テニス知識

【プロが教える】自宅で出来る!テニストレーニング Vol.1

今回、YouTubeチャンネルでも色々とご一緒させて頂いている村上トレーナーのご協力を得て、記事を更新させて頂きます。

自宅でしっかりトレーニングをして、自粛明けのテニスに活かしたい方必見です!

★村上トレーナーより★

「皆様ご無沙汰しております。フィジカルコーチ(&テニスコーチ)の村上です!テニスができない大変な時期ですが、フィジカル面で何か皆さんのお力になれないかと思い、久々にこの記事でコラボさせて頂きました」

テニスに必要なパワーとは?

前回の投稿から一年半、ジュニア選手のヨーロッパ遠征に帯同させてもらったり、育成チームの立ち上げに関わらせて頂いたり、より多くのお客様のパフォーマンス向上のお手伝いをさせて頂いたり…いろんな現場に入らせて頂きました。

その中で、トレーニングによってテニスの動きが改善される様子も沢山見てきました。

間違いなく言えることは、良い身体の使い方でパワー発揮ができている選手は、怪我がほとんどないです。

そして『スクワット』のフォームには、そのためのノウハウが詰まっています。

今回はスクワットのポイントをマスターし、皆様のパフォーマンスの向上と怪我のない体づくりのお手伝いができればと思います。

パワー発揮の基礎とは?

「一歩めの動き出しを早くしたい」

「体を使ってボールを飛ばしたい」

このような課題はジュニア〜大人の方まで共通の『パワー発揮』の課題です。

これらは蹴った勢いを使って重心移動する動作として、共通してます(ストロークはやや回旋動作が入りますが、起点は下半身です)。

そのため、まずボールを打たずに身体の使い方からフォーカスして取り組む必要があります。

私はこのように、原因に対して処方するのがトレーニングと考えています。

必ず『ねらい』があります。

疲れることが狙いではありません。

(ねらいを追求した結果、疲れるということはありますが)

さて、今回は動画と連動して、パワー発揮の基礎となる『スクワット』『片脚スクワット』を紹介します。

自重のスクワットはウォーミングアップに取り入れることも有効です。

ですのでこの期間にマスターしておくことはとても有効です。

テニスをしなくても、テニスに必要な筋肉を活性化させて、自主トレで、上達の機会を作っていきましょう!

スクワット、実は奥が深い

膝が内に入ったスクワットは地面反力を重心に十分に伝えることができません。

膝が外に開いたスクワットは、中殿筋に効かせることができません。

その場にお尻を落とす、野球の守備の構えのスクワットでは、前方向にダッシュができません。

このように、間違ったスクワットフォームは実際のスポーツパフォーマンスの向上につなげることができずとても勿体無いです。

スクワットは、地面を押した結果による反作用を重心(おへその下あたり)加え、『垂直』に動かす運動です。

なので、背中から起き上がる動作もエラーです。地面を押した結果、膝〜股関節〜背中と伸ばしていけるようにしましょう!

↓スクワット・片脚スクワットの動画はコチラを参照下さい

【下半身編①】自宅でできるテニストレーニング【スクワット】

【下半身編②】自宅でできるテニストレーニング【片脚スクワット】

バランスが取れた姿勢の両脚スクワットから取り組み、その後バランスが取りづらい片脚スクワットへ移行します。

まずはこれらの種目で、垂直方向への重心移動をマスターしていきます。

そして、競技に結びつける

実際のスキルにおいて、例えばスプリットステップからの一歩目を蹴り出す足や、グラウンドストロークのパワー発揮直前の軸足などは、スクワットのように地面と接地している時間は長くないです。

そのためスクワットで『パワー発揮の基礎』を学んだ後は、地面との接地時間を短くしたジャンプ系種目などを導入していき、徐々に実際の動きに近づけていきます。

「一歩めの動き出しを早くしたい」
「体を使ってボールを飛ばしたい」

正しいプロセスを踏んでアナタものにしましょう。

次回はパワー発揮を応用するトレーニングに進んで行きますので、今回のスクワット・片脚スクワットで基礎を身につけておいてくださいね^_^

【編集後記】

スクワットって、本当に私たちの感覚とプロの方の感覚って違うんですよね。

T-PRESSのYouTubeチャンネルでも、たびたび佐藤プロや土居コーチが「正しいスクワット」の必要性を訴えてます。

それくらい、大事なことだけどなかなか出来る方が少ない、のが現状だと思います。

みなさん、これってチャンスですよ。

この時期にしっかり、まず自分を知るところからトレーニングを開始していきましょう!

私もやってみます!

ピックアップ記事

  1. 試合で勝ちたいテニスプレイヤーなら、マイランニングシューズは欠かせないアイテム
  2. 「テニスラケット専用ウェイトボール」を使えば、素振りでのパワーアップも可能に!
  3. 会社にも持っていける、社会人にオススメのラケットバッグ
  4. テニスのフットワークを支える足元の秘密は、スーパーフィートのインソール
  5. 【重要です:視聴者アンケート】ご協力のお願い

関連記事

  1. テニス 練習

    テニス知識

    テニスの試合、大会に必要な危機管理項目7つ

    試合の前の準備、どこまで想像力を拡げて考えられるか。それが、準…

  2. テニス 振動止め

    テニス知識

    テニスラケットに振動止めって、必要?不必要?

    いくつか、ご質問頂きましたので、私も考えてみたいと思います。皆…

  3. テニス知識

    暑い夏のテニスの試合に備えて、瞬間冷却パックの準備は欠かせない

    今は梅雨の時期ですが、これが来月になるともう真夏。みなさんも、…

  4. テニス メンタル
  5. テニス シューズ

    テニス知識

    【保存版】テニス選手ならしっかり選びたい「テニスシューズの選び方」について

    テニスはフットワークが重要。そのフットワークを支えるのは、なん…

  6. テニス 食事

    テニス知識

    「つい、テニスの試合前に食べてない?」テニスの試合前に食べるのをお勧め出来ない5つの食べ物

    今回のウィンブルドン、ダニエル太郎選手は腹痛を訴えて敗退・・・になって…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

特集記事

  1. テニス メンタル

    ボレー

    「パートナーのサーブが遅い!」だからこそポーチに出れる、逆転の発想とは?
  2. ダブルス

    後衛が迷っていると、ダブルスは試合にならない
  3. 戦術

    チャンスをいかに決めるか、の前にチャンスを数多く作ろう
  4. テニス ストローク

    メンタル

    テニスの試合で使うエネルギーは、「その都度使い切らないと、実力のMAX値」は絶対…
  5. テニス 練習

    練習メニュー

    テニスの練習では、「何を身に付けていつ使うのか?」を常にイメージしよう
PAGE TOP