戦術

「事実」と「意見」を、区別出来ない人達

目次

テニスは、感情を生むスポーツ。

負ければ悔しいし、勝てば嬉しい。

強くなっていくにはこの「悔しさ」を、上手くコントロールしていかないといけませんよね。

どんな悔しい試合でも、振り返ることでアナタ自身は強くなれる。

逆に、振り返ることが出来ない人は、こういう人が多いです。

意見と事実は、似て非なるもの。

これを自分の中で整理しておかないと、せっかく周りの人が客観的なアドバイスをくれても、聞く耳を持てなくなってしまう。

それこそ、宝の山のような情報なのに。

みなさんは、どうでしょうか?

大事なのは、まず「事実」

ここからまず、逃げないように

例えば、ダブルフォルトが何本あった、みたいか数。

最初のリターンゲームをブレイクされた、というような事実。

ここから、目を背けないこと。

事実は事実、ですから。

客観性を持つということは、徹底的に事実と数字と向き合うことからがスタートになります。

言い訳したくなる気持ちは分かりますが、まずは事実として認識し、受け止める。

そこから逃げない、強い意志が大事です。

意見は、全て聞く必要無し

だと、私は思いますよ。

正直、周りは言いたいことを言いますから。

アナタ自身の試合に対しての意見、その中から「事実」を拾っていく。

これが、私は必要なことだと思うんですよね。

もちろん、有益な情報もあるでしょうが、大事なのはみなさんご自身が良い精神状態で聞けるかどうか。

実際、負けた試合の後って何も話したくないもんじゃないですか。

でも、この「事実」と「意見」を分ける工夫さえ出来ていれば、冷静に聞けると思いますよ。

区別出来ない人の、特徴は?

まず、普段からテニスの会話が少ない人。

自分や他人のテニスを言葉に出来ない、勉強出来ていないような人は、厳しいです。

「ダブルフォルトが3回あったね」と言われても、自分のテニスを否定されたような気分になる。

もちろん、↑のような言い方だと気分を害してしまうのは当たり前ですが、客観的な意見も受け入れられない体質になってしまうんです。

普段からテニスについて考え、言葉にし、コミュニケーションを取っていれば、「3回ダブったけど、あそこは攻めて良い場面だった」と思えるようになりますから。

客観的な情報を、自分の中で活かせる道が見えて来る。

事実が目の前にあるのに、それに対して目を背けてしまうと、ずっとテニスは何も変わらない。

ということは、当然結果も変わらない訳です。

事実が、アナタを成長に導く

数字でしか、成長は測れない

厳しいようですが、私はこう考えています。

ポイント奪取率、サーブが入る確率、ブレイクポイントのダッシュ率。

こういう数字で、事実を把握することでしかテニスってなかなか成長が計れない。

ですから、事実と向き合わないということは、自分の成長も実感出来ないということなんです。

テニスは実力を明確に示すようなタイムやスコア、資格は無いですから。

自分で客観的な情報を、どんどん得ていく姿勢を持つしかない。

ここが、一番成長で大きな差になる部分なんです。

観戦者からは、「事実」を聞こう

まず一番有益なのは、対戦相手。

意見ではなく、事実を聞きたい。

ここで難しいのは、「感覚」の部分でしょう。

相手は、「サーブが浅く感じた」と思ったなら、それは意見ではなく事実の部類に入る、と私は感じています。

こういう事実は、待っていても得ることが出来ない情報です。

何度も書いて来ましたが、嫌ですが、苦しいですが、対戦相手から聞くのが一番。

「試合をしていて、どこが気になりましたか…?」と、聞いてみる。

そうすると、自然と事実が集まってアナタ自身が強くなる。

強くなったと、実感出来ると思いますよ。

「事実」は逃げない、意見は変わる

この2つを分けて考えられるようになると、強いです。

事実は、いつだって逃げない。

意見は、いつだって変わる。

アナタ自身にテニスの成長の軸を持ちたいなら、事実と向き合うことを忘れずに。

意見って、やっぱり楽なんですよ。

自分が相手に伝えるのも、そうじゃないですか。

「あくまで、意見だけど…」と、前置きするということは、責任を負わないということ。

厳しいようですが、「事実としては…」と話すことの方が、きっと大事。

みなさんの周りに、そういう仲間はいますか?

世の中のニュースは、「意見」が多い

数字が取り上げられていないニュース、それは意見でしょう。

スポーツ界でも、表に出て強調されているのは「意見」色が強いニュース。

世の中にとって重要なのではなく、みんなが反応してくれて、部数が売れたりページビューが上がったりする内容、が求められている世の中ですから。

事実だけを伝えてたら、儲からない仕組みになってますよね。

だからこそ、私たちはテニスもそうですが、日常生活からここをしっかりと見極めていきましょう。

事実と意見を、自分の中で分別する。

そうすれば、テニスの試合にだって強くなれますよ。

最後にアンケートへのご協力、お願いします!

テニススクールに通っている方も、そうでない方も。

ぜひ、こちらのアンケートにご協力頂きたく、数分で終わる内容ですのでぜひ宜しくお願いします!

ピックアップ記事

  1. 【ご協力をお願いします!】テニス動画・プロ選手に関するアンケート
  2. iphoneでテニス動画を撮影するなら、三脚ホルダーのスマホスタンドを使おう!
  3. ベイビーステップ 46巻 は、シングルスの試合の駆け引きの描写が秀逸
  4. 会社にも持っていける、社会人にオススメのラケットバッグ
  5. テニス関連の記事は note へ

関連記事

  1. テニス メンタル

    戦術

    ピンチでコースを張って逆を突かれたら、全力でウォッチ&ジャッジを

    私たちの試合は、ほとんどがセルフジャッジ。その中で、結構多いミ…

  2. 戦術

    「テニスの数え方」試合の中でどう戦うかをスコアの中で考えてみる

    テニスのスコアの数え方って面白い。スーパーショットでポイント取…

  3. テニス 上達

    戦術

    本当に疲れたときに出来るテニス、がきっとアナタの武器になる

    「自分のテニスの武器、特徴が分からない・・・」と、悩んでいる方へ。…

  4. テニス メンタル

    戦術

    安全に攻める、だけだと勝てない

    テニスには、セオリーが有ります。みなさんも、恐らく誰かから習…

  5. テニス 構え
  6. 戦術

    良いショットはある、は強さにならない

    記事の更新が滞っておりました…楽しみに待たれていたみなさん、申し訳御…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


特集記事

  1. ボレー

    「駆け抜けポーチ」を、卒業しよう!
  2. その他

    「男は分析して満足」な生き物だから、テニスで落とし穴にはまりやすい
  3. テニス 練習

    その他

    テニス部で頑張る皆さんは、「準備運動だけじゃなく、整理運動」も行って団結心を高め…
  4. テニス ガット

    その他

    「ストリングのテンション」気温の変化とプレースタイルで調整しよう
  5. テニス サーブ

    スマッシュ

    深い位置からのスマッシュでも、「しっかりコースを突いて、相手を追い込む」為に必要…
PAGE TOP