日本シリーズ、ソフトバンクホークス強かったですね。
第6戦は私もテレビで観ていて、本当に1点の重み、その背景となる個人の小さいミスが勝敗を分ける。
テニスとはまた違う緊張感、凄いなと思って観てました。
そして、感じたことは・・・「やっぱりテニスは、もっとチャレンジして良い競技だな」ということ。
もちろん、テニスの試合も1点を争うような場面、は多くあります。
1点差で負ける、という試合形式だってある。
先日私が出た試合も、6ゲーム先取でノーアドバンテージ方式。
つまりは、5-5の40-40になったら1本勝負。
本当に「取った方が勝ち」という試合、はテニスでもあります。
でも・・・実際に、どうでしょうか。
そこまでもつれること、または1点差のような僅差で終わる試合は、野球と比べればテニスは少ないように思います。
また試合自体もシングルス、またはダブルスですので、その分1人の個人のプレー、力量が反映されやすい。
当たり前ですが、「たまにしかボールが飛んで来ないような選手1人のミスで、チーム全員に迷惑をかける」というようなことは無いはず。
そう考えると・・・ちょっと気楽じゃないですか?
横浜ベイスターズの選手にとっては、まさに「勉強の場」だったと思います。
エラーと記録されないミスが重なって、試合の勝敗が決まっていく。
でもこれは、テニスの試合でも一緒ですよね。
誰が見てもエラー、ミス、のようなポイントって実は少ない。
小さいミス、判断ミス、本人でしか分からないようなミスの積み重ねが、スコアの積み重ねになっていくんです。
でも、こういう部分ってなかなか気づけない。
いや、テニス選手として敏感になっていかないといけないんですけどね。
でも、こういう大舞台を経験しないと、人は本気で気付いて変えよう、とはならないんですよ。
「自分のミスで、多くの人が悲しんでしまう」経験は、大事です。
この経験無くして、成長は無い。
自分が悔しい、だけじゃダメなんです。
アナタ自身、こういう人を増やしていかないといけない。
「え?自分はプロでも無いし、自分のファン・・・?」と思って当然。
でも、繰り返し書いてますが、アナタを応援してくれる人、勝利を願っている人は必ずいます。
家族でありコーチ、練習仲間、そして私もその一人です。
そういう人達、を悲しませたくないという気持ち、になれるような試合を増やしていかないといけない。
年に1回、あるかないか、だと思いますが、そういう試合を経験している人は強いですよ。
きっと、みなさんが目標としている強い選手は、こういう試合を乗り越えてきている。
だから、じっとしていたらどんどん差がついていってしまいます。
テニスは、もっともっとミスして良い、個人で責任を負うチャレンジングな競技です。
だからこそ、1回のミスの重みを感じられる試合も大事。
このバランス感覚、ぜひ意識してみて下さいね。