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「自分のテニスにはこれと言って特徴も武器も無い・・・」
そんな言葉を、先週ある高校生プレイヤーから聞く機会がありました。
本当に、そうでしょうか?
仮にもしそうだとしても、テニスの試合で使える武器はいつでも自分で編み出して作ることができます。
今回は、一番効果的でやってみる価値があると思われる、リターンの攻撃パターンを考えてみましょう。
難しい技術の話はさておき、攻撃していく姿勢こそが、アナタの最大の武器になります!
テニスの試合で勝ち抜くには思い切って踏み込んで、「逆クロスのフォアハンドリターン」を身に付ける必要があります
■トッププロ選手も使う、思い切った攻撃パターン
リターンゲームで、アナタはどんなポイントパターンを持っていますか?
ダブルスでもシングルスでも、ここぞという場面での作戦は攻撃的に展開していきたいところ。
その為には、「はっきりと、分かりやすく」攻撃の姿勢を相手に示す必要があります。
特に相手のセカンドサーブに対しては、甘くなる傾向にありますのでどんどん攻撃して相手にプレッシャーをかけていきたい。
その為のヒントは、逆クロスのフォアハンドにあります。
■相手がサーブを打つ前に、態勢を整えよう!
相手がサーブを打つ前に、もう完全にフォアハンドで回り込んだポジションを取ってみて下さい。
はっきり、横向きを作るくらいでも良いでしょう。
相手がサーブのトスアップの動作に入ったらこちらのコートは見えませんので、動くチャンス!
セカンドサーブですから、さほど厳しいコースにも来ませんし、浅くなる可能性も台。
コートの内側に入って、SABR並みにライジングショットでリターンしていくくらいのテンションで臨みましょう。
ポイントは、「失敗を恐れないで、思い切りアタックしていくこと」です。
相手に対して、「甘いセカンドサーブは、絶対に見逃さない!」というメッセージを送ることが大事です。
■フォアハンドの逆クロスが、なぜ有効なのか?
フォアハンドの逆クロスリターンは、本当にお勧めです。
なぜなら、多少打点が遅れてもしっかりコースに飛んでくれる。
そしてフォームがダイナミックなので、攻撃している感がすごく伝わって相手にプレッシャーをかけられる、からです。
想像してみて下さい。
セカンドサーブを打って、相手が待ってましたとばかりに「フォアハンドで大きなフォーム」で構えられると、誰だって嫌ですよね。
逆クロス方向に打つことができれば、それは相手のバックハンドになる可能性も高く、そのままネットに詰めてボレーにもつなげやすい。
難しい技術と考えないで、まずは「早めにはっきり、準備する」そして、「大きなフォームでコンパクトなスィングでアタックする」ことを実践していきましょう。
リターンは良いショットが1本あるだけで、相手は「攻撃的な選手だな・・・」という印象を持ってくれる特別なショットです。
失敗しても、めげずにまた攻撃していきましょう。
もちろん確実にラリーにつなげていく姿勢も大事ですが、レベルが高い試合でのリターンゲームでは、どこかで思い切った姿勢を見せることがとても大事。
思い切ったトライの結果、失敗したりしてもそれはそれで成功とも言えます。
ぜひ、実際の試合で試してみて下さい。