戦術

感覚を自分で言語化出来れば、テニスは強くなる

目次

自分の感覚を、言葉にして伝える。

これって、すごく難しいですよね。

例えば病気でお医者さんに診てもらう時にも、「どこがどんな感じで痛いのか?」を正確に伝えるのは、難しい。

でも、これが正確に出来れば実は治療もスムーズだし、病の原因も見つかりやすい。

テニスでは、自分のショットの感覚を自分で色々な言葉で表現出来るようになると、自然と強くなります。

なぜなら、相手のテニスを見ても、それを客観的に自分の中で情報として得られるようになるから。

みなさんも、どんどんテニスを言葉にして表現していくこと、をお勧めします!

「あの人、どんなテニス?」

身近な人を、言葉で表現出来ますか?

みなさんの身近なテニス仲間、ライバル。

こういう人のテニスを、言葉で表現出来ますか?

聞いた人が、具体的にイメージ出来るくらいの言葉、なかなか出て来ないと思います。

「なんとなくサーブは良い」

「リターンは、ミスが多い」

ような表現を、もっと具体的に自分の中で肉付け出来ると良いと思います。

「ボールが速い」は、どう言い換えられる?

一緒に考えてみましょう。

例えば、「あの人の球は、速い」という表現。

これがどう速いのか、具体的に球筋がイメージ出来るようにしたいんです。

例えば、「ゆっくりラケットを振っているのに、ボールが速く感じられる」ような人かもしれません。

こういう人はインパクトが正確で、ボールを打った後に押し込むような感じで打っている人が多い。

または、「回転量が多いので、自分の手元で伸びて来る感覚が強い」人もいますよね。

こういう表現が出来ると、テニスに客観性も出て来るし対戦相手の分析も好きになると思いますよ。

まずは自分から発信してみること

難しく考えないで、自分から言葉にする。

周りの人との会話でも良いし、SNSでも良いでしょう。

ただ速い、遅い、といった漠然とした言葉から、何かを変えていく。

良いんです、多少人と感覚が違っても。

人それぞれ感覚は違いますし、何より私たちは自分の試合で勝ちたいし強くなりたい。

そのうえで、必要なことだと考えてみて下さい。

まずは、みなさんの身近な人から。

知らない人に、自分のダブルスペアをどう説明するのか?から、考えてみて下さい。

でも、語彙力が無い…どうすれば良い?

私自身が、経験して来たこと

テニスの中にいると、テニスが見えない。

テニスの言葉では、なかなかテニスを表現出来ないんです。

だから、私は今までなるべくテニス以外の本を読んだり、テニス関係以外の人と接したりする中で、言葉の量を増やして来ました。

そして、こういう場でアウトプットする。

そうすれば、自然と多くの表現が身に付いてきたように思います。

もちろん、その表現が適していない人、場面もあったはずです。

でも、それが自分自身の力になって来たこと、は事実ですから。

みなさんもぜひ、テニスとは関係無いような本を読んだり、人と触れて、テニスについて新しい言葉で表現していけるようになって欲しいんです。

人間のテニスほど、面白いものはない

最近また、色々な方とテニスをすると感じます。

人間がやるテニスって、本当に面白いな、と。

感覚も千差万別ですし、しっかり考えてテニスをしている方ほど、面白い表現や言葉がそこにはある。

何も、上手い表現を使わないといけないとか、正しい言葉を選ばないといけない、なんてことは無い。

不完全な人間がやるテニス、それを表現する言葉も、また不完全で良いんです。

ただし、アナタ自身の独自の表現、率直な感覚を、言葉にして欲しい。

それが、次のステップに必ずつながるはずです。

という訳で、YouTubeで新しい「実況」をやってみます

私自身も、新しいチャレンジとして。

T-PRESS のYouTubeチャンネルにて、試合の解説をやっていきたいと思います。

某NHKのような、当たり障りのない解説ではなく、私たちのように試合に出ている人が、どこに着目していくのか。

そして、自分たちに使える技術、戦術は何か。

それを、出来るだけ今までにない表現、言葉も用いながら、みなさんにお届け出来ればと考えております。

ぜひ、みなさんと一緒に、私自身もまだまだこれから成長していきたいと思います!

宜しくお願い致します。

ちょっと、話は変わりますが…

今年インカレに行ってみて、感じたこと。

インターハイでも消防局から指導が入り、みなさんご存知の通り試合のルールは変更となりました。

もう、ここが決断の時です。

私が考える解決策としては、インカレのドロー数は半分にして時期を秋にずらす、リーグ戦を春の開催に戻す。

インターハイは団体戦のみ、これも夏ではなく秋の開催にする。

もはや、夏に屋外で1日3~4試合は、無理です。

そういう経験をさせてしまっては、そりゃ引退してテニスも辞めますよ。

私は現場で何人も救急車で運ばれ、観客もぐったりしているのを目の当たりにすると、もう死人が出るのは時間の問題かなと本気で感じています。

話題がそれてしまいましたが、テニスを言葉で表現出来るのも、それが楽しいと思えるのも、生きてテニスを続けていればこそ。

日本の夏、何日間も長期で屋外の試合に出続けていく選手を、救わないと。

もちろん、私たちのワンデーの練習や草トーも、充分に気を付けていきましょう。

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コメント

    • sodetai
    • 2019年 8月 21日

    真夏を避けた試合開催は私も同意します。

    社会人も、秋季実業団と言いながらまだまだ暑い9月に試合を行います。3セットマッチ、単複重複すれば1日最大6セットです(ダブルスはファイナルスーパータイブレークが導入されましたが)。最後の最後は本当に命の危険を感じます。
    幹事として試合会場の予約や調整を行なっていますが、なるべく日陰で休憩できるところ、ハードコートだと照り返しがすごいのでできればオムニコート、あるいはインドアなど考慮すると選択肢も狭まり試合開催も一苦労です(雨が降ったらまたコート探ししなければなりませんし…)。

    時間がかかるかもしれませんが、危機感を持った人間が地道に働きかけて状況や環境を変えていくしかないのでしょうか。

      • tomita
      • 2019年 8月 22日

      コメントありがとう御座います。
      命あってのテニス、ですからね。
      何か起きてから変える前に、自分たちから勇気を持って変えていけるテニス界になれるよう、私も尽力して参ります。

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