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ダブルスの試合で、前衛の選手がサーブを打つ選手にサインを出す。
前衛の選手が背中で指を動かして、サーバー側に何かしらの意図、を伝えるサイン。
こういうペア、試合で見ますよね。
全日本レベルでも、一般の草トー大会や学生のペアでもたくさんいます。
「ポイント前に打ち合わせすれば、サインなんて要らないじゃない?」と思う方もいるでしょう。
でも、ちょっとした違いがあると私は思いますよ。
ダブルスの試合で、「前衛がサインを出すペア」って、何を確認してるんだろう?
1.出すサインの種類は?
私が実践したり、人から聞いた感じですと・・・前衛が出すサインは
①サーブのコースを指定するサイン
②ポーチに出るか出ないかを、サーバーに伝えるサイン
③サーブのコース、ポーチに出る出ないの両方を指示するサイン
大きく分けて、この3つの使い方があるように思います。
①は一番、オーソドックスなパターンでしょう。
前衛がどう動くのかは、サーブの精度によって見極める、またはセンターなら出る、と決めておくペアもいると思います。
②の場合は、サーバーは好きなコースに打って良い。
とにかく、得意なコースにどんどん気持ち良く打ってもらう感じですかね。
どんなコースにサーブが入っても、前衛が動くのか動かないのか、を伝えるパターン。
③は前衛が本当にゲームメーカー、になって試合を進めていく形ですね。
2.サインを前衛が出すメリットは?
これは、ポイントが始まる直前まで「決めないでおく」ことが出来る点。
ポイント前の打ち合わせだと、実際にサーブを打つ前にはやること、サーブのコース、全て決まっている状態。
そこで、相手が回り込んでくるようなポジションにいたり、グリップの変化に気付いても変えることが出来ない。
前衛がサインを出す形なら、しっかりポジションに入ってから選択が出来る。
リターンの選手の雰囲気を感じながら、サーブのコースとポーチの動きを決めることが出来る。
これって、結構大きいですよ。
相手からすると、自分を見てサインを出されている感じがしますからね。
3.良いリズムが生まれやすい
サーブを打つ人も、意外と実は「コースを指示された方が、打ちやすい!」という人もいる。
リズムが良くなって、自分らしいサーブが打てる、調子が上がりやすい。
そんな人は、打ち合わせ形式よりもサイン形式、に変えてみるのもありでしょう。
打ち合わせ、話し合って決める、ときに揉めてしまったり結論が出ない・・・というペアも、サイン形式が良いかも知れませんね。
大事なのは、色々試してみることでしょう。
実力なんて、関係ありませんよ。
「自分たちは下手なのに、恥ずかしい・・・」なんて思わなくて良いんです。
4.雰囲気と責任感が養われる
サインプレーって、打ち合わせよりもより、責任感を強く持てるようになる。
サインを出したからには、前衛の自分は絶対に動かないといけない。
それに、こういうプレーを入れていくということは、やっぱり「試合に勝ちたい」と周りに宣言しているようなもの。
恥ずかしい、と思うのか、それともこれを乗り越えよう、と思うのか。
全てはアナタ次第です。
前衛の背中で出すサイン、ぜひ工夫して作ってみて下さい。
指を使ってポーチの方向、サーブの方向を決めていくのが普通ですが、グーチョキパーのような感じでも良いし、何でも良い。
強いダブルスペア、一緒に目指していきませんか?