ダブルス

テニスの大会で上位を目指したい、並行陣のレベルアップ術7つ

目次

ダブルスの試合で、並行陣で戦いたい。

そして、テニスの大会をしっかり勝ち上がっていきたい人に、改めて「次のレベルに」進むために何が必要なのか。

男子、女子、ミックスダブルス全ての共通する、並行陣のレベルアップ。

必要なのは、思い切った選択と集中、そして相手にいかに「良質な」プレッシャーをかけることが出来る野かどうか。

この視点を持って、並行陣を考えていきましょう。

上級者向けの記事、じゃないかって?

確かに、技術の幅は求められますが、ぜひダブルスの試合に出ている人ならレベルを問わず、読んで頂きたい内容です。

 
 

1.サーブ&ボレーを、日常化しよう

並行陣の基本、サーブ&ボレー。

このサーブ&ボレーは、とにかく何度も練習して身体に染み込ませる。

「いつも通りサーブを打ったら、自然に前に走ってステップする」のが、自分の流れ、日常になるくらいにして欲しい。

サーブが入らなくても、入っても、やることは変わらない。

サーブ、ステップ、ボレー、ここまでを一連のリズムでこなせるように。

普段の練習から、強いリターンの選手相手にもしっかり「ファーストボレーまでは、何とか返球する」という姿勢が大事です。

セカンドーブでも、もちろん前に出る。

この絶対的な覚悟、が試合で大事なポイントで活きてくるでしょう。



2.前衛は基本、ロブを「自分でスマッシュ」

よほど、前衛が「ポーチに出る」ような作戦の時は別です。

基本的に、前衛はロブを後衛に任せない。

特に、任せて後衛の選手がバックハンドでカバー、になるようなサイドは絶対に自分でスマッシュを打つ。

この責任感、をしっかり自分で持つことが大事です。

だって、並行陣は2人で前にいる陣形。

そこでロブを打たれて、任せたり落としていたら・・・意味が無いと思いませんか?



3.ドロップボレーを1ゲームに2回は使おう

相手が雁行陣、なら尚更です。

現代テニスでは、深いボレーもストロークが特意な選手、学生プレイヤーには効果が無い。

その分、前には弱い選手が多いのが特徴です。

並行陣で前、のポジションを取ったら、積極的にドロップボレーを使うこと。

これは、試合前から、ポイントの前から意識して決めておくことが大事。

基本に忠実に、深いボレーだけだと・・・パッシングの餌食になりますよ。



4.リターンからも並行陣、を徹底する

これは、私が一番得意にする戦術。

サーブ&ボレーもしかり、リターンゲームでもリターンダッシュ、並行陣を作っていく。

女子ダブルス、ベテランの方の試合だと、こっちの方が多いですよね。

相手のセカンドサーブは前で叩ける分、前に入るのも楽ですしね。

相手も前に来れば、4人でネットプレー、望むところじゃないですか。

しっかりリターンゲームからでも、相手にプレッシャーをかけていきましょう!



5.2人の距離を徹底して近く保つ

良い並行陣、はセンターが狭い、抜けそうな気配が無い。

2人の距離感がすごく近いんですよね・・・だから相手は、つい無理したくなる。

アナタ自身、並行陣で戦うならパートナーとの距離感は凄く大事。

左右に動かされたら、自分も動く。

パートナーとの距離、センターを空けないように意識して、相手の攻撃に備える。

ミスを誘うのが上手い並行陣プレイヤーは、こうやって相手にジワジワプレッシャーをかけていきますからね。

とにかくセンターを2人でふさぐ、ことに注力しましょう。



6.やっぱり主役は前衛!

並行陣だと、後衛でのゲームメイク、ボレーでのつなぎ・・・がすごく大事。

ですが、ここばかりに目がいっていては、ダメ。

やっぱり主役は前衛なんですよ。

並行陣でも前衛がしっかり前でポーチに出る、出た後はロブを誘ってスマッシュを打つ、ストレートにも誘う。

こういうプレーが出来ると、並行陣は確実に強くなる。

進歩が無い並行陣って、ずっと後衛の選手がサーブ&ボレー、ファーストボレー、粘るボレー・・・と、必死にサービスラインくらいで頑張っているだけ。

これでは勝てない、と私は思いますよ。

   

7.自分たちで変化を付けられる

サーブ&ボレー、リターンダッシュ、その中に、どう変化を付けるのか。

リターンならストレートロブからの並行陣、も良いですよね。

サーブ&ボレーなら、ファーストサーブをストレートに流して相手前衛を揺さぶってみる。

こういう「変化」を自分たちから仕掛けていける、並行陣ペアは強いです。

真面目に同じことの繰り返し、だけだと、1セットの試合でも相手は途中から慣れてしまいますよ。

危機感を持って、自分たちから動けるような並行陣ダブルス、目指していきましょう!



ポジショニングは、要チェック!

並行陣では、ポジショニングを間違うと命とりに。

よくあるのが、前衛と後衛が逆になってしまうパターンですね。

良い感じで、リターンから前に出て・・・。

こんな感じで前衛、後衛が逆になります。

でもボレーをクロスに返すと、また前衛と後衛が逆になります。

上手くポジションを調整しないと、クロスの後ろのスペースが空いているまずい状況になります。

クロス側は後衛、という意識を強くもって、細かい前後差を付ける。

これが強い並行陣の基本、です。

YouTube公式チャンネルの登録はコチラ



並行陣、しっかり取り組んで欲しい。

私は、レベルや年齢を問わず、ベースとなる戦術は雁行陣より並行陣推奨派、です。

でも「難しい」「ボレーが苦手」と思って、取り組む方がまだまだ少ないと思います。

まぁ、時代はストローク隆盛の時代ですからね。

だからこそ、ネットプレー、並行陣にチャンスがある。

私もまだまだ、研究していきたいと思います!

ピックアップ記事

  1. KT TAPE(ケーティーテープ) を使って、テニスの試合で酷使する「膝関節」を…
  2. 試合に勝つダブルスを極めたいなら、お勧めの一冊
  3. テニス部・テニスサークルとして勝てる集団になりたいなら、「スコアシート」は欠かせ…
  4. テニスの試合に持参すると便利な、折り畳みチェア3選
  5. スピンサーブ習得の秘密兵器に、「スピンサーブマスター」を使ってみない?

関連記事

  1. テニス ダブルス

    ダブルス

    ダブルスの試合で「相手サーバーがダブルフォルトが多い」ときには、ストレートの前衛を狙ってみる

    ダブルスの試合で、どうも相手のサーブの調子が悪そう。ここは一気…

  2. テニス サーブ

    ダブルス

    「どんなサーブなら、ポーチに出てくれるんだよ・・・」というペアの確執は、乗り越えるべき壁

    私は高校時代、ダブルスで勝てない時にはペアとこんな感じでした。…

  3. ダブルス

    後ろでつないでくるダブルス相手には、「深いボレーとロブのケア」でバッチリ対抗出来ます!

    学生ペアの試合で、よく観るのは2バックで粘る相手に苦戦する並行陣ペア。…

  4. ダブルス

    「ダブルスボレーの仕事」を把握すれば、テニスのダブルスの試合は勝てるようになる!

    先日、明学東村山高校の男子テニス部へボランティアレッスンで行ってきた。…

  5. ダブルス

    後衛が迷っていると、ダブルスは試合にならない

    ダブルスの試合の中で、大事なポイント。それは、後衛がしっかり…

  6. テニス ボレー

    ダブルス

    相手並行陣のサーブ&ボレーを崩すには、遅いリターンに限る

    ダブルスの試合で、相手のサーブ&ボレーを崩していきたい。リター…

特集記事

  1. テニス 調子

    リターン

    「相手のサーブでフォルトしたボール」をネットにかける、のが下手な選手は試合で勝て…
  2. テニス メンタル

    メンタル

    テニスの試合で、「経験豊富で格上の相手を倒す」為の作戦と流れについて
  3. その他

    「大谷選手の目標を実現させた方法=マンダラート」は、テニスにも超絶応用が可能です…
  4. テニス ポジショニング

    ボレー

    頭の真上のボレー、はフォア?バック?
  5. テニス 練習

    メンタル

    自分で決められる人は、確実にテニスも強くなる
PAGE TOP