戦術

試合は総合点、取れるところで取ったもん勝ち

テニスの試合、勝った負けたは…どこで決まりますか?

当然、マッチポイントを取った方が勝ち、ですよね。

でも、この「総合点・総得点数」という考え方は大事です。

試合全体を客観視出来るし、何より強い相手に勝つには「取れるところで、取る!」というのが大事になるから。

総得点では負けていても、試合には勝てる。

それがテニスという競技であり、ルール。

この視点があれば、勇気も湧いて来るでしょう。

 
 

大事なところを、取れるかどうか

ゲームポイントで、何をするのか?

「このポイントを取れば、ゲームが取れる」

ゲームポイントでは、力が入りますよね。

極論、このポイントをいかに作り、そしていかに取るのかがテニスでは大事になって来ます。

あまりチャンスが無いと言えば、ブレイクポイントでしょうか。

これをどう狙って取っていくのか、が大事になります。

やることは2日前から決めておこう

私は、試合の2日前くらいからイメージを膨らませる。

30-40の場面で、自分がリターン、またはペアがリターン。

その場合に、どういうプレーで勝負に出るのか。

私がよく使うのは、ストレートロブ。

相手の心理状態、タイプにもよりますが、これが一つの習慣のようになっているから、ミスしないで打てる気持ちになれるんです。

相手が苦しいなら、それを利用する

30-40の場面で、なぜロブなのか。

それは、相手が苦しい状況だからです。

落としたらブレイクの場面で、そう強いスマッシュは打てない。

相手も、自分のミスでブレイクされたくないから、お互いに譲り合うような恰好になることも多い。

経験上、これが分かっているから打てる。

そして打つと2日前に決めているから、迷い無く実行出来るんです。

取れるところで、取る。

それは、試合前の準備で全て決まって来るんです。



試合でのボーナスタイムは、どこだろう?

序盤、そしてチェンジコート直後!

これが、狙い目です。

試合の序盤はまだ相手がエンジンがかからないし、チェンジコートの後は少し気が緩む。

ここで、しっかり稼ぐ。

ポイントを稼いで、相手にダメージを与える。

ボーナスタイムだと自覚して、自分は準備してしっかり入る。

何度も書いて来ましたが、出だしって弱い人が多いのでテニスの試合ではチャンスです。

逆に取れないところ、では我慢する

取れるところで取る、ということはこういうこと。

取れないところでは、逆に我慢する。

試合の中で、相手が調子の良い時は、必ず来ます。

そういう時には、出来るだけ離されないようについていく。

サーブの調子が良いなら、何とか返して次のショットを打たせる。

こういう意識だけで、かなり試合には強くなります。

取れる時、そのボーナスタイムで一気に突き放す為に。

取れる!という感覚が、持てるかどうか

どんなに強い相手でも、この感覚が持てるかどうか。

「今、取るべき時なんだ」と、思えるかどうか。

それは、アナタ自身の準備と日々の練習の姿勢に寄ります。

取れる!と思えたら、取れる。

何も出来ない、と思ったら何も出来ない。

暗示のような準備、は試合前からもう始まっています。

取れるところで取った方が勝つし、何より楽。

この感覚を、ぜひ探してみて下さい。

   

自分で全て、決める必要は無い

エース量産、自滅への道

ですからね、テニスでは。

取らないと!と自分にプレッシャーをかけても、それは自滅するだけ。

しっかり相手からミスを誘う、粘って拾うポイントだって、アナタ自身が取ったポイント。

序盤、そしてチェンジコートの後にしっかり、その時間を作る。

待っているだけなら、それはアナタ側が刈り取られる側になってしまいます。

エースを量産、必要無い。

しっかり、自分のポイントパターンとプレッシャーのかけ方を確認しておきましょう。

欲しいポイントほど、私は粘る

試合でのポイント、取りたいポイント。

私は、あえて粘ります。

もちろん、攻撃的にいく場面もありますよ。

でも、自分が欲しい、相手は苦しいようなポイントは、あえて粘った方が取れる可能性が高いことが多い。

その後のダメージも、計り知れないですからね。

取れるポイントを、冷静に取るだけ

例えば、コース料理のように。

出て来た料理を、ただひたすらに、黙々と食べる。

時には箸を休めて良いですが、食事への集中力は切らさない。

自分で焦る必要はありません。

どんどん食べていく、ポイントを積み重ねていく。

という姿勢で、ぜひ準備から入ってみて下さい。

きっと、試合での感覚は、変わりますよ。



いつの間にか、試合に負けている。

たくさんポイントを取ったつもりが、競って負けてしまう。

こういう試合って、経験あると思います。

だからこそ、大事なのは「取れる時に、取っておける」という試合を作ること。

アナタ自身が主体的になって作る、という意識が大事なんです。

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