ストローク

テニス選手として自立したいなら、「自分に合ったストローク」は自分で見つけ出していこう

目次

テニスが上手い人って皆同じストロークの打ち方をしているかって言うと、微妙に違っている。

あまりに個性的な人はいないが、グリップや軸足の使い方、テイクバックなんかが違うよね。

なんでなんだろう?

 

テニス選手として自立したいなら、「自分に合ったストローク」は自分で見つけ出していこう

 


 

でもどの打ち方も合理的でスムーズに見えてくる。

実際自分に合ったフォームはどの選手のどういうストロークの打ち方なんだろう。

まずトッププロの選手たちのフォームをそのままコピーすればいいかって言うとそれはちょっと違う。

 

だってあの打ち方はあの選手の筋力と体力、そしてスィングスピードやボールのバウンド感覚なんかがあってこその打ち方となる。

もっと言えば、相手もまた同じレベルの選手だからこそ、あの打ち方のテニスが必要なのだ。

それがまだまだ筋力も未発達でスィングスピードもろくに上がらない人が、ナダルが好きだからって言ってそのまま同じグリップで同じフォームにしてもあのフォアハンドは当然打てないよ。

 

それどころか、ショートラリーでさえ難しくなる。

まずフォームを作る上で基準となるのは、「どういうショットを打ちたいか」というプランである。

もちろん速くてパワフルショットは打ちたいだろうが、現実的に試合中の状況を考えると、安定したショットが欲しいでしょ?

となると、ネットに掛かりにくくするために、「持ち上げる」という要素と、ネットを超えた後に、相手コートの枠にちゃんと入ってくれる「落ちる」という要素が必要になる。

 

まず「持ち上げる」という要素のためには上下動のスィングが必要になるんだけど、そこで前足、後ろ足、どちらをメインにした軸足でラケットを持ち上げるかが決まってくる。

軸足が決まると、打点の位置とテイクバックの形が決まってくるでしょ?

それから持ち上げる要素はラケットの上下動だけじゃなくてライジングでも得られるんだけど、ライジングを活用するなら被せた面が欲しいので、グリップの持ち方もライジングを意図的に多用する人、もしくは相手選手が深いショットや速いショットを打ってくるため、強制的にライジングになる状況が多い選手は厚いグリップが必要になってくる。

「落ちる」という要素はボールの失速と回転量が関係してくる。

失速で相手コートに入れるのは当然ゆっくりのショットのみ。

だからスィングスピードがゆっくりの人ほど、回転量が少ない状態で枠に入るのでグリップはあまり面を被せない薄いグリップ。

そんな人が、回転が掛かりやすい厚いグリップで打ってると、回転ばかり多過ぎて浅くなってしまう。

 



 

だからスィングスピードが速くなればなるほど、「落ちる」要素は回転に頼らないといけないから、グリップも厚くなるんだよ。

もちろん試合中ずっと同じショットを打ち続けるわけでは無いから、打ち方も色々と種類を持っておかないといけないのだけれど、一番メインとなるオーソドックスなフォアとバックのストロークはちゃんと自分の打ち方を作っておきたい。

ボールを「持ち上げる」ことと「落ちる」という二つの要素をちゃんと取り入れ、あとは自分のスィングスピードや軸足の使い方、ライジングを多用するのかどうかを見極めながらグリップの握り方、打点の場所、テイクバックの大きさなんかを考えながら練習すれば、自分にあった打ち方が出来上がってくるんだよ。

でもね、色んな選手が色んな打ち方をしているけど選手それぞれ、最初からその打ち方を目指したわけじゃない。

練習と試合を繰り返しながら、「もっと弾道を高く!」とか「もっと回転をかけよう!」、「もっとスピード出したい!」なんて感じで、オンコートで自分が打った結果を見ながら、その結果自体を調整しているうちに、そういうグリップ、そういうテイクバックや打点、フォロースルーが出来上がってきたんだよ。

皆もトッププロの選手たちの打ち方を参考にするのは良いけど、完全コピーじゃなくて基本的には自分の状況を考え、自分自身で打った結果を調整しながらフォームを作り上げてもらいたいね。

 

■引用元
元プロテニスプレイヤー 高西ともからのメッセージ

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