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全豪オープンもここからが佳境!
今日、今まさに錦織選手の試合も始まりましたが、その前に、この試合について触れないといけないでしょう。
なぜ、マレー選手はズベレフ選手に負けてしまったのか。
いや、マレー選手が負けた、というよりしっかりした準備をしたズベレフ選手が勝った、と言える試合だったと思います。
世界50位のミーシャ・ズベレフ選手が、マレー選手に勝てた「決断」について
■ネットプレーは「不利」な時代?という先入観を打ち払ったズベレフ選手
試合の中で、ネットに出て決めたポイントが130ポイント以上。
これは、驚異的な数値です。
いかに、ズベレフ選手がネットプレーを多く実践し、それがポイント獲得につながっていたか分かるデータですね。
私も一部始終しか観ていませんでしたが、マレー選手は非常に嫌がっていたように思います。
思えば、パッシングショットやトップスピンロブ、ネットプレー相手のプレーも得意なマレー選手がなぜ・・・?と、思いますよね。
ですが、ここがテニスの怖いところ。
ランキングが下の選手が、自分なりに決断して大きく勝負をかけてくるとき、勝負は実力通りとはいかなくなる。
この怖さを、マレー選手とズベレフ選手の試合は物語っているのです。
■「普通にやったら、絶対勝てない」なら、普通じゃないことを大胆にやるしかない
元々、ズベレフ選手はサーブが強力でネットプレーが上手い。
とはいえ、ここまで徹底的に繰り出してくる選手のような印象は、ありませんでした。
ですが今回、マレー選手との対戦では決めていたのでしょう。
「ストローク戦に未来は無い、もう俺は、前に出て何かが起きてくれるのを期待するしかないんだ」と。
私の推測でしかありませんが、ズベレフ選手なりに一番勝つ確率が高いと考えた戦術、が今回の徹底的なネットプレーだと思うんです。
ただし、一本調子にならないように、要所では意識して下がってストロークでも粘る。
一本調子では無いから、マレー選手側にも少し迷いや苛立ちが生まれる、良いアクセントになっていたように思います。
■相手の土俵を避けることは、「逃げ」では無い
テニスの試合では、自分から「前」に出る事は出来る。
ともすれば、「打ち合いを避けているのでは・・・?」と思う方もいるでしょう。
それは、違う。
むしろもっと厳しい打ち合いを、格下のズベレフ選手は望んで挑んでいったのです。
そう、結果的に避けていたとしても、それはテニスでは有効なルールの範囲内。
普通の戦いを避けることは、逃げではない。
テニスの試合では、自分から前に出る、ことはいつだって出来る。
こう考えると、アナタ自身の武器として、シードを崩すオプションとして、持っておきたいと思いませんか?
テニスの試合、格下が向かっていくにはネットプレーが一番。
シード選手、強い相手は、ストローク戦でじっくりいきたいはず。
ここで普通に試合に入っても、ただ平凡なスコアで負けるだけ・・・ですよね。
未来を変えるのは、アナタです。
ズベレフ選手は、自分で決断して、未来を切り開いた。
さぁ、次はアナタの番です。