リターン

ノーアドバンテージリターンで、危所に遊ぶ

目次

ダブルスの試合で、ノーアドバンテージ形式の試合。

最近では、もうこの形式が普通ですよね。

40-40になったら、リターン側がサイドを選ぶ。

ダブルスの試合なら、必然的にどちらかの選手がリターンする、サイドを選んでポイントを行う。

取れればブレイク、逃せば相手のキープ。

こういう場面こそ、私はそのペアの実力やテニスに向き合うスタンス、もっと言えばその人自身の人生のようなモノが見えてくると考えています。

今日はぜひ、皆さんにも一度意識して欲しい内容をまとめてみます。

危ない所でこそ、遊べる人が強い。

そういう人が、テニスを通じて成長していくんだと思います。

ペアにお願い、それで良いの?

例えば実力差があるペア、だとどうでしょう。

自分のペアの方が明らかに上手い、調子が良い、返せる確率が高い…ような時には、お願いしてリターンしてもらうことも多いと思います。

でも、ここで考えて欲しいんですよね。

それは、本当に最良の決断ですか?と。

もしかしたら、40-40になる前から、「ペアにお願いすれば良いか…」と考えているような感じではないですか?

気持ちは分かりますが、相手からすると「やっぱりね」という感じになる。

確かにリターンが確実な選手は嫌ですが、もし私がサーブ側なら…実力で劣る選手が「自分がやる」と言ってリターンで挑んでくる方が嫌です。

その積極性は例えそのゲームをキープしても、後でジワジワと効いてくる。

実戦で考えても、強い選手が前衛にいる方が私は嫌なんですよね。

サーブで決めないといけない!と、力んでしまうかも知れませんし。

ペアにお願い、それが当たり前のようになっている人は、もっと遊ばないと。

そう、試合の大事な場面、危ない場所で。

自分の一言がないと、味わえない

どんなにスクールに通っても、優秀なコーチにプライベートで教わっても、得ることができないもの。

それは、こういう痺れるような危ない場面での経験です。

自分からリターンをやらせて欲しい!という一言がないと、ずっと得られない。

これだけは、絶対に覚えておいて損はないです。

それに、ダブルスですからね。

リターンする人だけが全責任を負うというのも、おかしな話。

前衛にいる人こそ、勝負を決める大事なショットを打つケースも多いはず。

自分の言葉で、自分で運を引き寄せる。

この行為が出来ている人は、試合でも自然と結果も伴ってくる。

まずは一言、自分から発することができるかどうか。

急に試合で、となっても無理でしょう。

本物の経験値を積んでこそ、結果は出る

試合に出てるけど、なかなか勝てない。

もう自分は歳だし、上達なんて無理じゃないか。

そう思っているみなさんは、シンプルです。

自分から危ない場所で遊ぶ、そんな経験を積んでいけば変わります。

みなさんが試合で勝てない強いような人って、絶対に大事なノーアドを落とさないじゃないですか。

これって、やはり経験の差が大きいです。

その経験は、時間の長さや練習量だけじゃない。

自分から掴み取って、危ない場所に足を運んだ数です。

この経験値こそ、その人の強さになる。

大事なポイントでも自然体でプレーしている、ように周りから、相手から見える。

繰り返しますが、本物の経験は待っていても降りてこない。

自分から掴みに行くしかないんです。

大事な試合で、自分から言いましょう。

「ノーアド、いきます!」と。

それでペアの方も「いや、私もいきたい!」となったら…どうでしょうか。

もうその試合、勝ったようなモノだと思いますよ。

ぜひ、これをイメージしながら日々練習していきましょう。

必ず、テニスの神様は空から見ているはずです。

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