テニス 客観視

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30歳からのテニスは、「衰えを受け入れてこそ」試合に勝てる技術が身に付いていく

目次

私自身、最近感じることがあります。

テニスを始めた頃は、速いボールを打つこと、相手を振り回して打ち負かすこと、に私も快感を覚えていました。

ですが、今感じるのは、それを卒業してこそまた次のテニスの面白さ、が分かってくる。

そう、言い方には語弊があるかも知れませんが、良い意味で「衰えを受け入れる」ことが大事。

不思議とそうすると、試合にも勝てる・・・ようになってくるんですよね。

 

30歳からのテニスは、「衰えを受け入れてこそ」試合に勝てる技術が身に付いていく

 


 

■最初に感じたのは、「前方向」へのダッシュ力の衰え

私が30歳を超えたとき、ある感覚を試合中に覚えたのを今でも覚えています。

「浅い!チャンスだ!」と思って前に走っていきますが、実はそれがチャンスにならず低い打点になる。

上から打てる、打ち込める、と思っても前に走るのが遅いので低い打点でのスライスアプローチになる。

これには正直、がっかり・・・と言うよりはかなりまずいな、と思いました。

せっかく浅いボールを相手から引き出しても、攻撃出来ないじゃん!と。

 

■ポジションを変えれば、テニスも変えられる

とにかく前、方向へのダッシュ力が無くなっていくのを感じていた時、まず雁行陣の限界にぶち当たりました。

ダブルスで並行陣相手に、打っても打っても前に落とされてドロップボレーが拾えない。

それをケアするには、もうポジションを前にするしかない、と感じるようになりました。

極端に言えば、デッドゾーンでもプレー出来ないとだめ。

だって、ベースライン上にいてもドロップ系のショットがカバー出来ない訳ですから・・・もうプレースタイルを変えるしかない。

でもそうやって模索していくことが、徐々に良い試合結果になって出てきました。

「速く走れない」ということを受け入れて、新しい自分のプレースタイルに出会えたことは本当に良かったと思います。

 

■速いテニスから遅いテニスへ、でも頭はフル回転

速いテニス、はそれだけ自分の動く「速さ」も求められます。

当然ですよね、速く打ったら相手が打つタイミングも速いので、ポジションを戻したりするスピードも速くしないといけない。

この当たり前を理解出来ずに、40歳、50歳になっても、スピードガンコンテストのようなテニスをしている人、スクールにいませんか?

試合に勝てなくても良い、そもそも試合に興味が無い、という人もいるかと思いますが、それ以前に「みっともない」ことに気付いて欲しい。

身の丈にあったテニス、でないと肘や身体も痛めてしまう。

それを直そうとしないコーチも、私からすればどうかしている。

だって絶対、自分も他人も怪我してテニスが出来なくなる可能性が高いんですから。

 

自分を受け入れる、というのは難しい。

特に学生時代にバリバリやっていた人、体力に自信がある人は、テニスというスポーツをいつまでも甘く見てしまう。

もっとしっかり、自分のプレースタイルと向き合うことが大事です。

テニスの試合では、失った1ポイントずつに、必ず理由と根拠がある。

長くテニスを、真剣勝負を楽しむ、ために一度考えて欲しいと思います。

これは私からの、切なる願いです。

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