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試合の中で、相手を観察していると「おっ」と思うことがあります。
何気ない相手の仕草の中に、「弱さ」や「隙」が見えると、試合の中で勝つ自信が生まれてきます。
逆に、本当に試合で強い相手はそういった細かい隙が無い、仕草一つにも意志がある。
感情をコントロールして、自分の見た目や雰囲気もコントロールする。
テニスの試合で勝つ為には、「やってはいけない行動」があることを覚えておきましょう。
テニスの試合中に、「対戦相手に見せてはいけない」何気ない行動5つ
1.カウントを忘れる
試合中に、今現在のカウントを忘れてしまう人がいます。
自分が何ポイント獲ったのか、相手が何ポイントかを覚えていないということは、状況の整理が出来ていないということ。
つまり、作戦も何も考えていない、という風に思えてしまいます。
相手に、「今、いくつでしたっけ・・・?」と聞いているような選手は、試合で勝ち抜ける訳がありません。
普段の練習の中で、過去にどういうポイントを積み重ねてきて、今どういう作戦で動いているのかをしっかり意識しましょう。
2.セルフジャッジが遅い、声が小さい
テニスの試合のほとんどはセルフジャッジで行われます。
その声や精度で、大体のテニスの実力は分かる。
しっかり声とジェスチャーで、自信を持ってセルフジャッジをすることは、相手に対して「勝つ自信あるよ」という意思表示になります。
ジャッジを小さい声でやったり、遅れたようなジャッジをしている選手は、試合で勝つのは難しい。
自分で良い流れをもってくる意味でも、改めて見直してみましょう。
3.試合前のトスやルール確認に消極的
試合前の相手との打ち合わせにも、見せてはまずい行動があります。
しっかり準備ができているのに、モジモジして相手がラケットを回すのを待っている。
ルールの確認、ノーアドバンテージ形式か等は全て相手任せ。
こんな意識では、試合開始直後から相手の主導権でスタートしています。
試合はその開始前から、始まっているのです。
4.ポイントを失ったときの落ち込んだ姿
1ポイント失っただけなのに、必要以上にがっくりしているような選手が多い。
特に学生の方は、ダブルフォルトで失ったポイントに、必要以上にショックを受ける人が多いように思います。
攻撃的なミス、しっかりした意図の元に打たれた結果の失点であれば、落ち込む必要は全くありません。
むしろ堂々として、しっかり前を向いて次のポイントに進むようにしましょう。
メンタルコントロールが難しいですが、後ろ向きな姿勢は、どんなときであれ試合中に見せるべきでは無いのです。
5.必要以上のガッツポーズ
あくまで持論ですが、ガッツポーズが必要な場面もあります。
大事なポイントを獲ったときには、流れを持ってくる、ここからいくぞ!という意味も込めて、派手なアクションも必要でしょう。
ポイントは、全て自分の「意図的な作戦に基づいて」行われるということ。
思ったより良いショットが入って、「やったー!」と喜ぶようなガッツポーズは、あまり相手に見せるべきではない。
「この選手、こんなことで喜んでいるのか・・・」と思われて、実力が疑われてしまいます。
試合中に自分が繰り出すショットは、全て計算済のものであるべき。
想定外の良いショットでポイントを獲れても、それは結果オーライというだけで危険。
それくらいの意識を持って、冷静に試合を進めましょう。
勝ちたい・・・と考えるほど、テニスはもしかすると「楽しい」ものでは無くなるかも知れません。
ですが、勝つ為に冷静に自分をコントロールして、試合を遂行していくことが、実は本当のテニスの楽しさ。
相手に見せてはいけない・・・と、難しく無理に考えると頭も身体が固くなりますが、まずは「堂々と、明るく」試合に臨むこと。
普段の練習の中から、少しだけ意識してみて下さい。
周りに自分が、どういう風に見られ、感じられているのか・・・ということを。