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ジョコビッチ選手のサーブ、正直地味ですけど抜群の安定感がありますよね。
スピードも基本は180km前後でも、しっかりコースを突いてエースを奪える、奪えなくても次のボールから確実に展開できる。
そのポイントを紐解いてみると、足元のスタンスから特徴が見えてきます。
両足を、最初のスタンスからそのまま動かさない形で、トスアップからフォロースルーまでを終える形。
実際にこの形で打っている選手は、一般の選手の皆さんではほとんどいないように思います。
改めて、その利点と難しい部分を検証してみましょう。
「両手両足を動かさないサーブ」のメリットを考えてみると、アナタのサーブは改善できる!
■バランス重視で考えれば、動かさないのが一番
体重移動を行うことが、力強いサーブには求められます。
後ろ足から前足のほうに体重を移動していく中で、多いのが後ろ足を前足方向にトスアップ後に近づけていく動きを入れるパターン。
ですがこの動き、何げなく行っている方が多いですが、実際はすごく難しい技術。
重心が左右に動く訳で、さらにそこから膝を曲げて沈み込んで、上にキックしていくのはかなりのコーディネーション能力が求められる。
テニスの技術の中でも、サーブが難しいと言われる所以になっています。
やはり、体重移動がしっかり出来るのであれば、スタンスは動かさない方がベストなのかも知れません。
フットフォルトも無くなりますし、トスアップも安定するはずです。
■課題の体重移動はスタンスを狭くすることでカバーできる
体重移動、実際にトスアップをしないで一度練習してみましょう。
後ろ足に体重を乗せて、トスアップから膝を曲げてコートを蹴っていく。
スタンスを肩幅と同じか少し狭くしてみると、この移動がスムーズに行えるかも知れません。
スタンスが広いと、上に力を上手く伝えることが難しくなります。
「前に勢いが付けにくいんじゃ・・・」と思った方は、しっかりトスの位置を前、コート内30cmくらいに落ちるようなトスにしてみて下さい。
きっとこれで充分、前に力を伝えられるサーブが打てるようになるはずです。
■左腕から前足の左足まで、1本の線を作ることで安定感がアップ!
右利きの方であれば、左腕でトスアップしてその状態をキープ。
そのまま左手の先、左腰、左足のつま先が、1本の線のように直線的になっているかどうか。
膝が少し落ちた状態をキープすれば、サーブの安定感は格段に増します。
トスの位置を少し前にしていますので、この直線は、コートに対して垂直ではありません。
少しだけ傾いた状態で、打った後にコートの中に自然に入っていくように意識してみましょう。
きっとスタンスを動かさないこの形でも、力強いサーブが打てるはずです。
ジョコビッチ選手のサーブは、非常にシンプルで参考にしやすい。
軌道もしっかりネットの高い位置を通過して、コート内に入ってから伸びていく、試合で使えるサーブのお手本です。
ぜひそのイメージをしっかり持って、普段の練習からイメージして打つようにしていきましょう。
まずは何度も、何度も動画を観て目に焼き付けて下さいね。