戦術

とりあえず、3つに絞ろう

試合前に、色々準備してきたけど…。

急に不安になって、パニックになる。

何をやれば良いのか、やることは多いけど選択出来ない、絞れない。

訳が分からなくなって試合に入って、結局何がしたいのか分からないまま試合が終わる・・・なんて経験、ありませんか?

私は、何度もあります。

だからこそ、あえて絞るんです。

 
 

やることは3つだけ

自分の中で集中して絞ってみる

試合の中で、自分がやることは3つだけ。

大胆に、まず絞って考えて良いでしょう。

私の中では、全体で1つ、サービスゲームで1つ、リターンゲームで1つ。

3つを試合前に絞って、やることを決める。

この3つだけは、しっかりやり抜くことだけに集中する。

これで、シンプルに集中して試合に入れますよ。

3つ以外は、身体に任せる

実際には、もっとたくさんの作戦、意識することはあるでしょう。

でも、それらは実際の試合では、身体に任せる。

反応してくれる、頭で考えなくても出来るだろう、という感じで考えておきます。

ですから、当然出来ないこと、「あれ、出来なかったな…」と思うことはありますよ。

でも、完璧な試合なんてなかなか出来ないですから。

考え過ぎは良くないです。

絞ると成功体験が積める

これが、みなさんに伝えたいこと。

3つに絞ると、試合中でも「よし、出来てるじゃん!」と感じられるようになるんです。

だから、気分も高まるし自信も生まれる。

絞っているからこそ、自分の中で出来ているという実感が生まれやすいんですよね。

これも、一つの成長のテクニックです。

たくさんのことをやろうとしても、結果的に「出来ない自分」を突きつけられてまた落ち込むだけですから。



私が試合前に意識すること、3つ

1.全体で意識すること=早い準備

テイクバックを早く、ラケット準備を早く。

ストロークでもボレーでも、相手が打った瞬間に自分の準備を終える。

終えながら、走ってボールに追いついてコントロールする。

基本中の基本、ですが意外と試合ではテイクバックも遅れがちになるのがテニス、です。

この意識だけで、序盤のイージーミスはかなり減らすことが出来ますよ。

2.サービスゲーム=ファーストサーブ重視

これも何度か書いて来ましたが、セカンドサーブは打ちたくない。

体力も精神力も削られるので、サービスゲームではとにかくファーストサーブをまず入れる。

コントロール重視で、前衛にポーチで参加してもらうこと、を一番に優先する。

ダブルスの試合では、自分がナイスサーブ→自分で決め切る、なんてポイントは要らない。

サーブはしっかりファーストサーブを7割以上入れて、試合のリズムを良くしていくことを意識しています。

3.リターンゲーム=セカンドサーブを攻撃

どんな相手でも、セカンドサーブは弱い。

攻撃のチャンスがある、としっかり準備して入ります。

ストレートに打つ、クロスにドロップリターン、ロブも有効ですね。

リターンからの並行陣、リターンダッシュも積極的に使う。

ブレイク出来なくても、慌てない。

相手に圧力をかけていくリターンゲーム、を作る為に試合前に準備しておくことは大事ですよ。

   

3つに絞ったら、序盤に全て出す

後半にやり出しても、遅い!

試合後半になって、エンジンをかけても意味が無い。

決めた3つは、最初のゲームから「誰が見ても、そうだと分かる」くらいハッキリと実行する。

そうしないと、自分の中でも踏ん切りがつかないんですよね。

逆に、序盤でしっかり実行出来ると、いつも通りの自分を感じられて精神的にも落ち付いて来る。

ぜひ、意識して3つ、選択してみて下さい。

〇〇でポイントを取る!ではダメ

ここまで決めると、逆に辛くなります。

〇〇をやる、やり切るだけで成功、自分の中では達成というイメージでいきましょう。

ポイントを取れなくても、相手に何かを残して終える。

そんなポイントを、しっかり序盤から積み重ねていくこと、が試合では大事なんです。

シンプルに、シンプルに考えましょう。

チェンジコートで、メモを見直すこと

私はいつも、小さい紙に書いてチェンジコートで見直します。

ペアで確認、も大事ですがその前にやはり自分ですよ。

とにかく自分のプレーは、誰も助けてはくれませんから。

チェンジコートで、小さいあのメモがどれだけ心強いか。

3つに絞ってあるテーマを、自分はやり切れば良いんだ、と。

それで負けたら、もうしょうがないですから。



準備し過ぎて、頭でっかちにならないように。

やることは多くても、テニスの1セットマッチって本当30分くらいで終わる可能性もありますからね。

ぜひ、意識して欲しいんです、みなさん自身で「絞る」ということに。

たくさんの内容、記事を紹介して来ましたが、後はアナタ次第。

選択していく、決断していく力、が求められているんです。

ピックアップ記事

  1. 多動力こそ、これからの時代のテニス選手に必要だと思う
  2. 「寒暖差が激しい時期」のテニスにお勧めなアームカバー
  3. 大事なテニスウェアを汚したくないなら、シャープの超音波ウォッシャーを持ち歩こう
  4. 素振りでパワーアップを図るなら、「バナナウェイト」を使ってみよう
  5. テニスのルールの基本を学びたい人にお勧めの書籍「テニスのルール 審判の基本」

関連記事

  1. テニス スライス

    戦術

    中途半端に浅いボールが、テニスでは一番攻撃されやすいから注意!

    相手に攻撃されやすい人は、それなりの理由がある。自分では一生懸…

  2. テニス ダブルス

    戦術

    緊張感の高まる場面では、ポイントは奪うのではなく「与えない」意識で

    試合も後半、終盤で緊張感が高まる場面。ここでどんなプレーが出来…

  3. テニス メンタル

    戦術

    自分は「何を軸に勝負していくのか?」を考えてみよう

    学生の皆さんはもうすぐ新学期。新しい環境でテニスを頑張る人、学…

  4. テニス 調子

    戦術

    テニスの試合で調子が良いときこそ気を付けたい、「得意なショットとコース」に固執すること

    自分の調子が良い・・・ときに試合に勝てる、と限らないのがテニス。…

  5. テニス チャンス

    戦術

    実力ありきの作戦、だけでは勝てない

    実際に、試合に勝ちたいなら・・・。準備する作戦、を変えていかな…

  6. テニス メンタル

    戦術

    崩して満足、だから試合に勝てない

    テニスは上手そうなのに、試合で結果が出ない人。みなさんの周りで…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

特集記事

  1. ストローク

    「ビビった時は・・・」テニスの試合で緊張する場面のストロークで意識することとは?…
  2. リターン

    みんなどこかで、リターンは「サーバーに返す」と思ってない?
  3. 戦術

    メンタル

    フワッと試合に入る人、が多過ぎるのが草トー大会
  4. テニス メンタル

    サーブ

    テニスの試合に勝つ為に必要な、「67%の確率で入るファーストサーブ」に仕上げてい…
  5. テニス スマッシュ

    シングルス

    シングルスの試合、まずは前に出て相手にパッシングショットを打たせよう
PAGE TOP