テニス ミーティング

練習メニュー

本物のテニスの練習とは、「他人の上達にも、責任を負う」ということ

みなさんは、普段の練習の時に、こういう意識はあるでしょうか。

私は今でも忘れられないのですが、高校生の頃に地元の大学生の方と練習させてもらう機会があって、嫌というほど感じました。

「これじゃ、迷惑をかけるだけだ」と。

テニスの練習は、相手ありき。

だからこそ、非常に責任も重いと私は思うんです。

 

本物のテニスの練習とは、「他人の上達にも、責任を負う」ということ

 


 

1.「練習になんねぇよ!」と、叫ばれたあの日

高校2年生くらいだったと思いますが、ちょうど今のように暑い夏の日、でした。

大学生のOB、その部活にお邪魔してテニスの練習をさせてもらったのですが、本当に今思い出しても苦い経験です。

ラリー練習をするんですが、緊張して続かない。

ただ返球しているだけ、なら当然押されてしまう・・・から、無理しようとしてミスが増える。

「これじゃ練習にならないよ」と、普通に言われてしまいました。

近しい経験、みなさんも無いですか?

テニスの練習って、自分の為だけじゃない。

自分の精度が、そのまま相手の練習の精度にも成りうる、のがテニスなんです。

 

2.良い練習とは、相手を想う練習

それから高校に戻って、私たちは考えました。

「本当に身になる練習とは、何だろう」と。

その時に出た結論が、「相手にとって、仲間にとっても良い練習」こそ、実は大事なんだということ。

それまで、私たちは常に自分のことばかり。

自分が良いショットを打っても、ミスしても、考えるのは自分のことだけでした。

でも、そもそもそれだと試合で「ミスが多い相手」と打ち合っているだけ、じゃないですか。

練習から、相手の練習にもなるように、しっかりとミスを減らす。

テーマを理解して、時にはやられ役も買って出る。

こういう雰囲気が無いと、仲間想いの練習って出来ないんですよね。

強いチームには、自然とその雰囲気がある。

私は、このことに気付いてから練習の意識が大きく変わりました。

 

3.自分が怠ければ、仲間の迷惑になる

私は、この意識こそ上達には大事だと思っています。

良い意味で、仲間に引き上げてもらう、危機感を持って練習に臨めるはずです。

アナタ自身がしっかりしないと、周りが迷惑する。

迷惑と言えば大げさですが、良い練習が出来ない。

この時に、悔しさを感じるかどうかなんですよね。

悔しさを感じられる人は、それが相手にも伝わるし、未来がある。

でも・・・まぁ、試合に出ていない人もいるので難しいのですが、テニススクールの一般のクラスの方のほとんどは、自分のことで頭がいっぱい。

相手の練習にどう影響を与えているか、までは考えられないんですよね。

 

4.アナタが強くなれば周りが強くなり、更に強くなれる

テニスは個人競技。

ですが、チームとして練習して強くなれる、という側面があります。

その時に大事なのは、繰り返しますがアナタ自身が他人の上達まで背負っている、という責任感です。

この責任感が強い人は、自分が強くなって周りも強くなり、更に自分はその上をいく・・・という良い循環が生まれる。

こうなれば、もうコーチなんて要らないですよ。

自分たちで、自分たちに必要な練習をする、ということ。

これこそ、本物の選手です。

プロだとか特待生だとか、ジュニアだとか一般、ベテランとか関係ない。

この意識を持っている人、が本物のテニス選手でしょう。

 

辛いと思うのか、「よし!やってやろう!」と思うのか。

これが大きな分かれ目、だと私は思います。

確かに、責任感っていう言葉、重いですよね。

でも、これだけは言えます。

その責任があるから、達成感がある。

この達成感があるから、テニスが続けられるし、試合にも出続けられる。

T-PRESSは、そんなみなさんをずっと、応援し続けていきます。

ピックアップ記事

  1. テニスシューズの中で、自分の足が滑る・・・ような人は、5本指ソックスに変えてみよ…
  2. 都内でラケットバッグを持ち歩くのは辛い!人は、「ecbo cloak」でラケバを…
  3. 40歳からポリストリングにする、という選択肢を
  4. テニスフリークなら必携のタオルは、「作戦ボードタオル」で決まり!
  5. ヨネックスの新作ラケット、Vコアのハイスピンテクノロジーによる超高弾道は本物だっ…

関連記事

  1. テニス ミス

    練習メニュー

    「何で、この練習をやるの?」が明確になれば、実力差は関係ない

    テニスの練習って、みなさん普段どんな感じでしょう部活やサークル…

  2. 練習メニュー

    上級男子ダブルス、に必須の練習とは?

    男子ダブルスの試合で、もっともっと、上の相手に勝ちたい。そう考…

  3. 練習メニュー

    練習は何のためにやるのか、という基本

    練習は、何のためにやるのか。この問いかけを、最近アナタ自身行い…

  4. テニス 雨

    練習メニュー

    「あと1本」を絞り出せる選手が、テニスコートでは勝者になっていく

    皆さんは普段の練習、どういう「決まり」で進行してますか?時間?…

  5. 練習メニュー

    「部活の練習の雰囲気を変える!」勝てるチームが実践している、競争原理に基づく工夫とは?

    高校や大学の体育会、サークルでも本気で試合に勝ちたいとテニスに取り組む…

  6. テニス 観察眼

    練習メニュー

    人数が多い練習で、「効率良く実戦的なメニュー」を行う為に必要なアイデアとは?

    テニス部で、どうしても人数が多いと打てる人数が限られる。でも出…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

特集記事

  1. テニス 確率

    サーブ

    最初のサービス練習4本、丁寧に入れれば相手は・・・何を感じますか?
  2. メンタル

    タイブレークは、チェンジコートを節目に考えよう
  3. テニス ストローク

    シングルス

    フォアハンド側を6割空けて待つことで、バランスの良いポジションに
  4. テニス テニスノート

    戦術

    相手のナイスポイント、の後に間を空けて考えることは・・・?
  5. 練習メニュー

    「限界のその向こう」へ導くテニスの練習には周りの声掛けが大切!
PAGE TOP