ダブルス

前衛にバランス、求めないで良い

試合で勝ちたければ、激しく、したたかに。

無難なプレー、要りません。

みなさんの前衛に必要なのは、もっともっと「普通を捨てる」意識じゃないでしょうか。

当然、基本やセオリーは大事ですよ。

でも、それを基準に考えていては、いつまで経っても無難な選手で終わってしまう。

勝負に出ましょう、2019年。

バランスを捨てるくらいの覚悟、で私は良いと思います。

 
 

失敗が許されない国、日本

失敗、どころか周りと違うことが認められない

と、私は思っています。

色々な考え方があって良いのに、みんな普通であろうとする。

普通、セオリーから脱した人を、すぐに批判してつるし上げる。

リアルでもネットでも、一緒です。

失敗が許されない、だからみんなバランスを取ろうとして自分を守る。

その意識が、前衛では邪魔になるのがテニスの試合です。

周りと同じ、なんてやりやすいんだろう

みなさんも、対戦相手をイメージしてみて下さい。

自分か同じか、少し劣る相手が、普通のプレーしかして来ない。

前衛は基本動かないし、参加するとしたらチャンスボールだけ、ロブは後衛にお任せ。

こういう相手、実にやりやすいじゃないですか。

結局、バランスを取ろうとする前衛は、試合に参加出来ない。

これが実際の試合でのダブルス、です。

「怒られるから」みんな、動かない

理由は簡単、ミスしたら怒られるから。

下手に動いて、ミスしたら怒られる。

だったらコートの端でジッとしている方が良い、という前衛がほとんどです。

後衛の人がどんなに気にしなくて良い、と言っても、冷たい観客の目が気になってしまう。

こういう人が、8割でしょう。

怒られるから、動かない。

このままでいくのか、それとも何かを変えるのか、道は2つです。



バランスを崩せ、自分で

「いるべき場所」を、捨てる

前衛のポジション、基本のセオリー。

ここに立っているうちは、そうボールは飛んできません。

ポーチに出るにしても、今いる場所を捨てないと何も得ることは出来ない。

この覚悟で、バランスを自分で崩していく。

勇気が要ります、コーチから怒られます、観客からも出しゃばりと思われるでしょう。

でも、私は必要だと思いますよ。

バランスを崩して、実を取る

ポーチにしてもそうですし、ロブを警戒するポジションもそう。

前衛に立っていて、ロブが来ると分かっているなら最初から下がれば良い。

「前衛」の言葉に縛られている自分、バランスを取り過ぎている自分、に気付かないと見えて来ないですよね。

バランスを捨てる、そして実を取る。

これが、今のみなさんには必要なことだと思います。

セオリーだって、奇策になる

そうすれば、相手は何を考えるでしょう。

「この相手、普通じゃないな」と感じるはず。

狂気の沙汰、だと思えるくらいまで、相手にプレッシャーを与えたいんです。

そうすると、何が起きるのか。

今度は動かない、セオリー通りにバランスを取ることが、奇策になるんです。

今まで動きまくっていたら、その後は一切動かなくなってみる。

崩したバランスを元に戻したら、それはもう、最初のバランスとは違う。

裏の裏は表、ですが、ただの表では無くなっているんです。

   

ポジションを変えれば、人格が変わる

何も焦る必要はありません

自分を変えたければ、ポジションを変える。

立ち位置を変えるだけで、実は人って変わります。

「今、バランス崩しているな・・・」と自分で感じられると、アドレナリンが出るんですよね。

気持ちが高ぶって、集中力も増す。

こういう選手が、試合で強いんです。

テニスコートの上では、勝負師たれ

バランスを捨てて、勝負に出る。

実際の試合では、すごく大事な考え方です。

当然、相手との駆け引きに負けることはありますよ。

バランスを崩しているということは、リスクを冒していることですから。

これを、本当に気にしない、試合の中で必要なものだと自覚出来るかどうか。

バランス重視で無難に戦うこと、がいかに恐ろしいかを知るということ。

勝負師としての力、テニス選手として絶対に必要です。

「普通」から離れてみて、初めて普通が分かる

きっと、その場にいても分からない。

普通の場所にいたら、普通って分からないんです。

飛び出してみて、はみ出してみて、初めて分かる。

日常だと、言ってもなかなか難しいじゃないですか、普通から逸脱するのって。

テニスコートの上では、もっともっと大胆に外れていきましょう、枠を。

そんなみなさんを、T-PRESSは全力で応援していきますから。



周りからの目、評価を捨てて、実を取る。

この勇気が持てれば、もっともっと、試合に強くなれる。

ここぞの場面で強くなるには、バランスを捨てること、私は大事だと思っています。

それで負けたらしょうがないですよ。

だってテニスはゲーム、ボールゲームですから。

作業みたいにもくもくと、周りから教わった通りにやって楽しい訳が無い。

同時に、成長も無いと私は思いますよ。

ピックアップ記事

  1. 寒くなる季節の変わり目に、テニスの試合で折り畳み式ブランケットは欠かせない
  2. 体幹の筋力アップに、意外とリーズナブルな「シットアップベンチ」を1台どうですか?…
  3. 夜のランニングのマストアイテム、蛍光色グッズで安全にトレーニングを
  4. 全日本テニス5回優勝!佐藤博康プロにボレーのコツを聞いてみた①
  5. あらゆる場面で活躍できる「万能タイプスポーツサプリメント」凌駕BCAA+

関連記事

  1. テニス ダブルス

    ダブルス

    「一喜一憂しないこと」が、ダブルスパートナーへの信頼の証

    ダブルスパートナーとの、信頼関係。みなさん、しっかり築けている…

  2. テニス ダブルス
  3. テニス 戦術

    ダブルス

    並行陣の基本は深いボレー、という落とし穴に気付かないと

    ダブルスの試合、並行陣で前に出ても・・・なかなかポイントが取れない。…

  4. ダブルス

    ダブルスの初中級レベルの相手なら、「前衛のバックボレー狙い」から一気にチャージしよう!

    ダブルスの初中級レベルの試合では、前衛に穴がある。特に女子ダブ…

  5. テニス ダブルス

    ダブルス

    ミックスダブルスでのコミュニケーションが苦手・・・な人、私は応援したい

    頂いたアンケートをじっくり読んでいて、目に留まった1つのお悩みがありま…

  6. テニス ダブルス

    ダブルス

    ダブルスの試合で取り入れたい、チェンジプレーの基本4つ

    ダブルスの試合、積極的に入れて欲しい作戦。それは、チェンジプレ…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

特集記事

  1. ストローク

    なぜ、ほとんどの人がストロークで「身体が開いてしまう」のかを解き明かす5つの理由…
  2. テニス ストローク

    シングルス

    シコラー相手に苦手意識が強い人は、「序盤にリードして精神的に優位に立つ」ことを意…
  3. テニス リターン

    戦術

    テニスの試合で、「相手が打つボールを予測する」ときに必要な4つのポイント
  4. テニス コート

    練習メニュー

    テニス部で団体戦に挑む為に、「直前の1ヶ月間」はどんな練習が効果的?
  5. テニス メンタル

    メンタル

    「気落ちしている相手を攻撃していく」ことに、快感を覚える必要がある
PAGE TOP