テニス ストローク

戦術

相手を観察するコツは、自分で基準を具体化出来ているかどうかが肝になる

試合で相手を観察して、特徴をつかみたい。

でも、なかなかどんな特徴なのか、イメージ出来ないし作戦に活かせないという方も多いでしょう。

今回は、何となく相手を見るのではなく、テニス選手として作戦に活かせる見方、について考えてみましょう。

基準を持つ、ことから全ては始まるはずです。

 

相手を観察するコツは、自分で基準を具体化出来ているかどうかが肝になる

 


 

1.例えば、相手のリターンの位置は?

まず、ポイントの始まりであるサーブ。

相手のどこを見るのか、といえば立っているポジションですよね。

このポジションが、フォア寄りなのかバック寄りなのか。

前なのか、後ろなのか。

これには、アナタ自身で基準を持っておくこと、が大事になります。

私の基準は、横のバランスはシングルスのサイドライン、に外側の足がかかる。

前後はベースラインの真上、が基準になります。

この基準があるから、「あ、この選手はフォアで待ってるな」と仮説が立てられる。

自分で基準を作ってしまえば、観察が楽なんです。

 

2.相手を見たら、仮説を立てることから

必ず、これを実行してください。

見て終わり、じゃない。

何となくでも良いから「〇〇かもしれない」と仮説を立てる。

リターンのポジションを見て、フォアかバック、どっちで待っているのか。

タイミング早く踏み込んで来そうか?など。

自分で感じて、サーブに活かしていかないと意味が無いですからね。

基準のポジションと比較して、仮説を立てて検証する。

だから観察してのプレー、が有効になるんです。

 

3.相手の行動には、必ず根拠がある

と、私は思って見ています。

フォア寄りで待っているなら、フォアハンドが得意かバックが苦手。

または自分のサーブを揺さぶろう、という意図があるかも知れない。

相手の行動にはすべて、何かしらの根拠があると思って間違いない、です。

その根拠にこそ、アナタ自身の勝利の種がある。

苦手にしていること、だったり得意なこと、作戦が透けて見えるはずですから。

ここまで読めるようになれば、もう試合が楽しくて仕方ないと思いますよ。

 

4.基準ピッタリ、な相手は・・・本当に厄介

リターン一つ取っても、バランスの良いポジション、の相手は厄介ですね。

バランスが良いから、穴が無い。

こういう時には、どういうプレーでいきましょうか?

私はいつも、自分が得意なパターン、でまずは勝負していくようにしています。

そこで何かを意識させることが出来れば、相手もそれに合わせて微妙に立ち位置を変えて来る。

そうなれば、こちらも攻撃が楽になりますからね。

強い相手、は何よりバランスも良いはず。

でも倒していく、その意図を大事にしましょう。

 

相手を見て、強い相手と感じるかどうか。

これも、大事なアナタ自身の強さです。

実際に、「これは勝てそうだな」とも思えるようになるでしょう。

それくらい、基準を持って相手のポジションを見れば、気付くことも多い。

ぜひ、試合の中で実践してみて下さい。

ピックアップ記事

  1. テニスのフットワークを支える足元の秘密は、スーパーフィートのインソール
  2. みなさんに感謝の気持ちを込めて、新しい取り組みを始めます!
  3. 【プロトレーナーに聞いてみた!】痙攣対策とアミノ酸について
  4. 【重要です:視聴者アンケート】ご協力のお願い
  5. テニス選手のフットワークを支える、足首サポーター「ASO」

関連記事

  1. 戦術

    前に入りながら打つことでの、副産物とは?

    最近強い人のテニスを観ていて、感じること。みなさん、必ず下が…

  2. テニス 戦術
  3. 戦術

    対戦相手は、亀かウサギか

    対戦相手を、よく観察すること。これを繰り返していると、あること…

  4. テニス メンタル

    戦術

    試合中盤までに「相手の一番良い球」を、必死で攻略しよう

    テニスの試合、強い相手をなぜ強いと感じるのか。それって、「これ…

  5. テニス 指導

    戦術

    テニスの試合前にエネルギーを溜めて挑む、ために必要な準備7つ

    テニスの試合前、開始30分前くらいの時間。ここを、どう過ごすの…

  6. テニス

    戦術

    自信さえ奪ってしまえば、格上相手でも怖くない

    今回のサッカーワールドカップを観ていて、感じること。強い相手でも、…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

特集記事

  1. テニス

    練習メニュー

    半面ラリーで相手を倒す、それがテニスの練習の本質
  2. テニス 指導

    メンタル

    チャンスを活かせる人は、いつも気負い過ぎていない
  3. テニス 部活

    ダブルス

    ダブルスの試合中に後輩を勇気付ける、先輩の一言集
  4. テニス 戦術

    ボレー

    試合で効果的な、「サービスラインより深いボレー」を安定させる5つのコツ
  5. テニス メンタル

    練習メニュー

    本当に「キツイ」テニスの練習は、体力的なキツさだけじゃない
PAGE TOP