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テニススクールで、本気でテニスを強くしたい、試合に勝ちたいと思っているみなさん。
もしかしたら、和気あいあいとしたクラスの中だと少し「浮いた存在」かも知れませんね。
ちょっと気まずい、真剣にやっているのがどうなんだろうと、悩んでいる方もいるでしょう。
ですが、これだけは言えます。
テニススクール、「浮いてなんぼ」です。
試合に勝ちたいなら、和気あいあいに・・・なんて、出来ない。
もちろん、クラスの仲間は尊重し、自分勝手なことはしない、コミュニケーションもしっかり取る。
でも、ネットを挟んでボールを打ち合うなら、そこにしっかり対抗心が無いと。
今回は、あくまでテニススクールで強くなる、試合に勝てる選手になる為に、必要な心構えについてまとめてみました。
「テニススクールに通いながら、試合に強くなる」為に必要な10の心得
1.打てるボールは300球くらい
これは、球出しからラリー、まで通じて、大体生徒10人でコーチ2人、のクラスでの目安です。
少ないと感じるのか、多いと感じるのか。
その中で、自分の血となり肉となるのが、何球あるのか・・・を、常に考えましょう。
もっと言えば、1回3,000円のレッスンなら、1球10円ですね。
ここまでがめつくいくのもどうかと思いますが、大事なのは「限られた球数」で自分は上達していくんだという意識。
テニスの質を高めて、試合に勝てるようになっていくんだと。
強く決意を持つ、ところから全ては始まります。
試合に強くなるということは、数字や具体的なモノ、に強くなるということ。
ボールを打てる数は300球、試合ではもっと少ないですからね。
本当に全てのボールをコントロールしていく、ことをしっかり実践していきましょう。
2.周りの成長に合わせない
同じクラスの仲間、の成長スピードに合わせないこと。
つい、仲の良いクラスになると周りと合わせたくなる、それが人情です。
でも、それではテニスの試合に強くなれない。
周りよりも、一歩でも二歩でも先にいく。
試合形式、ゲーム形式では絶対に負けない、という強い意識を持ちましょう。
切磋琢磨していけるクラスメイト、を早く見つけたい。
もし見つけられなくても、一番のライバルは自分ですよ。
先週の自分、先月の自分を越えていく。
レッスンは週に1回でも、終わる段階では先週の自分を越えていないとダメ。
それくらい強い意志を持って、毎回のレッスンには臨みましょう。
3.レッスンも練習も、慣れたら終わり
何となくレッスンが慣れて来る、練習が分かって来ると・・・これは、黄色信号と自覚しましょう。
試合では、全てがハプニングであり非日常。
練習やレッスンに慣れるって、怖いんです。
試合とますますかけ離れていくし、自分の成長を阻害する。
もし、レッスンに慣れたなと感じたら、しっかり自分で「ここは全部、ノーミスでいこう」とミッションを課す。
そして、ラリーでも自分でテーマを設定して、相手を揺さぶる、プレッシャーをかける。
出来るだけ試合に近いこと、をレッスンの中で自分で実践していく。
ただ受け身、になっていると、何でも慣れますよ人は。
テニス選手として、しっかりテニススクールでも成長していくには、自分と戦う意識が何より大事です。
4.新しいことにこそ、貪欲であれ
テニススクールでは、通常毎期テーマが設定されるはず。
今週はこれ、今期はこれ、といった感じで、その日その日でテーマがあるはずです。
そこに対して、ぜひ貪欲であって欲しい。
特に、自分にとって新しい技術、アイデアに対してこそ、どんどん飲み込んでいく位の姿勢が欲しいんです。
よく生徒でも、「これは自分は苦手だから」「好きじゃないから」と、選り好みする人がいますよね。
これでは、自分の可能性を狭めているだけ。
試合に勝てない人、成長しない人の典型例です。
せっかくテニススクールでレッスン、を受けている訳ですから。
新しいことにこそ、自分から貪欲に学んでいく姿勢を持ちましょう。
きっと2年、3年経ったころに、こういう部分って大きな差になっていると私は思いますよ。
5.狭い範囲でも、最後までボールを追う
テニスは、2バウンドしたら失点。
自分のコートに入ったボールは、最後まで追わないといけません。
でも、テニススクールでは人数も多いし、仕切ってラリーしているときは危ないような場面もありますよね。
この辺りは瞬時の判断、ですが、基本的には絶対に諦めない。
2バウンドして何となく返球、なんて絶対にしない。
普段の練習の癖が、試合でも出ますから、テニスは。
2バウンドを簡単に許しているようでは、試合で絶対に鴨にされますよ。
毎回のラリー練習の中でも、自分のミスや失点でなるべく終わらないこと。
こういう小さい積み重ねが、全て大事な試合の現場で起きることになるのですから。
6.生徒同士のラリーこそ、真剣勝負
よく、いるんですよ。
コーチとのラリー、でしか頑張らない人。
これって、昔学校で「先生が見ているときしか、頑張れない人」と一緒です。
生徒同士のラリーは全て適当、みたいな人は本来、テニスを学ぶ場にふさわしくない。
だからこそアナタは反面教師として、生徒同士のラリーこそしっかりやる、真剣勝負でミスしない、しっかり自分のテニスを磨くこと。
これって、当たり前のようでなかなか出来ないんですよね。
ネット裏、のような狭い場所でのボレーボレー、もそうですよ。
ただ、ダラダラやっても意味は無い。
しっかり真剣に、お互いの練習にしていかないといけない。
「いや、周りがそういう雰囲気じゃないんですよ」という方も、多いでしょう。
でも、そんな雰囲気もアナタの行動や仕草から、変えていけるかも知れませんよ。
人は本当に真剣な人を目の前にすると、やっぱり何かを感じるもの。
急には難しいかもしれませんが、アナタ自身が変えていくくらいのつもりで、ぜひ生徒同士でも熱いラリー、挑んでみて下さい。
7.同じクラスの仲間の変化には、敏感になろう
私は何度も書いてきましたが、試合では観察力が大事。
初対面の相手でも、どういうショットが得意なのか、性格は・・・?という部分を、試合の序盤で把握していかないと勝てない。
このトレーニングって、まずはアナタの一番近いクラスメイトから。
毎週のレッスンの中で、何か気付くことは無いのか?を気にしてみる。
何となくやる気が無さそうな人がいたら、「何かあったのかな?」と考えてみる。
話しかけてみるのも良いと思いますよ。
シューズが新しかったり、ラケットやガットを変えたり、小さい変化を見逃さない。
こういう癖を付けることって、すごく「試合向きな選手」になるということ。
普段一緒にいる仲間の変化を観察出来ていないで、試合で初対面の相手の変化に気付ける訳無いですからね。
繰り返しますが、全ては試合につながっていく。
それがテニスです。
8.担当コーチには、本音で接しよう
何も、憶する必要はありません。
アナタの考えが、合っている、間違っているということも無い。
ただ、本気で接して欲しいんです、担当コーチと。
何を考え、何がしたいのか。
そして、試合に勝ちたいんだという想いをしっかり伝える。
上手く話そう、伝えようと思わなくて良い。
拙い、ということが、最大の魅力だと思って下さい。
もし私が担当コーチだったら、最高に嬉しいですけどね、そんな話をされたら。
だって自分のことを、本気で信頼して信じてくれようとしている訳じゃないですか。
ほとんどのテニススクールの生徒とコーチは、お互いに何も情熱を持たないままに、離れていく。
せっかくですから、壁をぶち破って欲しい。
そこに必要なのは、少しの勇気と行動力、だけです。
9.今いる仲間の中で、まずは一番になる
これがしっかり、イメージ出来るかどうか。
同じクラスのメンバーの仲間、の中でまずは一番になる。
まずはここからです。
「自分の周りには、試合に出ている人も上手い人もいない・・・」と嘆く前に、誰が見てもハッキリ、一番上手くて強い選手になりましょう。
目標が分かり易くて良いじゃないですか。
そして確実にナンバーワンになったら、そのクラスをしっかり離れること。
そして次のステップを、しっかり自分で探して見つけていく。
テニススクールのような「用意された場」から、本当に自分で旅に出るつもりで、環境を探していきましょう。
テニス選手としてのタフさ、は自分自身の行動力でしか養えない、ですからね。
10.テニススクールを、否定しない
これは、私の願いでもありあす。
何度か記事で書いている中で、「テニススクールでは、試合に強くなれないんですね」という声も、よく頂きます。
そうじゃない、と思います。
当たり前ですが、要は自分次第。
テニススクールでも、しっかり上達していける人は上達していく。
ただし、テニススクール通いだけ、だと限界があるでしょう。
外での環境も必要でしょうし、新しい環境にチャレンジしていくことも大事。
でも、テニススクール自体ダメなんだ、ということでは決してありません。
アナタ自身が諦めるのは簡単ですけどね。
でも、きっとそういう人は、さっきも書きましたがコーチと本音でコミュニケーション出来ていないんじゃないですか?
勝手に自分で、見切りを付けている。
気持ちは分かります、私もテニススクールなんて・・・と思うことは、あります。
でも、もう一回しっかり自分と向き合いましょう。
今自分がいるスクール、で何が出来るのか。
きっとそうやって自問自答している限り、テニスは強くなるはず。
テニススクール、まだまだ捨てたもんじゃないと私は思いますよ。
せっかく、テニスを学ぼうと頑張る場、ですからね。
そこには温度感も実力も、考え方も違う人ばかりでしょう。
色々なモノに疑問の眼を向けつつ、素直な心を持って新しいことを学んでいく。
綺麗ごとかも知れませんが、その意識があればテニススクールに通いながら、試合にも強くなれる。
私はまだまだ、テニススクールの可能性、信じています。
全ては、アナタ次第です。