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テニスは個人種目であり、メンタルトレーニングが重要なスポーツと言われています。
種目は違えど、他スポーツから学べるものは多くあります。
学校を背負い、国を背負い闘う選手たちに、改めてどんなことを学べば良いのか・・・。
かつての名勝負の動画もご紹介しつつ、あなたのテニスを強くしてくれるきっかけになるような機会にして頂ければと思います。
「他競技の名勝負から学ぶ」テニスのメンタルトレーニングにお勧めの動画5選
1.「普通にやれば勝てる、という状況で普通にやりきる」アテネ五輪体操競技 男子団体
テニスの試合でも良く「普通にやれば勝てる」と感じるケース、場面は多くあります。
それでもなかなか難しいのは、人間のメンタルがいかに脆いかを物語っていると思います。
テニスは対戦相手とネットを挟んで向かい合い戦うスポーツですが、対象競技は自分一人で最初から最後まで演技する種目。
ましてや団体戦で金メダルがかかった場面での精神的な負担は、相当なもの。
最終演技者の冨田選手の演技を、改めて眼に焼き付けましょう。
2.「逆転を創る」会場全体が後押しした逆転劇 広陵高校 対 佐賀北高校
テニスの試合でも、会場が創る雰囲気が結果に影響するケースは多くあります。
それが顕著に表れるのが、何と言っても甲子園球場。
思い出されるのは2007年夏、広陵高校対佐賀北高校の決勝戦。
あの逆転満塁ホームランは、まさに会場全体が打たせたホームラン。
あなたも試合で勝ち抜きたいなら、会場を味方につけるような必死のプレーを貫くこと。
同時に逆の立場になったときも、決して慌てず、冷静に対処する。
そのイメージトレーニングに、動画をぜひご覧ください。
3.「戦略を徹底して丁寧に戦うこと」意志の強さを貫く 2010年サッカーワールドカップ 日本対デンマーク
皆さんも記憶に新しい、2010年のサッカーワールドカップの予選3試合目、日本対デンマーク。
実績や戦力共に日本が不利と見られていた試合ですが、日本チームは徹底した戦術と丁寧なセットプレーでその局面を打開します。
テニスは静止と動作の繰り返し、言わば全てセットプレーのようなものです。
精度の高いプレーをすれば、何も恐れるものはなく結果はついてくる。
練習で深めた自信を確信に変えて、試合を勝ち貫きましょう。
4.「相手を倒すことに、躊躇してはいけない」自分に宣言する ラグビーニュージーランド代表 ハカ
あなたがもし、実力もあり相手をコントロールできているのに勝ちきれない、と言うのであれば、そこに足りないものは何か。
優しい日本人にありがちなのが、「相手を倒す」ということに躊躇してしまうこと。
そんな人に参考にしてもらいたのが、ラグビーである「ハカ」という試合前の儀式。
歌詞にも強い魂が込められていますが、それ以上に、これから戦う相手を敬い、それでも勝たせてもらうぞ!という自分たちへの宣言。
その強さを、ぜひテニスの試合前にも観て自分を奮い立たせましょう。
5.「相手に対して、礼を尽くす」 対戦相手がいる歓びと勝利での恩返し 1964年 東京オリンピック ヘーシンク 対 神永
あなたが試合ができること、勝利も敗北も味わえるのは、対戦相手がいるからに他なりません。
試合を通じて自分が成長できる、その環境に感謝してこと、本当の意味でのメンタルの強さが磨かれていくのではないでしょうか。
1964年の東京オリンピック男子柔道で重量級で金メダルを取ったヘーシンク選手は、自分を育ててくれた日本という国に、勝利することでその恩義に報いました。
試合後は勝利に喚起する地元オランダの記者を抑え、対戦相手である神永選手を讃えた姿は有名です。
あなたもテニスの試合後には、しっかり相手を讃える感謝する姿勢を常に大切にしましょう。
メンタルトレーニングの道のりは長く、とても時間がかかると言われます。
しかしテニスに絞らず考えてみれば、イメージトレーニングになる教材はたくさんあります。
私も僭越ながら、毎回この5つの動画は観るたびに目頭が熱くなり、テニスの試合に対する勇気が湧いてきます。
皆さんも、そんな自分を克己する動画やエピソードを携えて、テニスに対する気持ちを奮い立たせていきましょう!