「テニススクールのアルバイトをしていますが、人間関係で悩んでいます」
「テニスだけで生きていけるのか、不安です・・・」
というお悩みの声を、よく頂きます。
20代前半で、アルバイトコーチとしてテニススクールを支えているみなさんは、きっと日本テニス界の骨格を成している。
テニスを始める、ことを現実的に考えたときには、日本ではテニススクールが普通、ですからね。
ここでいかに、テニスを好きになってもらって生涯続けてもらえるか。
まさに、スクールのテニスコーチってここが肝でしょう。
本当に、大事な仕事を任されている・・・と思って欲しいのですが。
でも、ただテニスを教えるだけの毎日って、不安でいっぱいでしょう。
私自身がそうでしたが、自分が怪我をしてしまったら終わりですし、上達させるのか継続させるのか・・・葛藤も多いと思います。
でも、ここで私なりに学生や若いコーチのみなさんに、伝えたいことを書いてみたいと思います。
テニスを通じて、何を伝えるか、が大事です。
テニスを教える、強くなってもらうことは、もちろん大事。
でも、言ってしまえばそれは手段でしかない、と思います。
テニスを始める人が本当に望んでいること、は様々でしょう。
仲間を作りたい、リラックスしたい、趣味を作りたい・・・でも、「テニス以外の人生を、テニスを通じてより良くしていく」ことは、誰しもがどこかで求めていることだと思います。
ただテニスを上達させるだけなら、テニスコーチなんて面白くもなんともないですよ。
その人、生徒さんの人生に寄り添って、テニスを通じて仕事やプライベート、人生で満足感を得てもらう。
自己実現してもらうツールに、テニスがあるから面白い。
そこの人生に関わっていく、くらいの覚悟が大事だと私は思うんですよね。
もちろん、技術的な指導も大事。
試合に勝つ選手を育てること、も意義あることです。
ですが、それはあくまで結果でしかないと思います。
試合に強くなるには、やっぱりどこかでテニスコート以外の場所で充実感が得られる感じじゃないと、難しい。
自分に自信を持てる、そんな生徒さんをテニスを通じて増やしていくこと。
ぜひ、テニスコーチとして現場で頑張るみなさんは、意識してみて下さい。
何も、難しく考える必要はありません。
「〇〇さん、テニス以外はどうなんだろう・・・」と、想像を膨らませてみる。
ちょっとした声掛け、がアナタと生徒さんの関係を変えていく。
きっとそこには、新しいやりがいが生まれていくと思いますよ。
そして何年か経ったときに、「コーチがアナタで良かった」と言われるんじゃないでしょうか。
それでこそ、スクール以上のテニスコーチ、だと私は思います。
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