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いつの間にか、勝てなくなってしまった。
テニスは頑張っている、なのに結果が出ない…ような時は、誰だって焦りますよね。
そして、焦るだけじゃない。
上手くいかない、結果が出ないと正直辛いじゃないですか。
そんなときに、人は弱さを生んでしまう。
良いんです、私たちは人間ですから、弱く脆くて良い。
ただ、私たちテニス選手は、それとどう向き合うのか、付き合っていくのか、が大事ですね。
醜い心、持っていて当たり前
綺麗な人に、私は興味がありません
みなさんは、どうでしょうか。
私は、自分で言うのもあれですが、すごく醜い部分を持っています。
自分でも分かります。
テニスを続けていれば、嫉妬心や羞恥心ばかり目に付きますから。
周りの人はもちろん、一番は自分ですね。
自分のことがすごく分かるからこそ、嫌にもなる。
綺麗な人も…中にはいるでしょう。
でも私は、あまりそういう人に興味が湧かないんですよね。
上手くいかないときに、人としてどうか?
私も、出来るだけ立ち止まるようにしています。
テニスでも何でも、上手くいっていないときに、どうなのか。
人として、周りに優しく出来ているだろうか、と。
当たり前のようなことですが、これって自分の醜い部分を知っているかどうか、向き合えているかどうか、だと思いますよ。
テニスの試合って、嫌でも結果が出て優越が決まる。
それも、身近な人や自分が嫌いな人とも試合をする、結果が出る。
上手くいかない時期の方が長くて当たり前、ですよね。
問題は、どう付き合っていくのか
自分の中での、嫉妬心や羞恥心。
これと、どう向き合っていくのか。
「自分ダメだ、もっと人格者にならないと…」と、責め過ぎるのは良くないと思います。
もちろん、テニスを通じて私はいつもこれを目指しています。
でも、実はこれって向上心と表裏一体。
強くなりたいと思えば思うほど、負けた時のショックは大きい。
向き合っていく力、こそ実はテニス選手として大事な力、なんです。
心の隙間、に弱さが生まれる
全ては自分次第
あの人を羨ましい、と思うのかどうか。
それとも、自分も恵まれている、だから出来る限りのことをやろうと思うのかどうか。
これは、あと一歩頑張れるかどうか、で大きな差になります。
全ては自分次第。
何かを羨ましいと思ったり、感じることはあっても良い。
人間ですから、当たり前です。
あとは、自分をコントロール出来るかどうか、です。
自分で決めるテニスなら、弱さを受け入れられる
アナタ自身が動く、ラケットを振る、ボールを打つ。
それは、全部自分の意志ですか?
どういう作戦でいくのか、ショットのコース、戦術はみなさんの意志、ですか?
どこかで、そうじゃないと感じている人は、試合でも弱い。
心の隙間に、色々な弱さが入り込んでくるんです。
「まぁ、負けても自分のテニスじゃないしな…」と。
「相手は羨ましいな、良い環境で、良い仲間がいて…」とも、感じるでしょう。
全ては、自分で自分のテニスを決めていない、という根本的な問題から来ているように思います。
隙間を埋めるのは、自分自身
誰かにサポートしてもらうこと、はあっても良いでしょう。
きっかけは周りでも良い、でも。
もうお分かりのように、隙間を埋めて強くなるには、自分自身の意志が大事です。
自分で立ち上がる、もう一度エンジンをかける。
これは、みなさんにしか出来ないことなんですよ。
「自分は弱い、だからこそ隙間を埋める工夫をしないと」と思っておくこと。
そして、そうやって勝てる自分は間違いなく強い、とも信じ抜く。
これが普段から出来る人は、テニスの試合でも本当に強いですよ。
強くなる人は、間違いなく弱い人
嫉妬心や羞恥心、がスタート
これしか、スタートに成り得ないんです。
私の経験上、悔しさ以外のエネルギーって、弱い。
自分自身で強くなりたい、という人は、自分の弱さを知っている人ですから。
知っている人は、埋めることが出来る。
まず弱いところから、スタートを切る。
この覚悟が出来る人は、何度でも生まれ変わりながら強くなれるんです。
でも、ほとんどの人は…
実は、弱さを隠している。
向き合えていない、自分の弱さをどこかで受け入れられていない人、でしょう。
私も、20代はそうでした。
10代なんて、もっと無理してました。
虚勢を張って、強いフリをして何とか誤魔化そうとしてばかり。
でも、そういう時期って大事な試合で勝てないんですよ。
自分自身を、信じ切れていないですからね。
そう考えると、今は楽だし試合にもある程度勝てるようになってきた、ような気がします。
自然体で、テニスも人生も
みなさんに、お伝えしたいこと。
嫉妬心や羞恥心と上手く向き合いながら、自分を知り、自然体でいきましょう。
聖人君子のように、出来た人になる必要はありません。
時には醜い自分をさらけ出し、でもそれとまた向き合い、テニスコートに立つ。
そんな自然体のみなさんを、私はこれからも応援していきたいです。
弱い自分を受け入れるって、勇気要りますよね。
でも、試合ではそんな自分と一緒に戦っていく訳ですから。
何でも言える、カバーし合える存在でいたいじゃないですか。
テニスって、残酷なくらいに人の弱さの隙間に入り込んでくるスポーツです。
これからも、人間臭く黄色いボールを追いかけていきましょう!
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