか簡単に弾んでくれって知ってるでしょ?

だったらその特性を十分に利用しないといけない。

飛ぶラケットに飛んでくるボールを当てると・・・飛ぶのは当たり前なんだから、そんなに後ろへ大きく反動付けて、ボールを引っぱたこうとしなくても大丈夫なんだよ。

当然詳しくは、ストロークを飛ばすための力の割合をパーセンテージで表せないけど、俺のストロークの場合、だいたい力の割合はこんな感じかな。

 

一応踏み込んだ場合のストロークを考えてみた。

相手の力(ライジングを含む)を利用・・・・・・・・50%

踏み込む勢いを利用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25%

ラケット(ガットも含む)の反発力・・・・・・・・・・・15%

ボール自身の弾む力・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8%

腕力や足などの自分の力・・・・・・・・・・・・・・・・2%

とにかく自分の力は殆ど使っている気がしない。

それでいてしっかりボールを飛ばせた時には快感だね。

しかしこういう割合比率を分かっているくせして、負けている時とか、相手が厄介なタイプの時には、自分の腕力80%くらいのストロークをしてしまう。

相手の力を利用?いやいや、そんなことより「相手の力に負けてたまるか!!!」って気持ちになってしまう。

ボールもラケットも飛ぶ道具って忘れちゃうんだよね。

 



 

まずは自分の力をどんどん抜いていき、小さな労力でいかに効率良くボールを飛ばせるかを、色々と試しながら頑張っていって欲しい。

簡単に一生懸命になっちゃダメだからね!

労力かけてない割には素晴らしいストロークが打てるように、頑張ってもらいたいもんだ。

 

■引用元
元プロテニスプレイヤー 高西ともからのメッセージ

ピックアップ記事

  1. バランスクッションを使って、テニス選手に必要なバランス感覚を養おう
  2. テニス選手に必要なトレーニングは、「重り付き」縄跳びでしっかり身に付く
  3. 会社にも持っていける、社会人にオススメのラケットバッグ
  4. みなさんに感謝の気持ちを込めて、新しい取り組みを始めます!
  5. 大会シーズンに準備したい、サンバイザー5選

関連記事

  1. テニス ストローク
  2. テニス ストローク

    ストローク

    フォアハンドの逆クロスストロークは、「しっかり振り切る」から試合で使える武器になる!

    ストロークにおけるアナタの武器、何ですか?私は昔から、フォアハ…

  3. ストローク

    打つ瞬間だけ力を入れるから、ショットに切れが出る

    ストロークでもボレーでも、これが大事なポイント。腕力に任せてラ…

  4. ストローク

    なぜ、ほとんどの人がストロークで「身体が開いてしまう」のかを解き明かす5つの理由

    「身体、開いてるよ!」と、ストロークのときに指摘される方。日本…

  5. テニス ストローク

    ストローク

    テニスの試合で「ストロークの威力をワンランクアップさせたい!」と考える人は、インパクトで10cm押し…

    ジョコビッチ選手に代表されるように、ストロークで威力をアップさせるには…

  6. テニス ストローク

    ストローク

    「速いスィングは何の為?」テニスの試合では緩急の使い分けがポイント

    ストロークのスィングは速い方が良い。そんなことは皆分かっている…

特集記事

  1. サーブ

    シングルスの試合では、自分のサーブが攻略されるスピードも早い
  2. テニス ダブルス

    ボレー

    どうしても、「ボレーの独特の癖が抜けない」と感じている人に、試して欲しい7つのこ…
  3. テニス ダブルス

    ダブルス

    ダブルスの試合では、シンプルにまず「相手のどこを狙っていくか」を確認して試合に入…
  4. テニス ストローク

    フットワーク

    遠くのボールを追う時に、小さい声を出した方が少しだけ腕は伸びる
  5. テニス ストローク

    ストローク

    「下半身を使ったストローク、よく分からない…」人は、まず骨盤を意識して反応させて…
PAGE TOP