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少し、イメージしてみて下さい。
勝てばアナタは優勝、シングルスチャンピオンとなる試合。
ゲームカウントは4-4 ポイントは30-30。
どんな形でも良いから、絶対ポイントが欲しい場面ですよね。
それまで戦ってきて、ある程度相手の手の内は分かっていて、実力もほぼ互角。
このポイントをどう戦うか・・・、実際のそのときになるまで考えないでおくと、いざ本番となったときに落ち着いてプレーできないかも知れません。
少し頭が疲れる話かも知れませんが、一緒に考えてみませんか?
シングルスの試合、例えば「4-4 30-30」のように絶対に獲りたいポイントのときは・・・?
■大切なポイントは、「アドバンテージサイド」のときだけではない
テニスの試合では「アドバンテージ」のサイドで、重要なポイントが回ってくると言われます。
確かに競ったゲームポイントで回ってくることは多いですが、イーブンのポイントはデュースサイドのみ。
それでもこのイーブンのポイントを先行できるかどうかで、次のポイントでのプレッシャーも大きく変わってきます。
強いプレイヤーは、相手に簡単にリードは奪わせません。
だからこそ、このデュースサイドでの大事なポイントに対して、しっかりとした準備を行っているのです。
■試合の終盤では「今までの自分」から、違いを見せて相手を慌てさせたい
1セットマッチの試合では、4-4ともなれば終盤戦。
ここまでをどういう戦い方でポイントを獲ってきているか、が重要になってきます。
厳しい場面ですが、ここで万策尽きているようでは勝つことは難しいでしょう。
だからこそ、テニスで「違い」を見せて相手を惑わしプレッシャーをかけていく。
ネットに出る、セカンドサーブを積極的にリターンから攻めていく・・・など、アナタ自身で考えてみて下さい。
そして試合の序盤から、この競った終盤をイメージして戦うようにしましょう。
■それでも、「このポイントを獲られることも有り得る」と想定しておく
そしてどんなに良いプレーをしても、ポイントを獲られてしまうかも知れない、という覚悟はしておきましょう。
4-4 30-40、または40-30で先行されたとしても、慌てる必要はありません。
やるべきことをやって、それで相手のテニスが一枚上であれば、納得して次のポイントにいけるはず。
「切り替えをしっかり!」という言葉では簡単ですが、切り替えるには根拠が必要。
自分が納得しているかどうか、が重要です。
■普段の練習から、そしてテニススクールの2ポイント先取の練習でも・・・
普段の練習から、試合に対する意識を高めるにはちょっとしたコツがあります。
常に、「これは実際の試合では、こういうシチュエーションかな」と、頭の中で想定することです。
テニスの試合では、ポイントが発生しないシチュエーションは有り得ません。
だからこそ、2ポイント先取のような短い練習でも、4-4 30-30 をイメージすれば練習の質から変わってきます。
試合で強くなるには、今の練習環境をどう活かすか・・・アナタ次第です。
今回は、4-4 30-30 のポイントを例に挙げましたが、試合のターニングポイントは序盤にも隠れています。
それを見つけられるかどうか、それは普段の練習から「試合」を意識した緊張感のあるテニスができているかどうか、がとても重要です。
全ての試合は、準備で決まる。
シングルスの試合では、誰も助けてはくれません。
試合中にメンタルが弱いと自分で感じている人は、大事なポイントのイメージを準備しておくだけで変わるかも知れません。