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私が以前にテニスコーチをしていたときに、よく考えていた問題について。
結局、「良いテニス」とはどういうテニスなのか・・・という、問いかけについて改めて書いてみたいと思います。
色々な人の、色々な考え方があると思いますが、シンプルにかつ、合理的に。
今回は2つの視点で、考えてみたいと思います。
「良いテニスとは、どんなテニスか?」について、2つの視点で考えてみる
■まず1つ目は、「継続できるテニス」であるということ
まだ若い学生の方はイメージが湧きにくいかと思いますが、テニスは怪我との付き合いが大事なスポーツ。
どんなに良いショット、華麗なプレーが出来ても、結果身体を痛めてしまっては試合でも勝てない。
勝てないどころか、試合が出来ない状態になってしまうテニスは、良いテニスとは言えません。
年齢が10代のうちは筋肉も柔らかく、自然に怪我をし辛い身体になっていますが、30代、40代と年齢を重ねていくにつれて身体も変化してきます。
そこで、テニスをどう変えていけるか、という部分が、良いテニスになれるかどうかの分かれ目だと私は思います。
継続できるテニスは、1日3試合、10時間以上コートに立っても、しっかり同じようなプレーが出来るかどうか。
それが出来るテニスが、良いテニスなのです。
■打つコースを隠して、オールラウンドなプレーが出来るテニス
本当は試合に勝てるテニス、と言いたいところですが、今回はより具体的に。
テニスはみな、フォームもプレースタイルも異なっていて面白いスポーツですが、試合に勝つにはある要素が必要になります。
打つコースの選択肢が複数あり、その中から選択して相手に悟られないように攻撃できるかどうか。
そしてそのショット、プレーが、ベースラインでもネットプレーでも、サーブやリターンの場面でもしっかり出来るかどうか。
これが良いテニスの要素としては大事であり、結果試合に勝てるテニスだと思います。
■3つ目をぜひ、自分自身で考えて欲しい
「そんなの、言われてみれば当たり前じゃないか・・・」と思った方、多いと思います。
そう、当たり前のことこそ、良いテニスのベースになる。
そしてスパイスの効いた3つ目の要素、ぜひアナタ自身で見つけてみて下さい。
正解はありません。
答えを出すこと自体が、正解であり長いテニス人生の旅のテーマでもあるのです。
「おおげさな・・・」と思うかも知れませんが、ぜひ中学生、高校生の方にも、向き合って欲しい。
良いテニスとは、どんなテニスなのか。
自分なりにぜひ、考えて見て下さい。
試合に勝つには、ただひたすら、後ろで粘った方が良いのかも知れない。
でもそれって、良いテニスなのか、自分がやりたいテニスとは違うんじゃないか・・・。
そう考えているうちに、そんな粘りのテニスで結果が出てしまって変えられなくなる。
そんな時期も、長くテニスを続けていればがあると思います。
アナタにとっての「良いテニス」の答えは、今見つからないかも知れない。
だからこそ、探し続けて下さい。
それがきっと、試合で勝てる、強いテニスを作り上げていく基礎になるはずです。