ボレー

ボレーが軽いのは、打点が遠いから

目次

ただ当てて返すだけのボレーだと、試合で厳しくなる。

でも強打しようとすると振ってしまって、どこに飛ぶか分からない。

こんなジレンマを抱えている人は、打点と自分との距離感を見直しましょう。

ボレーが飛ばない、そんな人の多くは打点が遠い、前過ぎる、ような傾向にあると思います。

 
 

力が入る場所は、どこ?

アナタ自身が、例えば重たいものを押すとして。

車を両手で押して動かしてみる、としましょうか。

その時に、自分の身体と車の距離感はどうでしょう。

結構、ぴったりと近づく感じですよね。

身体の近く、の方が人は力を伝えやすい。

これは、テニスのボレーでも一緒です。

車を押すほど近付く必要は無いですが、自分の顔と30cmくらいの距離、がベストでしょう。

それより離れてしまうと、力が伝わらないですよ。

ボレーは遠心力、が使えない

サーブやストロークは、ある程度遠心力が使えます。

ラケットが加速した状態、でボールに当たりますよね。

でも、ボレーはこれが難しい。

基本的には、ほぼ静止した状態からボールに当たるので、力が入る場所で当てないと押されてしまう。

少しだけ上からラケットを入れて押さえ込む、にしても打点で力が入らないと安定しない。

ほとんどの方が、身体から遠いところでボレーを打とうとして、安定しない感じの軽いボレーになっているように感じます。

ラケットの長さは、使わない

これ、大事な視点です。

ラケットの長さがあるから、ついボレーもそれに頼りたくなってしまう。

でも、これは危険なんです。

届けば良い、という競技ではありませんからね、テニスは。

良いボールを打ち返して、相手を追い込んでいかないといけない。

ラケットの長さ分は、伸ばせば良い・・・という発想を、どこかで持ってはいませんか?

今すぐに捨てて、自分との距離感を一番に優先して下さい。

打点の直後に、脇が締まるように!

私がお勧めするコツは、脇の開け閉め。

打つ前に少しだけ開いているのはOK、打った直後には締まっているような感じで打てると良い距離感になります。

意識するのは脇なので、そこまで腕先に力は入れない。

常に、自分の脇が締まるくらいの距離感、でボレーを打てるように調整してみて下さい。

きっと、結構近付くんだな、と感じるはずですよ。

そうすれば、身体をぶつけていくようなイメージでボレーに重さも出て来るはずです。


お勧めの練習法

ボレー対ストロークで、ラケットが視界から消えないように。

それから、自分のおへそを前にグッと出すように意識して、下半身からボレーを変えていきましょう。

遠くのボールに、やっと届く時以外は出来るだけラケットとの距離感を一定にする。

練習方法はシンプルにボレー対ストロークで良いと思いますが、一度ボールに顔を近づけるくらい、の意識でボレー側の選手はラリーしてみて下さい。

腕だけを伸ばしたボレーと、伸びがどう違うのか。

確認してみると、試合でも使えるイメージが湧くと思います!

   

何より、自分のテニスが省エネになります。

ボレーで良い力の入れ方、を身に付ければテニスは疲れないですから。

遠くで触っていると、疲れるし怪我も増える。

身体との距離感、ぜひ近めで調整してみて下さい。

その方が、楽にボールを飛ばせると思いますよ。

ピックアップ記事

  1. プロテニス選手を目指したいなら、英語は必須!実用的なテキスト5つ
  2. 寒くなっても清潔感は保ちたい、テニスプレイヤーのみなさんに
  3. 真夏のスポーツ観戦には、超軽量・小型の折り畳み傘は必需品
  4. 全日本テニス5回優勝!佐藤博康プロにボレーのコツを聞いてみた①
  5. 夜のランニングのマストアイテム、蛍光色グッズで安全にトレーニングを

関連記事

  1. ボレー

    ローボレー恐怖症に陥っている人は、どうすれば良い?

    テニスにおいて、低い位置でのボレーは難しい・・・。ダブルスが上手い…

  2. テニス 打点

    ボレー

    テニスはいつも、「ラケット面真ん中に当たるのが一番」だと考えている人は、永遠に中級者止まりです

    「当たり前」だと思っていること、意外とテニスでも多い。私は高校…

  3. テニス ストローク

    ボレー

    ボレーで身体が開く人は、ラケットを持たない手のひらを使おう!

    ボレーを打つときに、安定感に欠ける人は考えて欲しい問題。きっと…

  4. テニス スマッシュ

    ボレー

    ボレーボレーの泥試合、ロブボレーを使おう

    ベテラン女子ダブルスの試合、なかなか決まらないのがボレー合戦。…

  5. テニス ストローク

    ボレー

    「バックのハイボレーはもどかしい」テニスで難しい技術はどうマスターすれば良い?

    相手にバックのハイボレーを打たせて、そこから崩して行く・・・。…

  6. ボレー

    「ボレーで打つコースを隠す」ことができれば、ゆっくりしたボールでもポイントが獲れる

    テニスにおいて、ネットプレーでポイントが獲れない選手に共通しているのが…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


特集記事

  1. テニス フットワーク

    ロブ

    低く速いロブを、クロスに打てば試合で有効
  2. テニス メンタル

    メンタル

    テニスの試合、「失点か得点」の2種類しかないという事実
  3. テニス ダブルス

    ダブルス

    ダブルスの試合、「客観的に観れば誰か一人が仕切っている」試合が多い
  4. テニス リターン

    ストローク

    ストロークでショートクロスが上手く打てない人は、「自分の背中の方向に打球を飛ばす…
  5. テニス ダブルス

    ダブルス

    守備力の高いダブルスペアが実践している「ピンチでロブを上げてしっかり守る」為に必…
PAGE TOP