戦術

出来そうなことしかやらない、だから勝てない

試合の中で、みなさんが打っていくショット。

それは当然、練習を積んだショットなはず、ですが…。

それだけ、ですか?

例えば少しリードした場面、ブレイクポイントや相手がプレッシャーを感じているような場面では、もっと踏み込んでいきたい。

そうしないと、間違いなく強い相手に勝つのは難しいですから。

このバランス感、がテニス選手には求められているんです。

 
 

出来ることだけ、では勝てない

試合でこそ、チャレンジを!

どこかで、それが求められる。

みなさんも、きっと経験があるはずです。

例えば、テニス以外でも「テストや試験」でも同じです。

出来ること、やってきた問題以外にも、出題されるじゃないですか

それに、どう立ち向かっていけるか。

大事なのは、スタンスの問題です。

試合でチャレンジ出来るから、強くなる

出来ることだけ、やりたくなる。

それが、試合です。

なぜなら、周りの人も見ているし、「出来ないことやって、何やってんだ?アイツは」と思われるのが怖いから。

その点、試験は解答欄を人に見られることは無いので、楽かもしれませんね。

チャレンジを、試合でやる、本番でやる。

だからこそ、強くなるんですよ。

無謀な賭け、では無い

目的は、あくまで試合に勝つ為。

だからこそ、無謀な賭けでも無いし、試合を捨てている訳でもない。

ちょっと背伸びをして、試合でチャレンジしてみる。

練習で100%出来ることだって、テニスでは無い訳ですから。

失敗が怖い、と感じる自分に打ち勝つこと。

そのスタンスが磨けるかどうか、です。

そうしないと、格上相手に勝つどころか、チャンスだって作れないですよ。



どこで使う?何をやる?

リードした序盤で、大胆に!

私は、試合でいつもこのキーワードで実践しています。

リードした序盤、例えば30-0のサービスゲームのような場面。

ここでは、サーブ&ボレーからファーストボレーをストレートに打ったり、チェンジプレー、とにかく積極的に動きます。

相手が強い、多少抜かれてしまうかもという危機感もありつつ、勝負に出る。

落としても良いんです。

序盤に大胆に、がキーワードですから。

もちろん、成功するイメージで

一番大事なのは、これです。

どんなにチャレンジングなことでも、成功するイメージでやる。

「失敗しても良い」というのは、極論であり客観的な視点。

現場でラケットで打つ自分は、本当に成功したいと思って打つ。

この意識が、どれくらい持てるかどうか。

それが、みなさんの成長に直結しているのですから。

「出来る」と信じ込む

もう、確実に自分は出来る、と信じる。

ポイントを、あたかも取ったかのように態度で示す。

こういう行為、ちょっとした仕草が、アナタ自身のメンタリティを育てていきます。

出来ることしかやらない人は、試合中もオドオドして、どこか挙動不審、落ち着きが無い。

みなさんも、そういう相手だと試合しやすいですよね。

まさにその逆、をイメージしてみて下さい。

   

テニスの試合は、非日常

自分の中で、ステージを分けよう

とにかく、私たちの日々の生活は「出来ること」しかやらない。

当然ですよね。

いきなり新しい仕事はしないし、通勤や通学、買い物だって「出来る範囲」でしかやらない。

だから、試合でもつい、いつも通りになりがちなんです。

ここは、分けて考える必要があります。

確かに、試合でも8割のショットは出来ること、普段の自分のショット、で進めていく。

でも、どこかで「出来ないこと、出来るか分からないこと」をやる場面は来る、と。

誰も背中を、押してはくれない

テストや試験のように、問題がある訳じゃない。

それを、試験監督が配ることもない。

テニスの試合は、自分の裁量で、自分の意志でどう進めていくか、を決めないといけないんです。

だからこそ、出来ないことへのチャレンジは、自分で背中を押すしかない。

だれも、声をかけてはくれないし、助けてもくれない。

アナタ自身で、挑戦して静かに終える、だけですから。

練習へとつながる試合、になるはず

少し背伸びして、出来ないことでもチャレンジした試合。

それは、みなさんの練習につながっていきます。

必ず、そこで感じたことがあるはずですから。

それを練習に活かせるし、次の試合までに変えるチャンスがそこに生まれる。

こういう循環が無い人は、そもそも練習から受け身になって、何も出来ない。

ぜ日、意識してみて下さい。

きっと、練習から変わり出す日が来るはずですから。



「なんであんなことしたんだ!」と、コーチやペアから言われる、思われる。

それが、そんなに怖いですか?

気持ちは分かりますが、それではまだまだアナタ自身のテニスが、他人に依存したテニス、だということです。

出来ることだけやるテニス、それで勝てる試合なんて少ない。

出来ないことにチャレンジして、自分の幅を拡げていく工夫、アクションが大事なんじゃないですかね?

ピックアップ記事

  1. リアクションボールを使って、イレギュラーバウンドへの対応力を磨こう!
  2. みなさんに感謝の気持ちを込めて、新しい取り組みを始めます!
  3. テニス選手としての「肩の痛み」を改善するには、寝る時の姿勢を変えないと
  4. テニス部・テニスサークルとして勝てる集団になりたいなら、「スコアシート」は欠かせ…
  5. 寒くなっても清潔感は保ちたい、テニスプレイヤーのみなさんに

関連記事

  1. テニス メンタル

    戦術

    テニスの試合では、「格下相手の試合でも、必ずプランB」を用意しておくことが大事

    「負けるはずのない相手に、負けてしまう」ことも、テニスの試合で…

  2. テニス ストローク

    戦術

    試合では、意図的に「長い」「短い」を作ってみよう

    試合の中で、自分のペースを作りたい。細かいことは考えずに、何か…

  3. テニス リーダー

    戦術

    毎年団体戦3回戦止まりの学校なら、「シングルス3本+ダブルス2本」の団体戦の戦い方は・・・?

    もうすぐ各地区では、高校生なら秋の地方大会が始まる。春の全国選…

  4. テニス ストローク

    戦術

    「難しいこと」は、どんどん相手にやらせよう

    試合の中で、「難しいこと」って何でしょう?アナタがやっていて「…

  5. 戦術

    想像するから、テニスは強くなる

    みなさんは、何かを想像することは好きですか?私は、大好きです…

  6. テニス ストローク

    戦術

    本気で戦法をやってみれば、その弱点は見えてくる

    テニスで、色々な戦術を試してみること。これは、自分で身に付ける…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

特集記事

  1. テニス 練習

    スマッシュ

    「ネットからの距離」によって、テニスの試合で求められるスマッシュの種類は違います…
  2. テニス ボレー

    その他

    「自分を知れば、自分の強みが見えてくる」ために、テニスでは他人の視点が必要です
  3. テニス リターン

    戦術

    テニス選手の中で、「武器を活かせる選手とそうでない選手」の違いはどこにあるのか?…
  4. テニス ボレー

    ボレー

    テニス選手にも必要な柔軟性は、ローボレーのような球際にこそ活かされる
  5. テニス メンタル

    シングルス

    シングルスの試合は、テニスにおける健康診断
PAGE TOP