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あまり、オススメの戦術ではありませんが。
先日の全仏オープンの女子ダブルスの決勝、ご覧になった方も多いと思います。
相手のチェコ選手のペアは、前と後ろ、好きな方がすごくハッキリしたペアでしたよね。
そう、硬式テニスでは、無理に前衛をやる必要は無い。
ボレーが苦手なら、前に出ないというのも有り、なんですよ。
ボレーが苦手なら、ダブルスで無理に前に出る必要は無い
1.サーブを打たない、リターンを打たない側の選手は?
前衛?でしょうか?
確かに、基本的にはそう呼ばれます。
サーブを打たない側の選手は、ネット近くで「前衛」になるのが普通。
でも、絶対に前にいないといけない、というルールはありません。
サーブを打つパートナー、の横に並んでベースラインに立っていても良い。
何も、ルール違反じゃないんですよね。
ストロークが得意なら、この形も有りだと思いますよ。
そして、サーブを打った選手がボレーが得意なら、流れの中で前に出れば良い。
実際、先日の決勝戦では、こんなパターンが多かったですよね。
2.クロスラリーより、ストレートラリーが増える
観ていて、何だか変則陣形が多かったですよね。
クロスラリーではなく、ストレートでラリー、前衛がお互いに向き合うような感じ。
でも、これってこういう戦術の背景があるからこそ、自然な形なんです。
ネットプレーが苦手なら、後ろで待ち構える。
ネットプレーが得意なら、そっちの選手に後ろを任せて前に出る。
3.より使えるのは、リターンゲーム!
だと、私は思います。
ボレーが苦手なら、リターンしてそのまま後ろにステイ。
ボレーが得意なら、リターンダッシュして、後ろはパ―トナーに任せる。
リターンを打った選手が必ず後衛、という縛りは必要ないですからね。
リターンゲーム、の方が前に出やすいですからね。
クロスにリターンして前に出る、そしてその後のボールは、ストレートに打たせてパートナーとストレートでラリーさせる。
あくまで主導権は、こっちが握って操作していく。
この意識、が大事です。
4.一番の障害は、「先入観」です
こういう作戦、にとって障害になること。
それはテクニックではありません。
サーブとリターンを打った選手が後衛、というのは凝り固まった考え方ですからね。
実際、チェコのペアはそのあたりをすごく柔軟に考えている。
だからこそ、自分たちの得意な場所、スタイルで勝負出来る。
これをしっかり、自分たち主導で行うこと、が大事なんです。
それでも、やっぱりネットで勝負するのが基本だと思いますが・・・。
でも、全仏の決勝を観て感じました。
自分たちもこういう考え方を持っておかないと、相手にした時に辛い。
だからこそ、後衛と前衛をチェンジさせるような戦術のテニス、も練習しておく必要がありますね。
クロスラリーだけのテニス、がテニスじゃないですよ。
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