ダブルス

「ナイスカバー!」と言われるペアの、本当の気持ち

目次

ダブルスの試合で、相手の攻撃をナイスなカバーで守る。

一見、美しい守備側の光景のように見えます。

でも、本当にそうですか?

もちろん、ダブルスのペアで助け合いながら、カバーし合いながら守るのはテニスの基本。

でも、カバーしてもらってばかりの人は、気付いているでしょうか。

パートナーの、声にならない声、に。

 
 

声にならない声、聞こえてる?

「どこまでカバーすれば良いんだよ…」

ダブルスのペアで、カバーし合って試合を進める。

これ、一見ナイスなコンビネーションのようですが、試合に勝てません。

だって、それだけ防戦一方ということですから。

そもそも、ダブルスでペアにカバーしてもらってばかりの人は、カバーされることにも慣れている。

それは、非常に怖いことなんですよ。

カバーしてもらえるのは、〇〇な人だけ

味方にカバーしてもらう人は、どうしているのか。

私は、相当リスクを冒して攻めてる状態の人だけ、だと思います。

例えば、ポーチに出てそのままチェンジ、でストレートをカバーしてもらう。

こういう前衛は、全然有りです。

でも、そういう人ばかりでは無いですよね。

ストレートを守っているのに、全然ポーチに出る素振りも無いのに、ストレートを抜かれてカバーしてもらっている人。

実は、こういう人の方が多いような気がします。

ペアの声、にならない声を聞こう

みなさん、相手に本音は言えないですよね。

そう、なかなかペアでも言えなんです、ましてや試合中は。

雰囲気を壊したくないし、まずは試合を円滑に進めたい。

だから、「声にならない声」を聴く姿勢、が大事なんです。

「今のは自分で取れた…悪いことをしたな」と思って、次からは変える。

こういう気付きが出来ない人は、ずっとダブルスペアに負担をかけ続けることになるんです。



ナイスカバー?甘えんじゃないよ

強い相手は、次から…

カバーに走る側、を狙いますよ。

だって、それだけ片方のペアの負担が大きいということですから。

カバーしてもらった人は、「また次も、カバーしてもらえるかな」と淡い期待をしていると思います。

こういうのは、対戦相手からすると手に取るように分かるんです。

それだけ、片方に依存しているダブルスペアって、戦いやすいんですよね。

ペアを褒める前に、自分を律しよう

試合では、自分は自分でコントロールする。

ダブルスの試合、自分の本当の仕事は何なのか。

しっかり考えて、責任を持ってプレーしないと勝てません。

ペアに「ナイスカバー!」と声をかけるだけなんて、無責任ですよ。

言われたペアだって、「本当、頼むよ…」と思っているかもしれない。

声に出さないだけ、ですよね。

もし本当に、ナイスカバーなら

そのカバーの後に、得点につなげないと。

「ナイス!」と感謝している時間はありません、ラリーは続いていますから。

次は、自分が思い切って前に詰める、ような動きで仕留めにいかないと。

だって、カバーしてもらってるんですよね。

アナタ自身には、余裕があるはず。

だから、仕留める仕事、をやり切るしかないんです。

   

時には、「カバーしない」のも優しさ

ミックスダブルスでも、そうです

男性がコートの2/3をカバーする。

これは、ミックスダブルスでの常套手段でしょう。

もちろん否定はしませんし、私もこういうスタンスでプレーするポイントはあります。

でも、それだけだと、試合には勝てない。

時にはパートナーの女性に任せ、自分が思い切ったポジションを取る。

ミックスダブルスだからこそ、こういう駆け引きも大事なんです。

カバーに走らない、ことも優しさです

優しさであり、信頼です。

全てにカバーに走るような男性は、そもそもパートナーの女性を信頼していない。

だから、汗をかいて自分も満足してしまうんです。

これでは、疲れるし勝てないし、ペアの仲も微妙になる。

任せて、カバーに走らないで自分のやるべきことに集中する。

ぜひ、意識してみて下さい。

誰かをカバーする、という逃げ道

男性のみなさんも、ミックスダブルスでの意識改革を。

ただ、女性をカバーしている。

頑張って走っている、だけで満足していませんか?

「女性をカバーしながらの試合だから、しょうがない」という逃げ道を、自分で用意している感じ、ないですか?

誰かをカバーするって、大変ようで実は楽。

だって、自分の仕事が出来ない時の言い訳に出来ますからね。



カバーし合う、何気ないポイント。

でも、これに実は本質が隠れている。

みなさん、怖いかも知れませんが声にならない声、に耳を傾けましょう。

感じて、プレーを変えましょう。

当たり前のようにやっていること、が危険因子になっているはずです。

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