リターン

リターンで動かすラケットは、30cmでちょうど良い

攻撃的なリターン、今年は磨いていきたいですよね。

ぜひ、みなさんの周りにいる「リターンの名手」の方の動きを見て欲しい。

特に、ラケットの使い方。

きっと、上手い選手ほどラケットはそんなに動かしていないはず、なんです。

キーワードは30cm、です!

 

リターンで動かすラケットは、30cmでちょうど良い

 

1.レベルが高い相手ほど、相手の力を利用しよう

試合でも上のレベルになってくると、サーブも速くなってくる。

それだけじゃなくて、厳しいコースへの配球も増えますよね。

リターンで大事な考え方として、まずはしっかり相手の力を利用するということ。

強い相手ほど、ボールには力があるのでその向きを変えるくらい、でちょうど良いでしょう。

そう、打つというより「力を失わないで、そのまま向きを変えてあげる」だけで良い。

そう考えると、動かすラケットは30cmで良いはずなんです。

 

2.テイクバックではなく、上半身のターンが肝

ラケットを引く、と考えるとリターンではもう遅れてしまいます。

よほど力の無いセカンドサーブ、ならテイクバックして打つことも有効でしょうが、ファーストサーブではまず無理。

テイクバックではなく、上半身をひねってターンさせる、だけで準備は完了です。

この時には、まだラケットは身体の前、にセットしてある状態。

ラケットヘッドを上に向けて、テイクバックのような形だけど・・・実際にはラケットは身体の前にある、状態を作りましょう。

このターンだけで良い、と思えばリターンってすごく楽。

速いサーブ、に慌てる必要も無いですしね。

 

3.30cmだけ前に押し出す、でリターンは完了!

あくまで、これだけです。

シングルスでもダブルスでも、余計な動きを加えない。

「でもそれだと、ボールが飛ばないんじゃ・・・」と思う方は、フットワークで足の踏み込みを合わせていく。

リターンの基本は、ボールに向かっていく、コートの内側に入っていくことですからね。

この動きとセットにすることで、30cmしか動かしていないラケットが、大きな力を持ってくれるんです。

しかも、正確にコントロール出来る。

ぜひ、試合で意識してみて下さい。

 

4.30cmの素振りを繰り返してみよう

私はリターンゲームでは、この30cmの動作の素振りを何回も行います。

フォア、バック、両方で30cmだけラケットを動かす。

この動作は、本当に正確に出来るようになっておかないと、試合でミスにつながる。

リターンって、ちょっとラケットの芯を外すだけで弾かれてしまう、厳しい正確さが求められるショット。

試合が始まっても、30cmだけ動かす、戻すを繰り返す。

素振りをしているだけで、リターンはかなり安定してくると思いますよ!

 

良い打点で、良いラケットの向き、で真ん中に当てる。

リターンで求められることは、非常にシンプルです。

難しくしているなら、きっと振り過ぎ。

コンパクトで試合向きのリターン、素振りをしながら身に付けていきましょう。

素振り、と言っても振らない。

ただ押し込む30cm、を確認するだけでOKです。

ピックアップ記事

  1. 一人でも出来る、テニス選手に必要なトレーニングで鍛えよう!
  2. 【重要です:視聴者アンケート】ご協力のお願い
  3. Note はじめました
  4. テニス選手の熱中症・痙攣対策に、ミニクーラーボックスは必需品!
  5. 体幹の筋力アップに、意外とリーズナブルな「シットアップベンチ」を1台どうですか?…

関連記事

  1. リターン

    リターンで攻撃していく時も、軸足作りを徹底しよう

    攻撃的なリターンで相手を追い込んでいくとき。つい、前がかりにな…

  2. テニス サーブ

    リターン

    テニスの試合の現場では、「振り遅れてエース」になった時こそ堂々としていよう

    「やばっ!」と思ったら、良いところに入った。リターンとか、結構…

  3. テニス リターン

    リターン

    試合で使えるリターンが1種類?それじゃ、勝てないですよね

    シングルスでもダブルスでも、テニスの試合はリターンから始まる。…

  4. テニス シングルス

    リターン

    相手のサーブの出だしの軌道を見て、リターンの反応を鍛えよう

    サーブに対する反応、結構人によって差があると思いませんか?球足…

  5. テニス ストローク

    リターン

    コンパクトなリターンが出来れば、その後の戦術がスムーズになる

    リターンの動作を小さくすると、何が良いのか。もちろん、安定感が…

  6. テニス ストローク

    リターン

    試合前のサーブ練習こそ、本番のリターン練習である

    試合前のサービス練習。よくあるのが、4本だけ打って試合開始、と…

特集記事

  1. テニス メンタル

    その他

    テニスの試合は、圧倒的に「ボールを打っていない」時間の方が長い
  2. テニス ポーチ

    フットワーク

    テニスにおいてダブルスが上手い前衛の選手は、「ポーチの後の動き」を観ればすぐに分…
  3. テニス ダブルス

    その他

    テニスの試合で、「個人戦では弱いけど、団体戦になると強い」選手の特徴とは?
  4. テニス メンタル

    戦術

    足が速い相手と、かけっこ勝負をしてはいけない
  5. テニス ストローク

    ボレー

    「ドロップボレーはラケットを振らない?」いやいや、スライスをしっかりかけるから安…
PAGE TOP